ロシア貿易中・脱力進行中

以前のブログ「ロシア留学中・脱力進行中」のつづき。タイトルが嘘になってしまったので引越したが、内容は特に変わりなし。

まわれ風車

2008-08-31 23:23:59 | 08年8月 Las Vegas
Las Vegas 旅行記⑯

腹いっぱいになったところでHRと別れ、俺とHSと2人でカジノ巡り。
まずはMirageを試す。ルーレットでトントン拍子に100ドル勝利。
賭ける所賭ける所にポコポコ入り、ほとんど凹む事が無かった。
HSがやっているスロット、横に座っていると面白そうだったので俺も挑戦。
横浜中華街に住んでいるという変な中国人が話しかけてきて、
「その機械は当たらないヨ、あっちのが当たるヨ。テーブルはもっと勝てるヨ」
とうるさいので適当に対応していたら、俺にかなり大きい当たり!
なんと9000!あ、1セントでやってるので9000セント=90ドルです。
でもこんな機械をやってるて事は、かなりローローラーに見えるだろうと思い、
90ドルでも大はしゃぎして見せたら、中国人のおっさんはどこかへ消えていった。
ルーレットで+100ドル、スロットで+50ドル。上々の滑り出し。
その後HSにも結構大きな当たりが来たが、より大きな当たりを狙って結果負けてた。

次は隣のCaesars Palaceへ。はっきり言って、でかい。
ここのでかさはMGM Grandに匹敵するほどではなかろうか?
入り口の分かりにくさはVenetian並み。
入ってみると豪華なカジノ。ベガス一の敷居の高さを垣間見た。
そしてコロッセウムカジノの一角に、Pussycat Dollsのケージが!
しかし誰も居ねぇー!まだ夕方だからか?
Hootersの健康的なお姉さん方とは違い、夜のセクシーさをウリにするお姉さん方が、
ディーラーをやってくれたり後ろのケージでストリップまがいの踊りを披露してくれたり。
プレイは不利な条件なので止めといたほうがいいが、とにかく見てみたかった。
今回の旅行では時間がなさそうなのでまた次の機会にしよう。

館内で出口に迷っていると、スポーツ写真館に行き当たった。
小さなブースだが、モハメド・アリやタイガー・ウッズ等の写真が展示してある。
目を引いたのが具志堅幸治の写真と伝説の名馬セクレタリアートの写真。
アメリカはやっぱりスポーツが良いよね。

さあ、そして最後は待ちに待ったBellagio!
ここまで入るのをためらっていたベガスの伝説に、ついに足を踏み入れるのだっ!
WynnとそっくりのショッピングモールVia Bellagioを抜けていくと、
そこには華やかなカジノが。派手すぎず、落ち着いた雰囲気で、
中でプレイしている人たちも心なしか玄人か1段上の金持ちに見えてしまう。
場の魔力とは不思議だ。こんな場所でプレイを始めると、
きっと自分も普段より背伸びして、より多くの金を使ってしまうんだろう。
っていうか既にこの4日間そうだったじゃねーか!とここで気が付いた。
歩いていると、スロットに人だかり。誰かがジャックポットを出したのか?
おぉ!当てたのは20歳前後のえらく可愛い女の子。
その横に居る姉妹か友達と思しき連れの女の子も可愛い。
当たったのは3枚賭けの最高2400ドル。嬉しくて電話している。
5枚賭けMAXベットだったら8000ドルもらえたのに、惜しいなぁ。
でも1ドル台でやるなんで、お嬢さん金持ちですねぇ・・・!

