ロシア貿易中・脱力進行中

以前のブログ「ロシア留学中・脱力進行中」のつづき。タイトルが嘘になってしまったので引越したが、内容は特に変わりなし。

1つ目

2009-10-21 23:20:12 | PokerStars
10月12日(祝)、Buy-In4.40ドルSit&GoNLHold'em180人トーナメントで初めて2位に。
賞金144ドルを得る。
その後、平日は満足に時間が取れず、ライブゲームで金を失う。
ここまで総入金額250ドル。残高約100ドル。150ドルのマイナス。

10月16日(金)、仕事を終えて夜8時頃に家に着き、そのままぶっとおしでPokerStars。
朝方、残額が5ドルを切る。緩慢プレーのツケが来た。やばい、また入金か?
ほぼ最後の金で、Buy-In4.40ドルSit&GoNLHold'em180人トーナメントに。
6位になり賞金36ドルを得る。時間は朝の8時過ぎ。
もう12時間もぶっとおしでプレイしている。
通常なら寝るところ、ギリギリで復活した俺は最高に「ハイ!」ってやつだアアア
幾つかのトーナメントで負けた後、
正午から再びBuy-In4.40ドルSit&GoNLHold'em180人トーナメント開始!
そして午後4時半、念願の初優勝、180人の頂点で賞金216ドル獲得だッ!
延々20時間、ベガスに居ると思いまがうほどのすさまじい体力。
入金総額250ドルをほぼ回復し、満足して眠りについた。

しかし!タイトルの1つ目はこれではない!
これはあくまでSit&Go(規定の人数が集まり次第開催)という形式のため、
PokerStarsでもトーナメントにカウントされないのだ。
10月17日(土)夜8時半、まだ4時間も眠っていないのにすでに起きだすこの体力。
俺はポーカーならマラソン選手にも勝てる!
再び幾つかのトーナメントで負けた後、午前1時から3.30ドルNLHold'emに参加。
1時間後の締切時点で参加総数4529人。賞金プールは人数×3ドルで13,587ドル。
序盤、非常にうまく打てたお陰で、675位の賞金圏内を楽々通過。
他のテーブルでのプレイをやめ、このトーナメント1つに集中。
600人が残っている段階では、40位近辺と好位置につけて上位を窺っていた。
しかし中盤、特に240人ほどになったところで、
自分の半分ほどのスタックをもつ相手のレイズに、10のペアでリレイズオールイン。
相手スムースコール。空けてみたら、AA。そのまま負けて、一気に危険水域に。

開始4時間、この時が最悪時で196人中164位、平均スタック約8万で、俺1万8千点。
最早これまでかと思われた窮地から、奇跡の復活を遂げる。
約20分で15万点に、そして1時間後の休憩時には30万点に回復させていた。
これだからノーリミットは恐ろしい・・・

そこから浮き沈みはあるも我慢に我慢を重ね、
残り9人中最下位ながらもファイナルテーブルへ。
ファイナルテーブルに辿り着く前には、AJスペードでAKを受け、
フロップ全てスペードのナッツフラッシュ完成で相手終了というラッキーもあった。
ずっとショートスタックで頑張ってきた俺は、ファイナルになっても気持ちが切れず、
慎重に石橋を叩いて渡るプレイを続ける。
そして残り4人、大幅チップリードを持つ1人を除き、2位に躍り出る。
3位と4位をそれぞれが飛ばし、570ハンド目、ついにヘッズアップへ。
ヘッズアップ開始時点でチップリーダーは1100万点、俺240万点。チップ差約5倍。
そこでも俺は煌く我慢を見せる。ヘッズアップ後チップ差が最大に開いたのは、
590ハンド終了時の1268万点対90万点の14倍。この時点で諦めかけた。
だが、次の2ハンドで勝利を収め再び200万点まで回復させる。
623ハンド目、9・3・3のフロップで相手のベットにリレイズオールインで返し、
相手フォールド後にチップ数が逆転。
686万点対672万点で今大会初のチップリーダーに立つ。
その後は順調な打ち回しで再逆転を許さず、最後のハンドは631ハンド目、
俺の6のセットが相手のJのポケットペアを破り、
遂に4529人の頂点に。賞金2131.53ドルは、生涯最高の勝利額。
ついに、ついにポーカーで1つ目のタイトルを手に入れた!

