今年もこの季節がやってきた。
<この季節>といえば、花粉症やお花見、入学式などといった、
様々な思い浮かぶ行事や言葉がある。
私は花粉症ではないので、こんなことをいうのは
申し訳ないとは思うけど、気になるのでいっておこう。
高機能なのか、なんなのかは知らないが、
ファウルカップみたいなマスクは止めた方がいいと思う。
顔にビキニパンツはいてるみたいだから。
つまり、顔が芸能人水泳大会の郷ひろみの股間
のようになっているわけですよ。
しかも微妙に透けてるし。
まあ、余計なお世話ですね。そうでした。
と、少し逆ギレしてみたところで、本題に戻る。
この季節、とはつまり
「フレッシュマンの季節」
ということだ。
春のこの時期になると各所で大発生である。
普段はどこにいるんだ、って言いたくなるくらい
そこかしこにそれは歩いている。
今東京では桜が満開だから、青いビニールシートの上にも
昼間っからフレッシュマンが座っている。
私はフレッシュマンを見るのが嫌いなのだ。
どのくらい嫌いかというと、
野球選手と結婚したあの柔道選手を見ることの次くらいに嫌だ。
これでどれほど嫌かご理解いただけたであろう。
ってご理解いただけない方のために
私がどのくらいその柔道選手(自分では柔道プレイヤーとかいってるしな)
を嫌いか事例を挙げてみよう。
などと言い出すと、一回分くらいは余裕で埋まってしまうし、
それを書いている間中、あの顔が浮かぶのもつらいので
それは止めておこう。
フレッシュマンを嫌いなのは、
別に私が新人時代にちっともフレッシュじゃなかったから、とか
入社して最初に赴任したとある中国地方の街で
新人担当営業として顧客のところに行ったとき、
先方の担当者に
「吉村さんはどこからですか?」
とたずねられ、
「東京です」
と返答したところ、
「あー東京で仕事してたときと比べてこちらはどうです?」
などと、当然のように新人ではない扱いを受けてしまい、
それ以降、なぜか入社4年目くらいの年という謎の嘘設定で
その会社を訪問していた、
などということも原因ではない。
全ては感覚的なものだ。
「感覚的に嫌いなものに対して人の感性は鋭敏になる。」
別に誰かえらい人が言った言葉ではない。
私の言葉なわけだが、これは真実だと思う。
そんなわけで、この時期になると
私の感覚は研ぎ澄まされ、
フレッシュマンレーダーとも呼ぶべき鋭さで
フレッシュマンの姿を感知し、観察してしまうわけである。
そんな私にとって、この時期は
フレッシュマン is everywhere
といったところだ。
朝、出勤時に電車に乗ると、大量にいるし、
営業に街に出るとまた沢山うろうろしているし、
夜、家に帰ろうとするとこれまた沢山いる。
下手すりゃ酔っ払ってたりする。
ああ、うざい。
なんでもフレッシュマンってつけてやりたくなる。
フレッシュマンスーツはコナカやメンズプラザAOKI
に任せておいて、
例えば、通勤だ。
○フレッシュマン通勤。
ただ通勤しているだけだが、フレッシュマンの場合は
こう呼びたくなるというものだ。
○フレッシュマンダッシュ
入社早々遅刻なんて言語道断なので走る。
いやさ、走りたまえ。
○フレッシュマンランチ
昼飯もくう。
それくらい食わせてやれって自分でも思うけどな。
それからこれはむかついているわけではなくて
フレッシュマンの面白いところだが、
何をしても<初>になるところは非常に面白いポイントである。
弊社は小さな会社なので
残念ながらフレッシュマンなどは入社してこないのでできないのだが、
もしまわりにいたらすごく楽しいと思うのだ。
何しろ全部、<初>なのだから。
フレッシュマンがトイレに立ったとする。
すると私はこう思うのだ。
「おっ、社会人初トイレ」
そんなことを思い始めると
一挙手一投足全てが気になってくるのだ。
「おっ、社会人初くしゃみ。」
「続きましては、社会人初鼻かみだな」
「そして社会人初ごみ捨てだ!」
そして見ているとフレッシュマンはおもむろに
何かの書類に記入を始める。
「おー今度は社会人書初めだ!」
自分の頭の中がうるさくてしょうがないのだ。
そんな様々なことをしやがる(というか私が勝手に考えているだけだけど)
フレッシュマンだが、大体特徴がある。
これを覚えれば、ひよこの雌雄を見分けるくらいの特殊技能になる。
のではないかと思ったが、きっと何の役にも立たないな。