Bellagioはさすがにレートが高く、手ごろなBJ台が見つからない。
そこでHSと相談して、クラップスに初挑戦することにした。
適当な台に行くと、日本人が話しかけてきた。
ルール知らないと言ったら、適当にやってみれば分かるとな。
場所が日本人の向かいしか空いていなかったので、質問できない。
「地球の歩き方」で読んだのみの知識で、迷いながらとりあえず挑戦。
とにかくComeへ賭ける。結構勝てる。
このクラップスも控除率は結構良い筈なので、上手くやれば勝てそうだ。
なによりサイコロを投げたい!
Comeだけだとつまらないので、上乗せしたりフィールドに賭けたりしてみた。
そうこうしてるとシューターの順番が半周して回ってきた、まずはHSの番。
6~7回は投げただろうか。3勝1敗(だったかな?)でSevens Out。
やるじゃねぇか、次は俺の番だ!5つのダイスから2つを選び出していざ投球。
いきなりのダイス場外。振りなおし。素人丸出し・・・
改めて1度目の投球、3。。。マジか!Pass Lineのベットは全部負け。散々だ・・・
気を取り直して次、4。よし、4出ろ、4出ろ。何回か振るが関係ない数字。
そのうち1回、12が出て、フィールドに賭けた金が3倍に!?
HSやるなぁ、と思って次の投球モーションに入ると・・・
「あの配当お前のだぞ」・・・ナニ!
フィールドには3倍の配当がそのまま残っている。100ドルはあるだろうか。
ダイスを振るのに夢中で前回の配当をHSのものだと思い込み、
そのままフィールドに残りベットされてしまった挙句の3倍当たり。
そりゃぁ100ドル超になるはずだ。
急に声を掛けられた俺の手からむなしくダイスはこぼれ落ち、
結果は最悪のSevens Out・・・Comeに賭けたベットも、そしてフィールドの100ドルも、
根こそぎスティックマンに召し上げられていった。
そのまま運は尽き、結果は俺もHSも100ドル負け。
ルールが良く分からない中でのプレイだったが、
自分たちで参加型のゲームは結構楽しめた。
夜になればそこかしこで歓声が上がっているのはクラップス台。
ツイたシューターはきっと台の人気者だろう。
カジノ、奥深し・・・

7時が過ぎ、HRとの待ち合わせ時間も近づいてきたのでBellagioを出る。
HSはこの後1人でJubilee!とCrazy Horse Parisのハシゴ。いってらっしゃい。

午後二時十五分

2008-08-30 23:21:27 | 08年8月 Las Vegas
Las Vegas 旅行記⑮

8月13日(水)、5日目。
ついに残り2日を残すのみになってしまった。
この夢のような生活もあと3分の1を残すのみだ。

2時15分、遅い起床。HRの唸り声とともに俺とHSが目を覚ます。
HR、本当は午前中に起きてプールにガールウォッチングに行く予定だったらしい。
俺とHSはそれよりもカジノ巡りをしたい、ということで、
今日の日中はHRが1人。ただし昼飯は一緒に行くことにした。
この日のプランは、昼飯後HRがプール、俺とHSがカジノ巡り。
夜は俺とHRが一緒にダウンタウンに行き、HSがショー巡り。

飯の前にやることがあった。HRの翌日のザイオン&ブライスキャニオンへの
トレッキングツアーを申し込みたいらしい。
最終日の1日を残すこの時点での申し込み、なんと無謀なことよ・・・
俺がせっかく事前にプランを組んだというのに、全く意味なかった。
全員が行き当たりばったりな性格だから仕方ない。
運良く空きもあったようで、最終日もHRは1人別行動と決まった。

さて、昼飯。すでに2時半を回った。混雑の時間帯は過ぎたかな?
大人気と名高いParisのBuffetを攻めてみるが、噂に違わず死ぬほど混んでた。
この時間になぜそんなに並んでおるのだ君たちよ。
みんなギャンブルで起きるのが遅いのかな?
ということで道を挟んで向かいのBellagioのBuffetへ。
昼も夜も高いが、Las Vegas最高クラスの値段を誇るBuffetも一度は試したい。
・・・同じく死ぬほど混んでた。
それでは、とMirageホテルのBuffetへ。良い、との評判を読んだ記憶があったのだ。
フォーコーナーを北へ越えMirageへ行ってみると、Buffetは幸いにも空いていた。
それでも10分待ちだったが。この時間はどこも混むようですな。
値段も結構したが、入ってみると素晴らしい内容。
カニは前回のFlamingoとは比べ物にならないほどの身の太さ。
中華や点心もあり、ピザあり、さらにデザートも充実の一言。
味も満足、かなり良い内容だった。俺は再びカニを食いまくった。
しかし悲しいかな、HSは疲れが取れず食欲が無いと言う。
やはり海外に慣れているかいないか、ってのは食に関してはかなり重要だと思う。

夜明け前に取り返せ!!

2008-08-28 22:35:16 | 08年8月 Las Vegas
Las Vegas 旅行記⑭

Parisに戻ってポーカールームへ。
スポーツブックの隣にあるここParisのポーカールームは、
他のホテルと比べて人の入りが若干寂しい感じ。
深夜12時頃の繁忙期にプレイが進行してたのは一卓だけだった。
10人埋まっていたのでしかたなくBJへ。

適当なミニマム15ドル台を見つけて座るもまったく駄目。
やはり昼間に300ドル勝ちから転落した余波が響いているのか、
ツキが全く感じられない。誰か運んできてくれよ。