※写真はファイナルテーブル開始時の様子。
俺はこの時点で9人中最下位も、5番に座る--remi05--を最後は華麗に逆転で優勝。

もう誰にも止められない

2009-10-20 23:57:19 | PokerStars
GWのベガス激闘記からまたしばらく更新が空いてしまった。
5月から8月までに何があったかをざっと書くと・・・

あの後すぐ、東京のセガ本社で行われたAJPC(All Japan Poker Championship)に出場。
5月9日の予選を勝ち抜き、140人強が待つ16日の本戦へ。
生涯で初めての“全国”。赤木の気持ちが分かるぜ。。。
しかし16日は、序盤の我慢から中盤は気合のプレイでチップを増やすも、
ラストはポーカー侍さんこと、日本人のWSOPメイン最高順位者の前にあえなく散る。
ショートスタックになりかけのブラインド1000/2000(アンティ300?)の場面、
ポーカー侍さんがSBの時に3BBレイズ。
1つ前のハンドでも同じレイズでスチールされ腹の立っていた俺は、
KQでオールインリレイズ返したら、「マジで?」と言いながら相手はAA。
ボードには何もヒットせず、これでもかという典型的な完敗で終了。
終了時は夕方5時をまわるかどうかの辺り。51位だったと記憶する。

6月末には、カジノ閉鎖直前のロシアに出張。
初日夜、新アルバートのMetelitsaというカジノにて
150+15ドルBuy-Inのトーナメントに参加。
参加総数40人。最終Re-Buy/Add-Onが20名。計60人分の賞金プール。
3位までの賞金が1,000ドルを超える中、順調にファイナルテーブルに残るも、
QQでショートのK4のKヒットに負け、その後ショートになり同じくショートと
A9vsA7、相手の7ヒットで終了。きれいなワンツーでノックアウトだった。
オールインした局面では自分のハンドが勝っていた、と自分を慰める。
650ドルに終わった賞金は、その後3日間のライブゲームで減らないまでも、
そこから増えることはなく、ロシアカジノの終焉とともに俺は帰国した。

8月、待望の3度目の聖地Las Vegas。
満を持して乗り込んだつもりが、気負いすぎて空周り。
最初の4日間で大きく負け越し、プレイを修正した後も流れは変わらず不ヅキ。
88でボード4・6・7。78持つ奴のベットに大幅リレイズオールインも、
まさかのコール。ターンとリバーを残して相手のアウツは2つ、残る2枚の7のみ。
リバーで7が・・・
と、この様に負けを重ね、最終日にようやく小さなトーナメントで1つ優勝するも、
600ドルの賞金はもはや焼け石に水。最終約900ドルの敗北に終わった。
↑大体収支をしっかり数えてないのが、まず心構えからして駄目だった。
このベガス旅行は今でも非常に悔いが残る。

ベガスの悔しさ覚めやらぬ9月~10月にかけて、より一層WSOPへの思いを強くする俺。
WSOPの放送がYouTubeにアップされるたびに、よく見て勉強を続ける。
そして10月の第1金曜日。
飲みに行った帰りに夜を明かそうとした漫画喫茶で革命は起こる。
PokerStarsをしようと漫画喫茶のパソコンにダウンロード。
いつもと違い英語版だが気にしない・・・気にするぞ!
いつもはボタンのない場所に、Casherとか書いてあるボタンが。
これはまさか!日本語版にはないリアルマネーでのプレイ機能か・・・!
翌週、すぐさまネットバンキングのアカウントを作り、PokerStarsへ送金。
そして10月10日は記念すべき体育の日・・・入金完了!
インターネットポーカーの、リアルマネーでプレイする領域に、
遂に足を踏み入れてしまった・・・!

砂の国脱出作戦

2009-08-08 10:52:43 | 09年4-5月 Las Vegas
09年4-5月 Las Vegas 旅行記⑯

プレイを終え、部屋に戻って仕度をし、
午前6時過ぎ、Caesars Palaceを後にする。
チェックアウトの際、プレイ実績で約45ドルの割引がされたところは、
俺をますますCaesarsファンにさせるのに十分だった。ナイスベットだ。
ワタルスキーに、半分の22ドルを餞別で渡す。
これで飯でも食ってくれ!

玄関に出てタクシーをつかまえる。別れの握手。
ワタルスキーにはあと1日時間が残っている。
俺のが3日早く来ているとはいえ・・・くそっ、うらやましいぜ。
後は頼んだぞ。

こうして、俺の2度目のVegas旅行は終わりを告げた。
2度目は飛行機の乗り遅れもなく、しっかりと勝った。
全て順調に終わった。

「6日間通算」+824ドル
ポーカー、テキサス・ホールデム
ライブ:+1734ドル
トーナメント:-345ドル
その他:-460ドル(ルーレット)
    -100ドル(クラップス)
    -5ドル

そして2度あることは3度ある!
運命の3度目は、今日!8月8日(土)、16時成田発!