そしてその特徴は私の分析によると以下のようなものだ。
1、群れで行動する
単体で行動しているケースは稀である。ほとんどが2人~5人
たまに10人以上の大きな群れを目撃することもある。
但し必ずしも同じ会社ではないことに注意が必要である。
大学時代の友人と思われる群れが
この後2週間後くらいには多数発生することが予測される。
2、帰属意識が強い
入ったばかりの割には忠誠心とも呼べるほどに帰属意識が強い奴
が、必ず群れの中に一人はいる。
<ウチの会社>という言葉を連発するのが特徴である。
3、スーツが固い
スーツが固いのか、はたまたスーツが安いのか
良くわかりませんが、なんですぐにわかるんだろうというくらい
スーツに着られている。
4、髪型がフレッシュ
なんだかよくわからないが、そんな感じがする。
なんだろう。ワックス具合、髪のいじり具合がフレッシュ。
5、声がでかい
どこに罠がひそんでいるかもわかっていないからなのか、
酔っ払ったおっさんと同程度デシベルの発声で話す。
素面なのに。
その他にもかみそり負けをしていたり
ワイシャツが必ず白かったり、
今だと3つボタンしかきていなかったり
いろいろとあるわけだが、
上に記したポイントが2つ程度当てはまれば
ほぼ間違いなくそれはフレッシュマンである。
ここまで書いてみたが、やっぱり見分けられても
なんにもうれしくないな。こりゃ。
ところで、最近私の関心は
<フレッシュマンの発生>という
現在、研究中のテーマから
<フレッシュマン消滅のタイミング>
というテーマに移りつつある。
私もそうだが、誰もがフレッシュマンだったはずなのだ。
そのフレッシュマンが、一体いつ、どのようなタイミングで
フレッシュではなくなるのか。
そんなタイミングについて研究していきたい。
いきたい、なんて何でそんなくだらない嘘をつくのか
自分でもよくわかりませんけどね。
長くなりましたが、
最後に一つ。
よく新人や、学生などを「金の卵だ」などという。
でも大半は
「無精卵」
であり、決して殻がやぶれることがない
ということを認識するべきである。
そんなふうに私は殻の中で思ったよ。
謙遜だけど。
<この季節>といえば、花粉症やお花見、入学式などといった、
様々な思い浮かぶ行事や言葉がある。
私は花粉症ではないので、こんなことをいうのは
申し訳ないとは思うけど、気になるのでいっておこう。
高機能なのか、なんなのかは知らないが、
ファウルカップみたいなマスクは止めた方がいいと思う。
顔にビキニパンツはいてるみたいだから。
つまり、顔が芸能人水泳大会の郷ひろみの股間
のようになっているわけですよ。
しかも微妙に透けてるし。
まあ、余計なお世話ですね。そうでした。
と、少し逆ギレしてみたところで、本題に戻る。
この季節、とはつまり
「フレッシュマンの季節」
ということだ。
春のこの時期になると各所で大発生である。
普段はどこにいるんだ、って言いたくなるくらい
そこかしこにそれは歩いている。
今東京では桜が満開だから、青いビニールシートの上にも
昼間っからフレッシュマンが座っている。
私はフレッシュマンを見るのが嫌いなのだ。
どのくらい嫌いかというと、
野球選手と結婚したあの柔道選手を見ることの次くらいに嫌だ。
これでどれほど嫌かご理解いただけたであろう。
ってご理解いただけない方のために
私がどのくらいその柔道選手(自分では柔道プレイヤーとかいってるしな)
を嫌いか事例を挙げてみよう。
などと言い出すと、一回分くらいは余裕で埋まってしまうし、
それを書いている間中、あの顔が浮かぶのもつらいので
それは止めておこう。
フレッシュマンを嫌いなのは、
別に私が新人時代にちっともフレッシュじゃなかったから、とか
入社して最初に赴任したとある中国地方の街で
新人担当営業として顧客のところに行ったとき、
先方の担当者に
「吉村さんはどこからですか?」
とたずねられ、
「東京です」
と返答したところ、
「あー東京で仕事してたときと比べてこちらはどうです?」
などと、当然のように新人ではない扱いを受けてしまい、
それ以降、なぜか入社4年目くらいの年という謎の嘘設定で
その会社を訪問していた、
などということも原因ではない。
全ては感覚的なものだ。
「感覚的に嫌いなものに対して人の感性は鋭敏になる。」