30分もしないうちに100ドル負けたので、またポーカーを覗きに行ってみると、
1人空いていたのですぐさま座った。
覚えているのはサングラスをした若いドイツ人、アジア系イタリア人、
中国人っぽい人2~3人、残り半分がアメリカ人ぽいってこと。
しばらくやっていたが、結構勝てる。
テーブルはタイトというでもないが、ルーズでもない。
プレフロップからガンガンにベットがあるでもなく、
丁度良い感じで進行していく。気がついたらチップが1.5倍になっていた。

この日は前回Luxorと違ってフルハウスは1度もなし。
ただし2ペア作って勝ったりと、ちゃんとポーカーらしく勝負が出来た。
そしてブラフも成功した!
ハンドでAがあったのでラストまでついて行ったが結局ペアは出来ず。
しかし最後に残った1人とのヘッズアップで相手の10ドルベットに20ドルレイズッ!
内心ドキドキしながら、しかしそんな事はおくびにも出さず、待つ。
「I Fold.」
やった!降りた!初めてブラフが成功したッ!
これは嬉しい。役を作って勝った時より嬉しい。
この瞬間初めてポーカープレイヤーになれた気がした。

4時を過ぎ、負けた者から1人また1人と抜けていき、最後3人になったところでお開き。
惜しくも、調子の良さが勝ちに完全に反映することはなく、この日は182ドル勝ち。
後半の昇り調子からいって、もう少し早く座っていればもっと勝てた気がする。
昼の負けを取り戻すには全然足りないが、満足の行く結果と言えるだろう。
順番が逆だったら目も当てられぬ。

Parisのポーカールームを出て、Planet Holywoodへ。
HRが来なかったのでまだやっていると思ったのだ。
ここまで粘っているのは勝っているという事か?
しかし、Planet Holywood内を探してもどこにも居ない。
さてはポーカールームが奥まっていたので、俺が居ないと思って帰ったか?
しゃあないので帰ろうと思ったところで、つい魔が差した。
この期に及んでBJのテーブルへ座るのが俺の悪いところだ。
この日は昼も夜も、BJでは嫌というほど負けているというのに。
案の定、いや、座った時点では勝てると思っていたのだ。
ポーカーの勝ちで運気が変わったと信じ込んでいただけに。
昼の負けを少しでも軽減しておきたいなんて考えもした。
しかし今となっては案の定という言葉ほど相応しいものはない。
まったく良い所なく200ドル負けた。3時間以上かけてポーカーで勝った金額を、
僅か1時間もしないうちに全て失ってしまった。俺はバカか。

失意のうちに帰宅する。この日は俺がエクストラベッドに寝る番の日。
部屋に帰ると、エクストラベッドがない・・・!?
HRが目を覚まして言う。
「フロントに問い合わせたが、部屋が小さいからエクストラが入れられないんだと」
なにににに。ならこの部屋を割り当てるなよ!「3名」で予約したのに。
HRはまた眠りにつく。ベッドのかなり脇の方に寝ているところを見ると、
俺のためにスペースを空けておいてくれてるみたいだ。
幸いダブルベッドと言えるくらい大きいベッドだが、
この日の俺は他人の慈悲にすがる価値もない人間。
自分への戒めだ、と、バスタオルを2枚ほど失敬して床で寝ることにした。
臥薪嘗胆、薪の上ではないが充分苦痛だ。明日のリベンジを胸に秘めて。

朝7時頃、寒くて目が覚めた。よく見たらでかいエアコンの風が直撃していた。
気付いて弱めたお陰で、風邪引かなくて良かった。

己々が路

2008-08-27 23:17:56 | 08年8月 Las Vegas
Las Vegas 旅行記⑬

KAの終了後はPlanet Hollywoodでカジノ。
映画「ラスベガスをぶっつぶせ」の舞台で、
主人公達と同じように派手に勝とうというわけだ。

しかしなかなかレートの良い台がない。
入り口付近で10ドル台を2~3台見つけたため座ったら、
なんとそこは6デッキなるもディーラーの手は完全オープン、
ブラックジャックも配当1倍、同数字はプレイヤーの負け、
という完全に別のゲームといって良いルールだった。
すぐに気付いて変なルールを確認し、俺もHSもなんとか±0で終えたものの、
隣の台のHRの元へ行ってみると「ルールが訳分かんねェ!」と怒ってた。
ならルール確かめろよ・・・
HRは50ドル失い退散。この無駄遣いは痛い。

