ロシア貿易中・脱力進行中

以前のブログ「ロシア留学中・脱力進行中」のつづき。タイトルが嘘になってしまったので引越したが、内容は特に変わりなし。

完敗

2008-09-21 21:45:35 | 08年8月 Las Vegas
Las Vegas 旅行記⑱

さてどのカジノを選ぼうか。
HRと相談し、Golden Nuggetに決めた。
ダウンタウンでは最も高級なホテルだ。
カジノに入るとストリップとは違い昔ながらの雰囲気、
と言っても昔なんて知らないんだが・・・
それにダウンタウンでは高級でも、ストリップと比べたらレートも低く、
BJは5ドル台からあった。レート低いのは遊びやすくて良いが、
10~20ドルベットに慣れると5ドルで賭けることなんてしなくなるね、いかんいかん。

HRは早速BJへ。俺はと言えばもちろんポーカールームへ。
カジノフロアから区切られたここのポーカールームは、薄暗く雰囲気がある。
5つほどあるテーブル全て満員だったので、名前を伝えて予約。外で待った。
10分もしないうちに席が空いた。ディーラーの向かいのベストポジション。
200ドルBye-Inしていざ勝負!

渋い手ばかり来てなかなか勝負に行けない。行ってもすぐに降りられたり。
前日Parisに居たプレイヤーと比べたら、ここの連中は恐ろしい。
プレフロップから積極的に打ってくるし、引き際も見事。
ズルズルとジリ貧でチップを失って行く俺は、良いカモに見られたカモ。
たぶんこのテーブル内では相当下手な部類だっただろう。
100ドルを失った頃、右隣に2人の若いアメリカ人が来た。
友人同士で隣に座るってのも俺だったらちょっと気が引けるが、意に介さずの様だった。
ちなみに片方が連れてた女はデブで、いかにもアメリカのビッチの様な顔をしていた。
こんなだから、きっとこいつらも俺と同じ素人かな?と思ったら、大間違い。
いきなりこれまでの平均レートを1.5倍~2倍に引き上げるような強気なベット。
そして際どく勝つ、勝つ。
始まって十数ゲームで、かなりチップを増やしていた。
さらにおしゃべりな奴らで、固く売ってる俺が強気で行った時には、
「Aを持っていただろ?」違う、と言うと「あ、ならQのペアか」
当たってる。俺はこう言う時には嘘を付かず当たりと言う方なのだが、
さすがにそんな感じで3回も当てられたら応える気失せた。
こいつらは勝負に行った時には他の奴らにもかなりの確率で勝ち、
2人のヘッズアップになるとチェックで回して大きな勝負を避ける。
当たり前だが、負けてるほうにとっちゃ嫌らしい戦法だ。大体俺のすぐ隣だし!

そうこうしている間に最初の200ドルはいつの間にか消えうせ、追加で200ドル。
追加した直後で小勝ちが幾つかあって少し戻したものの、
Aとかが手元に来てちょっと大きな勝負に行くと、
右隣の若い奴らの2ペアなどに切って落とされる。
一度ハイカードの2ペアで大きな勝負に行った際には、
見事ストレートで一刀両断にされた。こいつら本当にツいてる、いやツキじゃない!?
結局大勝負で追加した200ドルの大半を失った俺は、
ラストに弱い2ペアでオールインして同じく右隣の1人に持ってかれた。
たぶん追加分は大半がこいつらのモノになった。
「ごめんね」と声をかけてくる1人に対し、「完敗だよ。君たちはプロ?」
と聞くと「いや、ツいてただけだよ」
そりゃプロなんて名乗るはずもないか。それにしても強かった。
夜2時、4時間弱のポーカー勝負は400ドル負けで終わりを告げた。

HRを探してみると、200ドルほど?勝ったようだった。やりおる。
さらに途中で他のカジノに移ってみたり、通りに出て
フリーモントストリート・エクスペリエンスをもう一回見てたそうだ。
しまった!俺ももう一回見たかったのに!

ちなみに前エントリーで書いたスプレーアートだが、
カジノで負けたということ以上に、夜中の2時に居るはずなどなかった。
買いたいときにはすぐ買おう、という良い教訓だった。

下町

2008-09-04 23:42:18 | 08年8月 Las Vegas
Las Vegas 旅行記⑰

HSと別れ、Flamingo前でHRと落ち合い、
デュースに乗ってダウンタウンへ。
ストリップに乱立する巨大ホテル群にお株を奪われているとはいえ、
ベガス発祥の地を見ずしては帰れまい。

デュースに乗ること約20分、終点ダウンタウンへ到着。
時間は夜8時少し前。空は良い感じで暗くなっている。
アーケードの下を歩いて、ガイドブックで見たことのある
「これぞベガス」という景色に見とれていると、
来た!
アーケード内の全照明がいきなり消え、天井が光りだす。
音楽とともに始まったそれは、フリーモントストリート・エクスペリエンス!
ダウンタウンがストリップに客足を取られて不況に喘ぐ中、
一大挽回策として、巨費を投じて建設した起死回生の光るアーケードだ。
天井の450㍍におよぶLSDスクリーンには、音楽にあわせて様々なムービーが。
こんな巨大なスクリーンは見たことがねぇー。
いくら客足を呼び戻すためとはいえ、こんなとてつもないアトラクションを作るとは。
アーケードなのでもちろん無料だ!これを見に行かない手はない。
人の多かった通りも、全員が立ち尽くして天井を見上げているためとても静か。
ただ映像と音が激しく動き回るのみ。このダイナミックさ、アメリカだ!

フリーモントストリートのアーケード街を一通り見学した後、
さてどこのカジノに入ろうか、と悩んでいると、一角で人込みが。
スプレーアートをやっている。
台紙?にスプレーを吹きつけ、ヘラでこすったりしながら何かを書いていく。
何が出来るんだ?と思ってみていたら、
なんと満月をバックに闇に浮かぶBellagio!ParisにLuxor、NYNYまで書かれている!
すごい技を見せてもらった。記念に買おうか・・・1枚37ドル!う~む。
良し!これからカジノで買ったら買いに来よう!

その考えがイコール買わないを意味するものだとは、
その時の俺は知る由もなかった・・・