ロシア貿易中・脱力進行中

以前のブログ「ロシア留学中・脱力進行中」のつづき。タイトルが嘘になってしまったので引越したが、内容は特に変わりなし。

交響曲(シンフォニー)

2010-12-27 02:56:51 | 10年9月 Las Vegas
10年9月 Las Vegas 旅行記⑦


6日目、9月16日(木)。
深夜未明、ワタルスキーはハワイへと旅立った。
今日からは一人の戦いだ!
早起きしたのでHarrah'sで1時間ほど朝クラップス。
いきなり200ドルの快勝で幸先良い滑り出し!今日は何かが起こる予感!

『Venetian 9月16日12時 参加費150ドル』参加総数110人。
フードコートで早めの飯を食い、10分前には着席。
ファイナル2テーブルまでテーブルブレイクの無い39番(だったかな?)の4番シート。
ちょ、これは・・・
前日、AAでQQのセットに飛ばされた場所じゃねーか!今日は何かが起こる予感・・・!?
1番シートには前日2位のイギリス人。見た目がすごくアルメニア人っぽい。
前日、ファイナルテーブルでワタルスキーを応援してた際に見た、
そいつのビッグブラフを褒めたら、嬉しそうな顔してた。

この日も序盤は完璧。順調にスタックを築く。
40人弱くらいになった中盤、3万点から2万点に落ち込んだあたりが非常に辛かった。
10番シートの老人は、ビッグハンドでオーバープレイ。
プレフロップやフロップですぐにオールインをするもんだから、
こっちが中間ハンドのラッキーキャッチを狙っていってもなかなかドローが追えない。
そんなこんなでスタックを徐々に削られていった時、この日の鍵となるハンド。
97ダイヤ持ちで、JT5(2枚ダイヤ)のフロップ。
フラッシュドロー+ベリーバスターストレートドロー。
このドローは行くべし、とポットの3/4ベット、に6番シートの相手はレイズ。強気なプレイだな!
此処で引いてはスタックは1万数千点となり、生き残りは非常に厳しくなる。
出した結論は、オールイン!約1万9千点のビッグベットだ。
相手、コールで見せたハンドはT7。セカンドペアで、良くコールできたな、おい!
素晴らしいプレイで、しかも7がドミネイト。
フラッシュかストレートを作るしか俺が生き残る道は無くなった。
ターンは、無限大を縦にした8!で俺にストレートが出来た、勝利!
スタックを4万点超えに復活させることが出来た。

中盤の終わり頃、レベル9の800/1600/A200の場面。
俺は5万点持ちでミドルポジションから2.5BBレイズ。ハンドはAQオフスート。
10番シートのアグレッシブ爺さんがBBかSBからコールでヘッズアップ。
フロップ、QQJ。素晴らしいQのトリップス。爺さんチェック。
俺はジーザスの教え通り、スロープレイせずに果敢にベット。爺さん、何とレイズ!?
俺は一瞬JJを疑った。が、この爺さんがプレフロップでJJを持ってたら、必ずリレイズしてくる。
そう読んだ俺は、ボードにクラブ2枚が見えたため、フラッシュドローと即断し、オールインリレイズ!
爺さん、ちょっと躊躇。しかし「お前はギャンブルが好きか?俺はギャンブルするぜ」と、
ブチャラティの「覚悟はいいか?俺はできてる」並みの台詞を発し、コール。
開いたハンドはフラッシュドローの無い、KTのオープンエンドストレートドロー。
しかしAが出れば俺にフルハウス完成なので、爺さんに残されたアウツは9の4枚のみ!
あるいはランナーランナーのKか。しかしさすがにそれは無いだろう!
ターン、T。危ねー、9と1つ違いだ!
リバー、ラグ。ほぼ同じだったスタックは、僅かながらに俺が爺さんをカバーしていたため、
爺さんは終了。俺は、10万点を超えてチップリーダーに!
と同時にファイナル2テーブルに統合、そして10分間休憩。
この休憩は、ラスベガスで最も緊張した10分間だった。
トーナメントに勝てる可能性のある現実的なスタック、その舞い上がった心を落ち着けようとする理性。
1位の賞金4,000ドルが嫌でもチラつく。