朝が来る

2009-08-06 01:24:31 | 09年4-5月 Las Vegas
09年4-5月 Las Vegas 旅行記⑮

5月4日を過ぎ、5日(火)深夜2時を過ぎた頃。
部屋で2時間の仮眠を追え、再びカジノへ。
普段は絶対に起きれない俺も、カジノのためなら目覚まし一発。

ポーカールームに戻って驚いた。ワタルスキーがまだプレイしてやがる・・・
携帯を見ると、目覚める直前「ファイナルテーブルまで残った」とのメールが。
初めてのトーナメントでファイナルテーブルだと!?
この男、恐るべし・・・
声をかけると、まだファイナルは始まって少ししか経っていないようで、
なんとチップリーダー、もしくはセカンドリーダーだと言う。何という奴だ。

俺はそのまま横のテーブルで1-3NoLimit、200ドルBuy-In。
眠気も落ち着いたので、プレイも落ち着いて負けを取り戻そう。
そうこうしてたら暫くしてワタルスキーがやってきた。
「負けちゃいました。めちゃ悔しいっす。入賞まであと1人でした」
In the Moneyは5位から。直前の6位で負けたとの事。残念でした。
いや、それでも凄すぎだろ!才能の片鱗を感じさせるぜコノヤロー。
ワタルスキーはそのままカジノをふらつきに外へ。俺はプレイを続けた。

しっかりとプレイをし、2倍の400ドルまで増やした場面。
テーブルはショートハンド。1000ドル強を持つスペイン系のノリにノっている男。
若いが太い姉ちゃん。50位の弱いおっさん。この2人は手持ち100~150ドルで怖くない。
あと地味な兄ちゃん。地味すぎてスタックもどのくらいか忘れた。
俺のハンドは10Jのスペード。ショートハンドだし、ここはプレイだ。
スペイン系の相変わらずの強気なレイズ20ドルに着いていく。
ショートスタック気味の姉ちゃんがコール。さては良い手が入ったか?
フロップ、10・J・8。最上のフロップ。スペイン系1000ドルオールイン。
姉ちゃんオールインコール。極上のシチュエーション。
俺、迷うことなく瞬時にオールインコール。ショウダウン。
スペイン系QJ。トップペア&ベリーバスターストレートドロー。
姉ちゃんAK。ベリーバスターストレートドロー。
俺10Jでフロップツーペア。現時点では俺が一番強い。怖いのはスペイン系。
注目のターンは、10!至上のカード。勝利が確定。ガッツポーズ。
このワンハンドで一気に900ドルに達した。昼間の負けを一気に取り戻した。

スペイン系は大きくチップを減らすも、暫くしてこの夜の勝ちを保持するべく退散。
俺はその後約1時間プレイを続け、一度900ドルを750ドル近辺にまで減らすも、
再び戻して958ドルにして、朝5時をまわったところでプレイ終了。

「6日目最終日」+168ドル
ポーカー、テキサス・ホールデム
ライブ:+668ドル
トーナメント:-200ドル
その他:-200ドル(ルーレット)
    -100ドル(クラップス)

さらば我が主戦場、Caesars Palaceのポーカールームよ。
お前は本当に良い部屋だった。また夏に来ます。

敗走

2009-08-02 15:20:39 | 09年4-5月 Las Vegas
09年4-5月 Las Vegas 旅行記⑭

5月4日(月)、実質最終日。
昼12時過ぎ起床。ワタルスキーを起こして2人でプールへ。
さすがCaesars Palaceのプール。優雅だ!
俺たち男2人は周りの水着のお姉さん達に心奪われまくりながら、
心と体の日光浴を楽しんだ。

午後2時過ぎ、Caesars Palaceのバフェに行ってみると、
こちらは朝~昼のみの営業らしく、もうすぐ終了の時間帯。マジか!
ゆっくり食べれないのは嫌なので、Wynnのバフェに行くことに決めた。
ストリップを北へ北へ、歩いてWynnへ。
前回カジノでは遊んだが、バフェを見るのは初めて。
植物や花(造花?)がたくさん活けられ、天窓から陽が差し込み、見た目すごい豪華。
お値段もすごい豪華。まだ昼なのに、25ドル~30ドルほどした記憶が・・・
とりあえず昨日ワタルスキーから巻き上げたお詫びに、ここの支払いは持ちました。