なんとか待ってようやく15ドル台に空きを見つけたものの、イマイチな調子。
トントンながら気合が乗らず、俺はBJ台を後にしポーカールームへ。

Planet HollywoodのポーカールームはParis側の入り口すぐにあり、
珍しく開放的な雰囲気。まだ新しいだけにプロの巣穴ってこともあるめぇ、
と思って入場。2度目のポーカーだ。
受付でリミット台かノーリミット台かを聞かれ、1-2リミット台を選択。
デビューの場Luxorではノーリミットだったため、今回はリミットを試してみる。

始まってしばらくして持った感想・・・つまんねぇ!
リミットでは1st(プレフロップ)&2nd(フロップ)ラウンドが2ドル、
3rd(ターン)&4th(リバー)が4ドル毎のベットになる。
つまり、最後のリバーの後でも、最初に賭ける者は4ドルをベットし、
その後レイズするものは4ドル刻みのレイズしか出来ないわけだ。
どれだけちまちま賭けとんねん!
ノーリミットの高揚感を体験した者に、このユルさは耐えられん。
負けてもせいぜい10~20ドル失う程度。
こんなの相手のハンドの強い弱いに関係なく突っ切っても何ら問題ない。
緊張や焦りのないポーカーなんて、ただの時間潰しだ。
そういえばどうりでチップを買う時に俺が200ドルと言ったら、
ディーラーが聞き返してきた訳だ。この台では多すぎる。
全部1ドルだから200枚もチップがあった。

結局、最初にポコポコッと20ドルくらい勝ったものの、
2度ほど負けて通算5ドル勝ち。
いつやめようか、いつやめようか、と画策していたら、
BJで負けたHSが早々と終局宣言。俺に「帰るわ」と言い残して去っていった。
コレ幸い、とばかりに、友達が呼びに来たからという感じで終局を宣言し、
僅か5ドルの勝利とともにPlanet Hollywoodのポーカールームを引き上げた。
本当は隣でやっているノーリミットに移りたかったが、
目の前で台を変えるのは図々しいかもと思ったし、そんな度胸は無い。
Parisに行くことに決めて、Planet Hollywoodを引き上げた。
HRは1人残り、BJをやっていた。

夢を見るな

2008-08-26 23:11:32 | 08年8月 Las Vegas
Las Vegas 旅行記⑫

8月12日(火)、4日目の夜。
息をきらせてMGM Grandに辿り着いた俺たち4人は、
広い広いカジノを抜けて、KAの劇場へ。
中に入ると、ここがカジノホテルの中か、驚かされる。
大きな会場、映画館のようにゆったりした椅子、
そして舞台左右に組み上げられた足場。。。足場?
最初見たときは一瞬意味が分からなかった。
あ、そうか。これはサーカスだ。

舞台が始まると、まずは正面に人が出てきてなにやらお喋り。
中央2列目のお客をつかまえて、携帯電話を注意する。
おっと、携帯を舞台の穴(注・写真=舞台のあるべき場所には大穴が空いています)
に投げ込んだぞ。下からボーンと火柱が!下はどうなってんだ!?
げ!お客まで穴に!火柱ー!
凝った演出だ)))

次に左右の足場に人が出てきて飛んだり宙吊りになったり。
観客席の間の手摺りもスイスイ歩いていく。
そのうち舞台では空中にでかい床が浮かんできて、その上に大勢の人。
(さっきから説明しづらいが、見ても良く理解できない舞台の構造はすごかった)
棒術、剣術など中国拳法の様な動きを3人一組で連続で見せてくれて格好良い。
その後主役と思われる2人の男女が現れて、賊に襲われ捕らわれて・・・

・・・いつの間にか寝ていた。時間にして2~3分だろうか。
アクロバットの出なくなった、穏やかな場面で半ば意識的に寝た。
隣のHRが起こしてくれなかったら、そのまま終わってた気がする。
よく見たら反対側のHSも寝てるわ。

この後舞台は垂直になったり、その垂直の舞台から奈落に落ちていったり、
下からゴンドラの様な物がせり出してきたり、それはもうすごいの連続だったが、
そうやって書いても理解できないと思うのでもう書かない。
ちなみにゴンドラはロシアのサーカスか体操ショーだったかで見たことあるので、
残念ながらあまり驚きはなかった。HSは一番良いと言っていた。

俺が言いたいのは、このあと3回ほど意識を失いかけたということだ。
その度毎に俺を起こしてくれたHRよ、ありがとう。
お陰で長い時間見逃すことなくほぼ全部見ていることが出来た。
見たには見たが、記憶は薄い、感動はもっと薄い。
やはり4日目となると疲れも出るものか、カジノ疲れが。
これはある意味しゃぁないな。
もう一つの原因としては、ロシアでたくさんサーカスなり体操ショーなり見て、
アクロバットな演技に驚きがなくなってしまったことかもしれない。
眠たくても驚きがあれば眠気はスッ飛ぶ事がこの後6日目に確認できたので、
むしろこちらが真因だろう。