ビッグスタックを守り順調にファイナルテーブルへ。
俺は2番シートに座り現在13万点で2位。これでも3位とは数万点の差はあるはずだが、
1位は5番シートのメキシコ系の男で、1人25万点以上は持っている。ダントツリーダー。
レベル12の2000/4000/A500、1人飛んで9人の時、俺とそのリーダーがぶつかった。
俺はKKでカットオフから2.5BBレイズ。SBのチップリーダーはコール。
ボード、689レインボー。コネクティングしている非常に危険なボード。
リーダー、チェック。俺、14000点ベット。これが弱気に見えたのか。
リーダー、34000点にリレイズ。俺は死ぬほど考えた。このまま行けば全てのスタックを賭ける事になる。
57や7Tは無いとは思うが、89の2ペアや9Tのトップペア&ガッツショットドローは十分に有りえる。
プレフロップのレイズが十分ではなかった。
大きくレイズしすぎてスティールに終わるとしても良しとすべきだった。
考えれば考えるほど、負けている可能性が高い、
いや、現時点では勝っていてもバッドビートの可能性は残る。
自分は2番手のスタックを持っているが、ここで終わっては9位の賞金は微々たるものだ。
そんな理由でフォールドした。弱気なプレイだが、チップを集めるのに余分な危険は冒さない。

11万点弱に凹んだがまだ2番手のチップを持つ俺は、その後もショートすタックを順調に飛ばし、
ラストの3人へ。途中、前日のQQおやじも7位くらいで飛んでいった。今日もインマネとはやりおる。
最後3人になったとき、スタックはリーダーが50万点弱、俺が20万点、3位のおっさんが15万点だった。
このおっさんは、ファイナル2テーブルのときにAQオールイン後にディーラーに勝手にハンドをマックされ、
その後に控えていたAAに飛ばされる憂き目を見ずに済んだラッキーな男だ。
そのおっさんが、リーダー相手にオールインでダブルアップ。20万点超えに戻した。
一進一退の攻防はしばらく続き、俺が2ペアでリーダーからチップを奪い、30万点弱にしたところで、
おっさんからの提案。
「スタックも平均してきたし、さっきから3人で互角にやりあい勝負がつかない。賞金を分け合わないか?」
トーナメントディレクターの計算では、1人2700ドル強。単独2位の賞金より上なので、3人とも快諾した。
終了後、メキシコ人のチップリーダーにあの時どんなハンドを持っていたか聞いてみた。
JJだった。俺がKKを降りたことを教えたら、驚いていた。


賞金をすぐさまFlamingoの部屋へ持ち帰り、夕飯へ。
あまりにも神経を使ったせいか、腹も減っておらず、PHのEarl Of Sandwichへ。
旨いサンドイッチを食っていると、外からおっさんに声をかけられた。
片言の日本語でハワイ出身の日系2世だという。勝手に俺の席に着いてきて、やたら話しかけてくる。
自分はHarrah'sグループのカジノマネジャーで、PHだけでなくHarrah's系列全てのカジノを管理してると。
出るスロットがあるから、ぜひ教えてやる、俺は日本人には勝って欲しいんだ、と。
そんな巨大グループのカジノマネジャーが、ABCストアで買った貧相なパックの寿司を食うか!
面白いので着いて行ってみたら、カジノ内でしばらく待たせられた。
仲間のところに行ったのか、変な表を持ってきた。いかにも今日のスロット設定が書いてある風な感じだ。
ベガスのスロットは設定とかいじれないはずなのに。
ある一角を示され「ここは出るぞ、さぁ勝って頂戴」と言うので、
「俺はスロットやらないから」とさようなら。
おっさんは残念そうにしてたが、コレはどのようにして詐欺につなげるんだろう?
ちょっとでも勝ったら、教えてあげた代を払えって事かな?


「6日目」2,645ドル
ポーカー、テキサス・ホールデム
トーナメント:2,505ドル
その他:140ドル(クラップス、Harrah's=200ドル、PH=230ドル、Flamingo=-290ドル)

(写真はAQで爺さんを飛ばし、チップが10万点を超えたところ)

最新の画像もっと見る