内容は満足だけど、2日前行ったHarrah'sとそこまで大差あるわけでもないような。
むしろ、Wynnには最初カニがなく、その点で評価ガタ落ち。
一通り食べ終わり、デザートに移っている最中にカニが出てきたので、
得意の別腹を発揮して何本も食べた。
身が大きく、食べやすく割ってあり、カニレベルではかなり上位。
たぶん夕食時間帯の3時半をまわったから、カニが用意されたのだろう。
もう少しゆっくり食べればよかった。

その後はワタルスキーの希望で、別のカジノゲームに挑戦。
まずはルーレット。俺はポーカー以外ではルーレットが一番得意だぜ!
なんせ欧州形式のシングルゼロ台は、盤の配置を全て覚えているくらいだからな!
もちろん米州形式のダブルゼロ台では無駄な知識だけどな!
そう言いながら一瞬で200ドル負けて終了。ワタルスキーは結構頑張ってた。

次はクラップスに挑戦。最初調子良くポンポンと100ドル勝つも、
調子に乗ってオッズ賭けの額などを増やしていったら、すぐに金が尽きた。
そして今回も俺の投げる盤ではすぐに7アウトが出た。みんなスマン。。。
ワタルスキーは賭け方が分からんと言いながら結構勝っている。コイツ・・・!
終わる気配がないので、俺はポーカールームへ退散した。

1-2NoLimit、200ドルBuy-In。
やはり俺にはこちらが合っている!初めて足を踏み入れるポーカールームは、
雰囲気が分からずレベルが高いんではと勘違いをしてしまうが、
低レート台だし、勝負できるハンドを待てば、短時間でもなんとかなるもんだ。
2時間ほどプレイし、60ドル勝って終了。
ワタルスキーもクラップスで勝ったようだ。

Caesars Palaceに帰り、馴染みのポーカールームへ。
『Caesars Palace 5月4日21時 参加費130ドル』
ワタルスキーにも出場を勧めたが、高いと断られた。
俺は、記憶がないほど一瞬で飛んだ。確か日本人2人と一緒のテーブルだった。
ライブゲームに移り、いつもの1-3NoLimit、200ドルBye-In。
こちらも全然ダメ。150ドル負け。やたらアグレッシブな1人が大負けしてた。
『Caesars Palace 5月4日23時 参加費70ドル』
続けざまのトーナメント参加。ワタルスキーも70ドルなら出ると言う。
記念すべき初トーナメント!出来ればファイナルテーブルで顔を合わせたいな!
俺は・・・記憶がないほど一瞬で飛んだ。

Caesars Palaceに戻ってから僅か3時間と少しの間で、
トーナメント参加費とライブゲームで350ドルを失った。
Wynnの負けを含めれば、本日590ドル負け。これまでの稼ぎが一瞬にしてパーだ。
あまりにも眠気が激しく、1週間の疲れがピークに達している。
ワタルスキー、後は頼むぞ。
部屋に戻って俺は寝た。

救えないっ!!!

2009-08-01 10:37:05 | 09年4-5月 Las Vegas
09年4-5月 Las Vegas 旅行記⑬

5月3日深夜2時過ぎ。
Caesars Palaceに戻り、ワタルスキーは就寝。
朝6時起きで、昼間は大自然を歩き回って疲れたのだろう。
俺は・・・俺はまだ寝ない!

Caesars Palaceのポーカールームで一勝負。
1-3NoLimit、200ドルBuy-In。ここで俺は大きな教訓を得る。
1人、若い兄ちゃんが大きなチップを抱えている。
どれだけ上手いプレーをするのかと思いきや、毎回ルーズにレイズ、レイズ。
プレフロップはレイズで入り、フロップ後も膨大なスタックを駆使し、
対戦相手に簡単なコールは絶対にさせない。
相手がフロップナッツで勝負に行けば、そいつはランナーランナーでフラッシュ・・・
ただのバカツキだ。そして酒を飲み過ぎ、かなり酔っている。
「今日は俺の誕生日だ。だから幸運が俺に味方している」
本当に誕生日かどうか走らないが、幸運が味方しているのは本当のようだ。
俺はひたすらタイトにプレミアムなハンドを待った。
一度大負けを喫し、100ドル買い足し、スタックが200ドル前後に戻ったところで、
来た!待望のAA!俺はバカツキ野郎をハメに行く。
小額レイズし、バカツキ野郎が大きなリレイズを打った。俺オールイン、野郎コール。
どんな手かと思いきや、24オフスート。良くそんな手で最後コールするな・・・!
しかしまさしくバカツキ。フロップ~ターンで24が落ち2ペアを作りやがった。
マジか・・・俺はこいつと勝負した自分を激しく呪った。
最後のリバー、A!危ねー!ギリギリ3カード引けた。
赤信号で飛び込んできた大型トラックを何とかかわした気分だ。
悔しそうな顔で「バッドラック」とか抜かす野郎を殴りたくなってきたぜ・・・