とりあえずシルクドソレイユを見る、という観光目的は達した。
感動のあるなしは個人差なので仕方ないが、
そうすげぇすげぇと騒ぐほどでもなかったなぁ・・・
あ、でも最後の花火はすごい。

メシを食おう

2008-08-25 23:29:20 | 08年8月 Las Vegas
Las Vegas 旅行記⑪

Wynnを出てファッションショーに立ち寄り、
TIの前からデュースに乗ってホテルParisへ。
まだ7時までに少し時間があったのでBJテーブルへ。
おしゃべりなディーラーとド素人の集団にぶち当たり、
イライラしながらやったもんだから簡単に100ドル失った。FUCK!

7時、待ち合わせの時間にウロウロしているとHRとHSがやってきた。
本当は俺が午前中にParisにチェックインだけ済ませておき、
ホテルの部屋で7時に落ち合うはずだったのだが、
何を思ったか朝2人と分かれた瞬間にそれを忘れてストリップ北地区を目指した。
思い出したのはWynnを出てから。焦ったがどうしようもないのでゆったりしてた。
案の定?2人は時間より先に来ていることなどなく、
7時を少し回った時点でロビーに入って来たという訳だ。

さてチェックイン。ここがベガスでの俺たちの第2の城だ。
荷物を置いてすぐさま出かける。この夜はシルクドソレイユのKAを見る。
その前にアメリカンな料理を食べて気分を盛り上げようじゃぁないか。
とりあえずMGM Grand方面へ歩くと、すぐの場所にいかにもアメリカンな店、
そうHarley Davidson Cafeだ。でかでかと店の入り口上部に配されたハーレー。
店内はロックな雰囲気、メニューもステーキと、
これだ、こういう晩飯を待っていたんだッ!

しばらくメニューを考えていると、日本語のやたら上手い店員のおっさんが来た。
「こんにちは。どこから来ましたか?私の(元?)妻は四日市です」
ウオ!いきなりビビるじゃねぇかお前さん。
店員のお勧めに従って2人はサーロイン、俺はTボーン大佐・・・
いやTボーンステーキを注文。
まずサラダ。まぁ量が多いがこんなもんか。。。
メインの肉。でか!さすがアメリカサイズ。
初めて食う本場のTボーンステーキは柔らかく、豪快な食べ応え。
しかしミディアムレアを頼んだばっかりに、肉が赤すぎる!
そして付け合せの量も半端じゃねぇ~。
HR、結局全部食いきれず俺が1切れもらった。
そして時間いっぱい。

店を出てMGM Grandまでは距離およそ1キロ弱。
肉の詰まった重たい体で、走る!
歩道は人がいっぱいで走りにくいから、車道に出て走る。
息を切らせて何とかMGM GrandのKA劇場へ、開始20分前に飛び込んだ。
この後の悲劇も知らずに。。。

夢の終わり

2008-08-25 04:31:45 | 08年8月 Las Vegas
Las Vegas 旅行記⑩

Venetian別館Palazzoから出た目の前は
ラスベガスの伝説スティーブ・ウィンの建てた
最高級のホテルWynn Las Vegas。
総工費27億ドルはBellagioの16億ドルをしのぎ世界最高。
名実ともにラスベガス一のホテルだ。
前庭には滝が配され、その周りを半円に高級ブティックが並び
徒歩の客をカジノへと誘う。このWynn Esplanadeは雰囲気といい配置といい、
同じウィン氏の作ったBellagioのショッピング街Via Bellagioととても似ている。

ロビーの前には植物が配され、カジノに入れば天井が低く荘厳な造り。
昼間だったせいか意外とミニマムのレートも高くなく、BJをやってみることにした。
最初座った台はシングルデックの台。サクっと100ドル負けた。
6デックに移動したいが、俺の嫌いなエンドレスシャッフルマシンの台が多く、
レートの低い台がなかなか見つからない。
そこへ飛び込んできた1人のディーラー。名はAlison。
ロシア系のような美しい目鼻立ちと愛らしい笑顔のこのディーラーに惹かれ、
すぐにそのテーブルへ座った。しかも6デック、ミニマム15ドル、マシンなし。
先客の若いアメリカ人の兄ちゃん2人がAlisonと楽しそうに会話しながらプレー。
お陰で俺もAlisonとの会話のきっかけをつかむのに苦労はしなかった。
しばらくしてアメリカ人の兄ちゃん達が離れ、他の客が来ても、俺の好調は持続。
ディーラーも耳の聞こえない東南アジア系のMyJoとAlisonと2人が交代でやってくるが、
どちらも調子良く、最高時このテーブルでの収支は+300ドル。
ほぼ±ゼロへ落ち込みかけても、大勝負ですぐに取り返してプラスに持っていった。
当然、あげるチップも多くなる。2人のディーラーも喜んでくれる。
MyJoなどは、スプリット×3の際、さらにダブルダウンのアドバイス。
最初の賭け金の4倍を投じることになるが、相手のUPカードとの絡みもあり、
ここは強気にダブルダウン!アドバイスはストラテジー通りだが、さて勝敗は如何に。
見事勝利で、総額100ドルの勝負で倍の金額を得た。