別に誰かえらい人が言った言葉ではない。
私の言葉なわけだが、これは真実だと思う。
そんなわけで、この時期になると
私の感覚は研ぎ澄まされ、
フレッシュマンレーダーとも呼ぶべき鋭さで
フレッシュマンの姿を感知し、観察してしまうわけである。
そんな私にとって、この時期は
フレッシュマン is everywhere
といったところだ。
朝、出勤時に電車に乗ると、大量にいるし、
営業に街に出るとまた沢山うろうろしているし、
夜、家に帰ろうとするとこれまた沢山いる。
下手すりゃ酔っ払ってたりする。
ああ、うざい。
なんでもフレッシュマンってつけてやりたくなる。
フレッシュマンスーツはコナカやメンズプラザAOKI
に任せておいて、
例えば、通勤だ。
○フレッシュマン通勤。
ただ通勤しているだけだが、フレッシュマンの場合は
こう呼びたくなるというものだ。
○フレッシュマンダッシュ
入社早々遅刻なんて言語道断なので走る。
いやさ、走りたまえ。
○フレッシュマンランチ
昼飯もくう。
それくらい食わせてやれって自分でも思うけどな。
それからこれはむかついているわけではなくて
フレッシュマンの面白いところだが、
何をしても<初>になるところは非常に面白いポイントである。
弊社は小さな会社なので
残念ながらフレッシュマンなどは入社してこないのでできないのだが、
もしまわりにいたらすごく楽しいと思うのだ。
何しろ全部、<初>なのだから。
フレッシュマンがトイレに立ったとする。
すると私はこう思うのだ。
「おっ、社会人初トイレ」
そんなことを思い始めると
一挙手一投足全てが気になってくるのだ。
「おっ、社会人初くしゃみ。」
「続きましては、社会人初鼻かみだな」
「そして社会人初ごみ捨てだ!」
そして見ているとフレッシュマンはおもむろに
何かの書類に記入を始める。
「おー今度は社会人書初めだ!」
自分の頭の中がうるさくてしょうがないのだ。
そんな様々なことをしやがる(というか私が勝手に考えているだけだけど)
フレッシュマンだが、大体特徴がある。
これを覚えれば、ひよこの雌雄を見分けるくらいの特殊技能になる。
のではないかと思ったが、きっと何の役にも立たないな。
そしてその特徴は私の分析によると以下のようなものだ。
1、群れで行動する
単体で行動しているケースは稀である。ほとんどが2人~5人
たまに10人以上の大きな群れを目撃することもある。
但し必ずしも同じ会社ではないことに注意が必要である。
大学時代の友人と思われる群れが
この後2週間後くらいには多数発生することが予測される。
2、帰属意識が強い
入ったばかりの割には忠誠心とも呼べるほどに帰属意識が強い奴
が、必ず群れの中に一人はいる。
<ウチの会社>という言葉を連発するのが特徴である。
3、スーツが固い
スーツが固いのか、はたまたスーツが安いのか
良くわかりませんが、なんですぐにわかるんだろうというくらい
スーツに着られている。
4、髪型がフレッシュ
なんだかよくわからないが、そんな感じがする。
なんだろう。ワックス具合、髪のいじり具合がフレッシュ。
5、声がでかい
どこに罠がひそんでいるかもわかっていないからなのか、
酔っ払ったおっさんと同程度デシベルの発声で話す。
素面なのに。
その他にもかみそり負けをしていたり
ワイシャツが必ず白かったり、
今だと3つボタンしかきていなかったり
いろいろとあるわけだが、
上に記したポイントが2つ程度当てはまれば
ほぼ間違いなくそれはフレッシュマンである。
ここまで書いてみたが、やっぱり見分けられても
なんにもうれしくないな。こりゃ。
ところで、最近私の関心は
<フレッシュマンの発生>という
現在、研究中のテーマから
<フレッシュマン消滅のタイミング>
というテーマに移りつつある。
私もそうだが、誰もがフレッシュマンだったはずなのだ。
そのフレッシュマンが、一体いつ、どのようなタイミングで
フレッシュではなくなるのか。
そんなタイミングについて研究していきたい。
いきたい、なんて何でそんなくだらない嘘をつくのか
自分でもよくわかりませんけどね。
長くなりましたが、
最後に一つ。
よく新人や、学生などを「金の卵だ」などという。
でも大半は
「無精卵」
であり、決して殻がやぶれることがない
ということを認識するべきである。
そんなふうに私は殻の中で思ったよ。
謙遜だけど。