しばらくして野郎は抜け、これでまともなプレイが出来るかと思いきや、
俺はツーペアで、犬のような風貌のおっさんのフラッシュに玉砕し、
再び大きくチップを減らす。現在スタック200ドル。-100ドルの状況。
一生懸命回復に努め、なんとかトントンに戻すと、
隣のテーブルが少なくなり俺たちのテーブルに合流。
1人、アジア系メキシコ人ぽいおっさんが、さっきの野郎以上にチップを抱えている。
陽気にお喋りをするそいつ、移動してしばらくしてすごいプレーをしだした。
フロップオールダイヤ。犬のおっさんが大きくベット。メキシコ人コール。
ターンで4が落ち、ボードにペアが出来る。
犬のおっさんのベットに、メキシコ人オールイン。1000ドルは軽く超えている。
犬のおっさんは俺から奪ったチップをあわせ、残り6~700ドルほど。
しばらく考え込み、自分がフラッシュだとアピール。
メキシコ人は「Please call me, please call me♪」と歌ってる。
意を決した犬のおっさんのコールに、メキシコ人はフルハウスを見せる。
やっぱりか。。。
犬のおっさんは500ドルRe-Buy。しかし10分後その行為を後悔をすることになる。
メキシコ人のAA、さらにフロップストレートに見事に嵌り、
瞬間で全てにチップを失って去っていった。
合計13~1400ドルを失うのに20分も掛かっていない。恐ろしい・・・
俺も、10ペアがディールされ、これでメキシコ人と勝負!とレイズしたところ、
「俺はマジでいい手を持っているから止めた方が良い」
と言いながらビッグなリレイズをされ、降りたところ相手はAA。
こいつもまさにバカツキ。信用して良かったぜ・・・
結局、10ペアでのレイズとブラインドで26ドルを失ったのみで、大火傷は免れた。

この日の2人のプレイヤーとの対戦で、世の中にはバカツキというものが存在し、
どんなに正しくプレイしたとしても覆せないものがある、という事を思い知った。
こういう奴との対戦は出来うる限り避け、
他プレイヤーから巻き上げる努力をするのが最善の道だと肝に銘じる。
WSOPに勝つような選手は、実力とともにこういったツキもあるんだろう、きっと。
ツキを味方に。方法はあるのか?

「5日目」+74ドル
ポーカー、テキサス・ホールデム
ライブ:+74ドル(Binion's=+100ドル、Caesars Palace=-26ドル)

英雄伝説

2009-07-25 11:45:01 | 09年4-5月 Las Vegas
09年4-5月 Las Vegas 旅行記⑫

5月3日(日)午後6時、Las Vegas着。
そのままPlanet HollywoodのMirace Mile Shopsで買い物。
土産とかビーフジャーキーとかを適当に。

そしてBill'sで荷物をピックアップして、最後の宿泊地Caesars Palaceへ。
受付で案内を聞いてると、宿泊等はPalaceタワーだと。
Forumタワーで予約してたのにアップグレード。ラッキー!
部屋に入ると2人とも驚いた。素晴らしくきれい、素晴らしく豪華。
そしてバスタブがジェットバス!こんなホテルなかなか泊まれねーよ!
家具もテレビもおしゃれで、しばらくゆっくり寝たくなった。
しかしそうもいかない。夜は長く、これからDowntownへ繰り出すのだ。
Caesars Palace前のタクシー待ちは長蛇の列だったので、
Imperial Palaceにてタクシーを拾う。同じPalaceなのにこうも格が違うのか。

Downtownに着き、Binion'sやFremont内を一通り見学した後、始まった!
Fremont Street Experience!!!
一斉に電気が消え、天井のスクリーンから音と映像の洪水が。
今回見たプログラムは、Don McLeanのAmerican Pie。
8分を超える大作で、アメリカの古き良き時代を連想させる素晴らしい曲だった。
ワタルスキーと2人で無言でずっと見てた。