Alisonの笑顔には心からやられ、勝っても負けてもこのテーブルを離れたくない。
Aを1人で3枚も引いたAlison。
30ドルのスプリット×4を、21を作って全て潰してくれたAlison。
そうかと思うと75ドルの大勝負でブラックジャックを作ってくれたAlison。
ディーラーとの会話が楽しいと、こうも台は盛り上がるものなのか。
他のお客さんも一緒になって喜んでくれる。
惜しむらくは、もっと英語を勉強しとけばよかった。
Alisonとの会話に夢中になっているうちに、気付けばいつの間にか負けが込んできた。
手持ちが150ドルを切り、取り返そうと50ドルの勝負をするもあえなく撃沈。
手持ち300ドル(+200ドル)で止めておこうと思っていたのに、
Alisonと別れたくない一心でつい長居をしてしまった。
その後さらに200ドル追加したが、結果は言わずもがな。
流れを自ら絶った男には、勝利の女神は再び微笑まないことを改めて思い知らされた。

ちなみに、この日のWynnは特別サービス?があった。いつもやってるのかは不明。
1時間ごとに各テーブルの1人に抽選でボーナスチップが当たり、
自分の賭け金とともにそのボーナスチップを賭けて勝てば、
2倍の配当がもらえるのだ!
(50ドルの配当は50ドルだが、+ボーナスチップで配当が100ドルに)
ある意味一度に沢山の金額を賭けさせるカジノ側の巧妙な戦略だが、
BJの様な控除率の低いゲームでのこのサービスはフェアで好奇心が湧く。
残念ながら一度もボーナスチップが当たることはなかったが、
後でHSに話したら、すごく行きたがっていた。Alisonにも会いたがっていた。

結果は語るも無残な敗北だったが、その負けを補って余りある充実した時間。
Wynnを出る時の俺に反省はあっても後悔はない。
愛しのAlison。思えばラスベガスで会った最高の女性だった。
次に行くときは、もう少し頻繁にWynnを訪れたい。

「水の都」ヴェネチアン

2008-08-24 22:55:38 | 08年8月 Las Vegas
Las Vegas 旅行記⑨

8月12日(火)、4日目。
この日の夜からの後半3日間はParis宿泊となるため、
10時に起きてチェックアウト、Luxorを後にする。
良いホテルだった。
HRとHSはプールに入ったり、ショーを見たりしたいらしく、
ストリップ北方を見て回りたい俺と意見が対立したため、
ここで初めての別行動。
夜7時にParisで落ち合うことにして暫しの別れ。

俺は照りつける日差しの中を、Luxor~Excalibur~Tropicana~MGM Grandと歩く。
ストリップをこのまま歩いてWynnまで行ってやろうと思ったが、
あまりの暑さにMGM Grandの前からデュースに乗ることにした。(諦めるの早!)
乗車券を買い、暑いのでPepsiも買い、しかし待てども一向にデュースが来ない。
あまりにも来ないので嫌になり、MGM Grandから出るモノレールに乗ることに。

このモノレール、ホテルのかなり奥に乗り場がありストリップから遠いことや、
1回5ドル(デュースは2ドル)と高いこともあり評判はイマイチっぽいが、
乗り心地はかなり良かった。渋滞も関係なくスルスルとストリップ北地区へ。
Harrah's-Imperial Palace駅で下車。
途中MGM Grandの豪華なクソでかいプールも見えた。
Imperial Palaceのオートコレクションにも行ってみたいと思ったが、
結構高かったのでやめた。そのままストリップを北に曲がりVenetianへ。

