ロシア貿易中・脱力進行中

以前のブログ「ロシア留学中・脱力進行中」のつづき。タイトルが嘘になってしまったので引越したが、内容は特に変わりなし。

酒場の一件

2010-01-05 23:53:35 | PokerStars
12月25日(金)、この日はクリスマス・・・ではなく!
年末年始のLas Vegas旅行を控えた大事な前日だ。
そんな日に会社の先輩や同僚から忘年飲みでもと誘われ、
断りきれず仕方無しに付き合っていた。

10時過ぎ頃か。会社の後輩で2年目のT沼から電話があり、
PokerStarsでプレイしたいので30ドルほど借りで入金して欲しいと電話があった。
飲みも終わり11時半、帰宅してすぐにPokerStarsを起ち上げてT沼のアカウントに入金。
翌日のフライトは12時だ。
ここでPokerStarsを起ち上げて、やらないでいられようか、いやいられない。
ということで23:20開始の33.0ドルNLHold'emをプレイ。
参加者は449人。賞金総額USD13,470.0、45位から賞金圏内。

酒が少し入っているというのに、なぜか研ぎ澄まされたプレイ。
196ハンド目、約50人残りで平均スタック30000点前後、
SB/BB=700/1400、アンティ175の場面。
ボタンのポジションでQQが配られる最高のシチュエーション。
アンダーザガンのショートスタックが7315点オールイン。
これまた最高、ローリスクで奴のスタックが頂けるぜ。
ミドルポジションから21000点持ちがフラットコール。。。?
なにかおかしい。ここで俺は妙な違和感を感じ取った。
AKやミドルペア持ちなら、俺はここでは確実にレイズあるいはオールインし、
ショートスタックとの勝負を孤立化させ他のプレーヤーが入ってくるのを妨げる。
しかし、奴は21000点とそれほど多くないスタックでフラットコール。
これは他のプレーヤーが勝負に入ってくるのを誘っているのでは・・・?
そして俺はQQをプレフロップにフォールド。
ふたを開けてみると案の定、ミドルポジションのハンドはアメリカンエアラインだった。

他にもこんなハンド。
122ハンド目、約20000点持ちで、SB/BB=250/500、アンティ60の場面。
ミドルからPlayerAが1500点にレイズ。QQ持ちの俺コール。SBとBBもコール。
フロップJ、9、5。オーバーペア持ちの俺は「もらった!」と思った。
SBチェックの後、BBが4000点ベット。PlayerAが9585点のリレイズオールイン。
PlayerAはともかくBBは俺より持ち点が多い。こいつと勝負したら、
即トーナメントからはじき出される危険がある。
俺は自重しフォールドした。結局PlayerAとBBのオールイン対決になり、
開いたハンドはBB:J9(フロップツーペア)、PlayerA:AJ(トップペアトップキッカー)。
そしてこの対決はリバーでAを引き高ランクのツーペアを完成させたPlayerAの勝利となる。
ただし、おれはPlayerAにはもちろん、BBにもフロップ後の時点で負けていた。
相手はトップツーペア、俺はただのオーバーペア1つ。
普段なら喜んでオールインレイズするハンドだ。なぜここで踏み止まれたのか。
まさかカードが読める力の片鱗が、ついに俺にも・・・!

と、1月5日にここまで書いて、9月25日まで放っておいたのだが、
ふと更新する気になりとりあえずこの記事をアップする。
結果は、449人中2位で、賞金1953ドル。
翌日のLas Vegas入りに大きな弾みがついた。

1つ目

2009-10-21 23:20:12 | PokerStars
10月12日(祝)、Buy-In4.40ドルSit&GoNLHold'em180人トーナメントで初めて2位に。
賞金144ドルを得る。
その後、平日は満足に時間が取れず、ライブゲームで金を失う。
ここまで総入金額250ドル。残高約100ドル。150ドルのマイナス。

10月16日(金)、仕事を終えて夜8時頃に家に着き、そのままぶっとおしでPokerStars。
朝方、残額が5ドルを切る。緩慢プレーのツケが来た。やばい、また入金か?
ほぼ最後の金で、Buy-In4.40ドルSit&GoNLHold'em180人トーナメントに。
6位になり賞金36ドルを得る。時間は朝の8時過ぎ。
もう12時間もぶっとおしでプレイしている。
通常なら寝るところ、ギリギリで復活した俺は最高に「ハイ!」ってやつだアアア
幾つかのトーナメントで負けた後、
正午から再びBuy-In4.40ドルSit&GoNLHold'em180人トーナメント開始!
そして午後4時半、念願の初優勝、180人の頂点で賞金216ドル獲得だッ!
延々20時間、ベガスに居ると思いまがうほどのすさまじい体力。
入金総額250ドルをほぼ回復し、満足して眠りについた。

しかし!タイトルの1つ目はこれではない!
これはあくまでSit&Go(規定の人数が集まり次第開催)という形式のため、
PokerStarsでもトーナメントにカウントされないのだ。
10月17日(土)夜8時半、まだ4時間も眠っていないのにすでに起きだすこの体力。
俺はポーカーならマラソン選手にも勝てる!
再び幾つかのトーナメントで負けた後、午前1時から3.30ドルNLHold'emに参加。
1時間後の締切時点で参加総数4529人。賞金プールは人数×3ドルで13,587ドル。
序盤、非常にうまく打てたお陰で、675位の賞金圏内を楽々通過。
他のテーブルでのプレイをやめ、このトーナメント1つに集中。
600人が残っている段階では、40位近辺と好位置につけて上位を窺っていた。
しかし中盤、特に240人ほどになったところで、
自分の半分ほどのスタックをもつ相手のレイズに、10のペアでリレイズオールイン。
相手スムースコール。空けてみたら、AA。そのまま負けて、一気に危険水域に。