晩飯!紆余曲折の末、Downtownイチ豪華なホテルGolden Nuggetの
ステーキハウスVic & Anthony'sへ。
入り口にはロブスターが陳列され、高級感あふれる店内は薄暗く敷居が高そう。
こんな低級な男共が入ってよいのですか?と恐る恐る店員に聞くと、
すぐに席に案内してくれた。門前払いされなくて良かった。
オニオンリング、シーザーサラダを各1つ、ステーキをそれぞれ一皿、
付け合せに勧められたグラタン?のようなものを1つ。
飲み物はワタルスキーがビール、俺はコーラ。
ギャンブルをする時には一切アルコールを取らないのが俺のポリスィーだ。

サラダは普通なものの、オニオンリング量有りすぎだろ!
皿の上に10cm近くに山盛りされてた。しかも旨い。旨すぎて食いすぎた。
肉もデケー!ブ厚い肉がこれでもかとでかく焼いてあるので、満腹。
旨かったので全部食ったが、さすがにオニオンリングとグラタンを残した。
チップ含め2人で150ドルほど。安い!余は満足だ。

その後はもちろん、伝説のカジノBinion'sでプレイする以外に選択肢はない。
ポーカーの聖地、Binion's(旧Horseshoe)はWSOP発祥の地。
ここでプレイすることがHold'emプレイヤーの憧れだぜー!
1-2NoLimit、200ドルBuy-In。ワタルスキーは100ドルBuy-In。
客層は・・・あまりStrip周辺と変わりない、と言うか違いが分からない。
なんとなくこちらの方が堅実な気がする。
プレイ開始から1時間も経たない頃だろうか、
ワタルスキーは40ドルほど負け、俺は微増という状態で、QQがディールされる。
プリフロップレイズに数人がついてくる。ワタルスキーもそのうちの1人。
フロップは忘れたが、Qヒットのフロップナッツ。
チェックに、ワタルスキーがベット。俺、強い手主張の3倍レイズ。
その他の奴はフォールド。ワタルスキー、オールインコール。マジか・・・
ハンドを開くとワタルスキーの手はAQ。
トップペア、トップキッカー。そりゃコールするわ。
と言うわけで残り60ドルほどを俺に巻き上げられ、ワタルスキーは散っていった。
スマン。。。
結果俺は100ドル勝ち、午前2時頃終了。
最後に、Poker Hall of Fameの前で記念撮影をして終了。
いつか俺も此処に名前を・・・

大地讃称

2009-07-25 08:40:38 | 09年4-5月 Las Vegas
09年4-5月 Las Vegas 旅行記⑪

5月3日(日)の午前5時半。起床。
急いで荷物をまとめてチェックアウト。
ギリギリ、集合時間の6時に間に合った。
参加費165ドルを支払い、ワゴンに乗り込む。
今日はZionツアーだ!

前回のGrand Canyonツアーは現地で申し込み、半ば失敗を喫しているため、
今回はちゃんと日本で「ラスベガス大全」で予約した。
人の良さそうな兄ちゃんが運転手兼案内役。日本人のためガイドも日本語(当たり前か)。
ツアー客は全部で7人。俺・ワタルスキー組以外には、
カップル2組(といっても30歳くらいの夫婦)とおっさん1人。
俺たち以外にはおっさんだけがギャンブル目的でラスベガスに来ているようだ。

最初はガイドを聞きながら景色を眺めていたが、
街を出てしばらくすると周りが砂漠で何もなくなるため、いつのまにか夢の中に。
寝てても何も文句は言われないのが最高。やっぱり「大全」で申し込んで良かったぜ!

一度の休憩を挟んで約3時間。午前9時頃に、Zion国立公園のゲートに着いた。
国立公園を入ってすぐ、Court of the Patriarchsで専用のシャトルバスに乗り換え。
自然保護のために一般の車両は入園制限があるそうだ。
シャトルから見える景色は、剥き出しの大地にサボテン、切り立った崖、
そしてその崖を登るロッククライマー!変態か・・・
欲望の街で汚れた心と体が表れる様だ!いや、体は汚れてないか。
湧き出る水で大きく崖が削り取られたWeeping Rockで岩の涙を、
Big BendではGreat White Throneを眺めつつ、
シャトルの終点Temple of Sinawavaへ到着。ここで解散して60分の自由時間。
俺とワタルスキーは脇を流れるVirgin Riverに沿って、
徒歩で行けるハイキングコースの最深部へ。

途中ででかい岩に登ってみたりやたらと記念撮影をしていたもんだから、
最終地点までにえらく時間が掛かってしまった。
引き返す頃には集合時間まで残り15分ほど。ヤバい!
それでも途中でミッション・インポッシブルばりの撮影は欠かさずやる。
走って走って、集合時間についたのはギリギリ12時ちょうど。
本当に1分も残っていなかった。アブねー。
ただし、ワタルスキーは途中でへばったため、1分遅刻。まぁ問題なし!
というかわしの撮影のために遅れたというのが大方の意見だ。