Venetianはすげー!Stratosphereへ行く途中にデュースの窓から眺めたが、
改めて近くに来て見ると、中も外もありえないくらいヴェネチア。
ホテルの規模もでかい。そういえば別館Palazzoと合わせると、
このホテルの客室数は世界一だったんだ・・・
ゴンドラが走る外の運河を越え、ロビーに入ると天井にはフレスコ画、
さらにロビーからカジノへ続く回廊(写真)も、ここは聖堂かと思わせる造り。
こんな宗教的なスペースから一転、回廊を抜ければ当然大規模なカジノ。
しかもここのカクテルガールはとてもセクシーな服装。
ラスベガスのカクテルガール衣装のNo.1はHootersとVenetianが同率首位だ。

しばしカジノで遊んでみるも、BJでトントン、ルーレットで100ドル負け。
イマイチツイてないので場所を替えることに。
Palazzo方面に歩いていくと、いつの間にかコンベンションセンターに着いてた。
BoseやMitsubishiなどのブースがあり、なにかAV機器関連の展示会か?
どうもこれより先には抜けれなそうだったので、引き返すも道が分からない!
えらい広くて迷った。迷ったあげく2階のGrand Canal Shoppesへ。
サンマルコ広場は本物の雰囲気満点で、もうヴェネチア行く必要ないんじゃねぇ?
豪華な店舗が立ち並び、中を走る運河では家族連れや恋人がゴンドラに揺れる。
ここホテルの2階だよな・・・?一瞬自分の居場所を忘れた。

一瞬どころか今居る位置が分からず結局ウロウロしてるとカジノに辿り着き、
どうにかしてストリップへの出口を探して外へ出てみると、目の前にWynn。
今入ったカジノが別館Palazzoだったのか・・・
それにしてもVenetianのなんと広いこと。
ストリップ沿いの土地だけでも、ものすごい面積を占めている。
Tかはしさんは新婚旅行でこんなホテルに泊まっていたのか・・・

ご記憶下さいます様に

2008-08-23 04:48:36 | 08年8月 Las Vegas
Las Vegas 旅行記⑧

TIからHRの奢りでタクシーに乗り、
今日の戦場、ホテルMonte Carloへ。
ここのポーカールームに来たくてしょうがなかった俺のリクエストだ。
日本でテキサス・ホールデムをネットで勉強している時に、
ここのポーカールームでは4カード以上のプログレッシブボーナスに加え、
4カード以上で負けた際のバッドビートボーナスがあると読んだ。
しかもそれはプログレよりでかい!数千ドルとか・・・ほんまかいな?
とにかくそんな所に惹かれ、ポーカーやるならMonte Carloと勝手に決めていたのだ。

ホテルに着き、分かりやすいレイアウトのカジノをずんずん奥まで進む。
あった!ポーカールーム。
ここのはLuxorのと違い、きっちり区分けされている。
うッ、ちょっと入りにくい。。。
とりあえず見学していると、他の2人も興味を持ってこっちに来た。
俺の戦場へ赴く勇姿を見届けようというのか。
しかし肝心の俺は、あるテーブルの1人の男に釘付けになった。
かなり日本人ポイと思われる風貌のその男は、自分の待つ間、
手元のチップを片手でちゃらちゃらと玩んでいる。
8~10枚を片手で手に取り、2つの山に分けて重ね合わせると・・・
ジャラララ、あら不思議、両方の山のチップが交互にシャッフルされました。
トランプでやるリフルシャッフルみたいに右・左・右・左と、
キレイに交互にチップが混ざり合っている。

駄目だ、あんなプロフェッショナルな男の居るテーブル。
とても俺なんかでは太刀打ちできん。しかも俺は海外で会う日本人が苦手なのだ。
HS「いや、あんな小技、俺もよく麻雀牌で似たような事やってるぞ」
俺 「麻雀暦10数年のお前がやれるんだろ?奴はポーカー暦何年かな?」
HS「そうだな・・・」
という訳で代名詞チキンハートの俺は、ポーカールームから去った。

行く先はテーブルゲーム。とりあえず他の2人は例の如くブラックジャックに座り、
俺は低レートの台がなかったので1人でルーレットに行った。
この日のルーレットは調子良かった。
賭ける所賭ける所に当たりが入り、あっという間に100ドル勝てた。
ブラックジャックに移動しても好調は続き、あまりマイナスに陥ることなく推移。
しばらくしてシャッフルが入った際、隣に座ったHRに俺が一つの提案をした。
「カウンティング、やってみるか!?」
映画「ラスベガスをぶっつぶせ」でも話題になったカウンティング、
とても1人じゃ記憶は無理だが、2人で手分けしてやれば話は違う。
俺が2~6のカード、HRが10カードとA。行くぜ!