開始4時間、この時が最悪時で196人中164位、平均スタック約8万で、俺1万8千点。
最早これまでかと思われた窮地から、奇跡の復活を遂げる。
約20分で15万点に、そして1時間後の休憩時には30万点に回復させていた。
これだからノーリミットは恐ろしい・・・

そこから浮き沈みはあるも我慢に我慢を重ね、
残り9人中最下位ながらもファイナルテーブルへ。
ファイナルテーブルに辿り着く前には、AJスペードでAKを受け、
フロップ全てスペードのナッツフラッシュ完成で相手終了というラッキーもあった。
ずっとショートスタックで頑張ってきた俺は、ファイナルになっても気持ちが切れず、
慎重に石橋を叩いて渡るプレイを続ける。
そして残り4人、大幅チップリードを持つ1人を除き、2位に躍り出る。
3位と4位をそれぞれが飛ばし、570ハンド目、ついにヘッズアップへ。
ヘッズアップ開始時点でチップリーダーは1100万点、俺240万点。チップ差約5倍。
そこでも俺は煌く我慢を見せる。ヘッズアップ後チップ差が最大に開いたのは、
590ハンド終了時の1268万点対90万点の14倍。この時点で諦めかけた。
だが、次の2ハンドで勝利を収め再び200万点まで回復させる。
623ハンド目、9・3・3のフロップで相手のベットにリレイズオールインで返し、
相手フォールド後にチップ数が逆転。
686万点対672万点で今大会初のチップリーダーに立つ。
その後は順調な打ち回しで再逆転を許さず、最後のハンドは631ハンド目、
俺の6のセットが相手のJのポケットペアを破り、
遂に4529人の頂点に。賞金2131.53ドルは、生涯最高の勝利額。
ついに、ついにポーカーで1つ目のタイトルを手に入れた!

※写真はファイナルテーブル開始時の様子。
俺はこの時点で9人中最下位も、5番に座る--remi05--を最後は華麗に逆転で優勝。

もう誰にも止められない

2009-10-20 23:57:19 | PokerStars
GWのベガス激闘記からまたしばらく更新が空いてしまった。
5月から8月までに何があったかをざっと書くと・・・

あの後すぐ、東京のセガ本社で行われたAJPC(All Japan Poker Championship)に出場。
5月9日の予選を勝ち抜き、140人強が待つ16日の本戦へ。
生涯で初めての“全国”。赤木の気持ちが分かるぜ。。。
しかし16日は、序盤の我慢から中盤は気合のプレイでチップを増やすも、
ラストはポーカー侍さんこと、日本人のWSOPメイン最高順位者の前にあえなく散る。
ショートスタックになりかけのブラインド1000/2000(アンティ300?)の場面、
ポーカー侍さんがSBの時に3BBレイズ。
1つ前のハンドでも同じレイズでスチールされ腹の立っていた俺は、
KQでオールインリレイズ返したら、「マジで?」と言いながら相手はAA。
ボードには何もヒットせず、これでもかという典型的な完敗で終了。
終了時は夕方5時をまわるかどうかの辺り。51位だったと記憶する。

6月末には、カジノ閉鎖直前のロシアに出張。
初日夜、新アルバートのMetelitsaというカジノにて
150+15ドルBuy-Inのトーナメントに参加。
参加総数40人。最終Re-Buy/Add-Onが20名。計60人分の賞金プール。
3位までの賞金が1,000ドルを超える中、順調にファイナルテーブルに残るも、
QQでショートのK4のKヒットに負け、その後ショートになり同じくショートと
A9vsA7、相手の7ヒットで終了。きれいなワンツーでノックアウトだった。
オールインした局面では自分のハンドが勝っていた、と自分を慰める。
650ドルに終わった賞金は、その後3日間のライブゲームで減らないまでも、
そこから増えることはなく、ロシアカジノの終焉とともに俺は帰国した。

8月、待望の3度目の聖地Las Vegas。
満を持して乗り込んだつもりが、気負いすぎて空周り。
最初の4日間で大きく負け越し、プレイを修正した後も流れは変わらず不ヅキ。
88でボード4・6・7。78持つ奴のベットに大幅リレイズオールインも、
まさかのコール。ターンとリバーを残して相手のアウツは2つ、残る2枚の7のみ。
リバーで7が・・・
と、この様に負けを重ね、最終日にようやく小さなトーナメントで1つ優勝するも、
600ドルの賞金はもはや焼け石に水。最終約900ドルの敗北に終わった。
↑大体収支をしっかり数えてないのが、まず心構えからして駄目だった。
このベガス旅行は今でも非常に悔いが残る。

ベガスの悔しさ覚めやらぬ9月~10月にかけて、より一層WSOPへの思いを強くする俺。
WSOPの放送がYouTubeにアップされるたびに、よく見て勉強を続ける。
そして10月の第1金曜日。
飲みに行った帰りに夜を明かそうとした漫画喫茶で革命は起こる。
PokerStarsをしようと漫画喫茶のパソコンにダウンロード。
いつもと違い英語版だが気にしない・・・気にするぞ!
いつもはボタンのない場所に、Casherとか書いてあるボタンが。
これはまさか!日本語版にはないリアルマネーでのプレイ機能か・・・!
翌週、すぐさまネットバンキングのアカウントを作り、PokerStarsへ送金。
そして10月10日は記念すべき体育の日・・・入金完了!
インターネットポーカーの、リアルマネーでプレイする領域に、
遂に足を踏み入れてしまった・・・!