その後Zion Lodgeに戻り昼飯。公園に座りハンバーガーを食う。
やたら山盛りのポテトを隣に座ったおっさんがくれた為、2人とも腹いっぱいになった。
休憩時間にLodgeで土産。ここでもZionのDVDを買う。
去年のGrand Canyonに続き2枚目。集めようかな。
最後にLodgeの近くにある滝を見てツアーは終わり。
滝の近くに行って写真を撮ろうと思ったら、その瞬間に風が吹いてビショ濡れになった。
ワタルスキーはそのシャッターチャンスを逃した。惜しい!

帰りは、再びワゴンでぐっすり。気がついたらVegasに到着していた。
Zionツアーは素晴らしかった。また行こう。

希望の戦士

2009-07-13 02:26:58 | 09年4-5月 Las Vegas
09年4-5月 Las Vegas 旅行記⑩

5月2日(土)の午後2時。
Bellagioのサテライトを通過し、
Harrah'sのFlavorsバフェで昼食中、
旅の大きな転機が。ワタルスキー到着!

食べ放題のカニを一気に食い、急いでBill'sへ。
カジノでワタルスキーを出迎え、部屋に案内。
しかし既に午後2時。トーナメントの開始時間が迫っていたので、
部屋の鍵を渡しつつ急いでBellagioへ。これが最初の数ハンド遅刻した理由。
そして俺のトーナメント敗退を待って、夕方5時近く、改めてワタルスキーと合流。
ワタルスキーは俺のプレイ中、BellagioにあるCash Feverで
2~300ドルほどフィーバー・・・せずにやられてた。
ペースが早いぞワタルスキー!

2人でBellagioの噴水「Time to Say Goodbye」を見た後、
4コーナー周りを見学しつつHarrah's横のマクドナルドへ。
本当はどこかのバフェへ行きたかったが、昼飯を食いすぎた俺が何も食いたくなくて、
ワタルスキーに涙を呑んでもらった。最初のアメリカ飯がマクドナルドですまん・・・
一通り今後の予定を話し合った後、Venetianへと移動。カジノへ。
いきなり300ドルを失いナバってるワタルスキーに対し、ポーカーを提案。
未だTexas Hold 'Emのルールがあいまいなワタルスキーも、
ポーカーなら負けにくいという俺の誘い文句にたぶらかされ、テーブルへ。
1-2NoLimit、200ドルBuy-In。ワタルスキーは100ドルBuy-In。
隣のテーブルに座ったが、数十分後いきなり100ドル負けて移動してきた。
俺の右隣が空いたので、座るように促し、目の前で解説を交えてプレイ。
しばらくするとワタルスキーに結構なハンドが入ったようで、観察。
結構な額をポットに突っ込んだ後、リバーの後のラストベットでいきなりフォールド。
何を持っていたんだ?
「ストレートが出来たんですが、相手がガツンと賭けてきたから負けるのが怖くて」
なにににに!ストレートで降りただと!もったいない事を・・・
まぁ初めのうちは、ルールも良く分からないからしゃーない。
きっと去年の俺も、似たようなミスをたくさんやっていたのだろう。

ワタルスキー、特等席で俺の華麗なプレイを見てな!
AJが入りプリフロップレイズ10ドルほど。
かわいい彼女を連れた中国or韓国系アメリカ人の兄ちゃんとのヘッズアップ。
フロップA・5・6。俺ベット20ドル。兄ちゃんレイズ80ドル。マジか。。。
これまでのプレイはそこまでアグレッシブではなかったため、
いきなりの高額レイズに少し面食らった。
数十秒考えた後、俺の取ったアクションは「OK, I'm All-In」
今度は兄ちゃんが面食らう。「なんだよ、それ!」みたいな事を口走りつつ熟考。
俺のスタックはこの時250ドルほど。兄ちゃんは結構上手く、俺より少し多い。
俺もドキドキの時間を過ごした。ワタルスキーは飛び交う高額ベットをただ見つめてた。
熟慮の上兄ちゃんはレイダウン。「AKだろ?」と言いつつ自分のAQを見せる。
俺はAKじゃないよ、と自分のAJを見せつつポットを頂く。
兄ちゃんは、マジかよ!と奇声をあげて悔しがった。そりゃそうだろう。
俺は兄ちゃんの手はAと中位のカードとばかり思っていた。完全な読み間違い。
まぁここでコールさせずに降ろさせる為のリレイズオールインだったわけで、
結果的に功を奏したが。兄ちゃんに「ナイスベット」と言ってもらえて嬉しかった。
「あそこでAKを感じ取り降りれるあんたの方が、腕は上だよ」と返しておいた。
見たか、ワタルスキー。これは俺の完全なバッドアクションだ。。。