2ゲーム、3ゲームと消化し、ここまではくずカードが多く出ている。
カウントは+5近辺をウロウロ。このままもう少し偏れ!
+10を超えたら、1度でかい勝負に行こうと決めた。
くずカードの枚数が40枚を越えたあたり、ゲームは8ゲーム目であったか?
HRに10カードのカウントを尋ねた。。。「悪ぃ、忘れとった」
なにー!なにおー!!!カウント忘れるとはどういうことやねん!
2ゲーム前の自分の勝負のヒットに興奮し、
そのまま他の札に気を配るのを完全に忘れ去ったらしい。
確かに慣れないから俺も一瞬忘れそうになるが、それでもまだ8ゲーム目だぞ!
結局次のシャッフルまで待ち、また頭からカウントやり直しになった。
結局このデックでも、同じようにカウントを忘れ去り途中で意味が無くなった。
「お前、さてはやる気が無いな!?」
そりゃそうだ。HRはこの日は好調。カウントせずとも勝ってるんだから。
遠回りなカウントよりも、好調時は運に任せて賭けたほうが手っ取り早い。
しょうがない、俺は負けているHSと組むことにした。。。
結果は同じだった。。。お前ら・・・

結局この日はHRがベガスに来て初の勝利。500ドルほどを儲けていった。
俺はブラックジャックで80ドル、ルーレットで145ドルの勝ち。
HSは・・・昨夜の無謀な賭けが災いしたのか、1人負けだった。

海賊団

2008-08-22 23:51:45 | 08年8月 Las Vegas
Las Vegas 旅行記⑦

グランドキャニオンからの帰り。
Luxorまで行っていると時間が無いので、
MGM Grandの前でバンから降り、徒歩でホテルTIへ。
TI:Treasure Islandはベガスに興味を持つずっと前から知っていた。
宝島をモチーフにしたホテル前で海賊船ショーが繰り広げられる、しかも無料!
まさにエンターテイメントの街ベガスを象徴するホテル!
そのスタンスは、海賊のテーマ色を廃し、ホテル名が変わった今でも受け継がれる。
現在のショーは「The Sirens of TI」。
男女2隻の海賊船が繰り広げる戦いを、毎夜4度も見せてくれるのだから太っ腹だ。

途中フォーコーナーの一画にあるフラミンゴのBuffetで晩飯。
シーフードが売りということでカニや海老、ムール貝が食べ放題だったが、
カニは身の細いものしかなくて残念無念。でも食いまくった、カニ好きだし。
腹も膨れ、満を持してTIへ向かう。
MGM Grandからフォーコーナーまでも徒歩だと結構あるのだが、
フォーコーナーからTIもこれまた遠い。
しかもフォーコーナー北西側を歩くのは初めてなので、目移りして中々進まないッ!
Caesars Palace&フォーラムショップス、さらにMirage、
ベガスを代表するホテルに圧倒され、俺とHRは写真取り捲り。
HSがシビレを切らして一声掛けてくれなかったらきっとショーに遅刻だった。

23:30の開始20分前にTI前に着いたときには、既にかなりの人が居た。
ギリギリで良い場所が確保できたが、俺たちが場所を確保した5分後には
大量の見物人が押し寄せ、ゴツイ警備員に制止されていた。危ねぇ~。

ショーは正面に見える女海賊船が舞台と思って見ていたら、
なんといつの間にか背後の湾に男海賊船が登場しているではないか!?
来た時には確かに無かったのに、どこから現れたんだ!?
しかもちゃんと男の海賊共が乗って、雄叫びを上げている。
おっと、女海賊船と戦闘が始まった。いくつかの弾が命中し、すごい炎が上がる。
かなり離れている観客席まで死ぬほど熱い熱気が伝わってきた。
コレ、船に乗ってる海賊たちはかなりやばくないか?熱すぎ。
壮絶な砲撃戦の末、男の海賊船はバッカニア湾の藻屑となり沈んでいく・・・
船1つ沈めて、これで無料!?改めてすごいショーだ。

撃沈された男海賊は湾に飛び込み難を逃れ、そのまま女海賊船へ乗り込む!
船の上で戦闘が繰り広げられ、最後はミュージカルのように全員で踊って終わり。
アレ?いまいち結末が良く分からなかったが、男海賊が屈服したのかな?
ちょっと最後を覚えてないのが痛々しいが、金の掛け方といい爆発といい、
すべてがアメリカンサイズ!無料でこの満足感はすごかった。
終了直後のHSの感想。
「満足した。でも見物料を取ればもっと良くなる」
それじゃ意味無いんじゃ!?