結局ここでは300ドル勝利。
ワタルスキーもこちらのテーブルでは少しだけ勝って終了。
ポーカーの楽しさを知ったようだ。
翌日はZion観光が控えており朝がとても早いため、今日はこの辺でカジノ終了。
この辺で、と言っても深夜を回っているが。
帰りにCaesars PalaceのPussycat Dollsを見学して帰った。

「4日目」+200ドル
ポーカー、テキサス・ホールデム
ライブ:+300ドル
トーナメント:-100ドル

LEVEL.L・V

2009-07-08 01:23:08 | 09年4-5月 Las Vegas
09年4-5月 Las Vegas 旅行記⑨

5月2日(土)午前9時。起床。
前日は32時間起き続けた上、午前6時に就寝というのに、
わずか3時間で目を覚ます、まさにPoker Playerな俺。
午前9時より始まるBellagioのサテライトに参加だ。
ちょっと遅刻。

『Bellagio 5月2日午前9時サテライト 参加費130ドル』
午後2時からの540ドルトーナメントへの予選。参加者10人、2人勝ち抜け。
慎重にハンドを選び、タイトにプレイ。チップ微増。
6人ほどに減ったところで俺もショート気味に。
A10でプリフロップレイズの後、アグレッシブな黒人がリレイズでオールイン要求。
こいつが過剰にアグレッシブだった事もあり、ブラフだろうとコール。
相手66も、フロップAヒットで俺ダブルアップ。
黒人キレる。「俺はでかくレイズかましたのにA10で乗るのかよ!」知るかよ・・・

その後は黒人に奪ったチップ半分ほど返させられるも、順調な打ち回しで残り3人に。
ラスト、3人ハンドでQQというプレミア!当然レイズ。
ショートのおじさんK10でオールインコール。K落ちず、おじさんバブル敗退。
結局キレたままの黒人と2人そろって予選通過した。
540ドルトーナメント参加権と、賞金30ドル獲得。

『Bellagio 5月2日午後2時 参加費540ドル』
参加人数39人。スタートチップ10000点、1ラウンド40分ストラクチャー。
参加費を払ってないとはいえ、これまでで最もでかいトーナメント。
優勝賞金約9000ドル、以下5000、3000、1500と続き、5位950ドルまで。
賞金がでかい。否が応にも緊張は隠しきれない。
諸事情により5分ほど送れて着席。周りの雰囲気にいきなり呑まれる。
いつも以上にタイトになり、ほとんどのハンドでフォールド、フォールド。
1度AJであるおじさんとヘッズアップになったときは、
フロップでAJ●が出てフロップツーペア!大きくベットもおじさんコール。
続くターンでK。もしかしてこやつAKか?チェック。おじさんもチェック。
リバー10。Q持ってたらストレート出来ちゃうよ。チェック。おじさんチェック。
ショウダウン、2人ともAJだった・・・
こんな感じでなかなか勝負にいけない。そしてハンドもまったく来ない!

2テーブルに統合された後、右隣2人の兄ちゃんとおじさんと仲良くなり談笑。
この2人はかなり上手く、チップも結構積んでいる。
例のキレた黒人も同じテーブルになったが、結構チップ持っている。強い。
俺はというと・・・チップ平均が20000点ほどのところ、5000~8000点の低空飛行。
ブラインドに削られ、4000点まで落ち込んだところでプリフロップオールイン。
ハンドは忘れたが、とにかく勝ってダブルアップ、8000点。依然ショート。
そういえば、ここにきてようやくまともなポット獲得した気がする。
しかしその後再びチップは削られ、ラストA9で5000点オールインも、
AQに受けられあえなく撃沈。17位敗退。
39人中17位と書くとマシに聞こえるが、これは39位の価値しかない順位。
何といっても一度もスタートの10000点を超えることがなかったのだから。
勝負できなかった事ほど情けないことはない。2度とこんな戦い方はしたくない。
前日の優勝と当日朝のサテライト通過により、才能を感じてしまっていたが、
早くもそれが驕りだという事に気が付けた。
やはりまだまだハンドに恵まれないと勝てないのか・・・
やはり高い、「LEVEL Las・Vegas」

午後5時近く、Bellagioのポーカールームを後にした。