現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第98回:フィクション

2017-01-26 06:32:31 | 日記

「近未来に、日本の政令都市の首長は小池新党で占めたら日本は面白くなる」

 Nが仲間にこう言うと、

「そうだなあ、小池百合子が総理になるには地方を抑えないと」

「とりあえず最初にどこをとればいいのNさん」

「広島」

「うん分かるよ。あの街は利権がらみの街だからなあ」

 Nとその仲間は顔を見合わせた。

「首都圏も大事だなあ」

 Nはまた仲間の顔を見た。

「今すでに日本の三割の人口が首都圏にいるもんなあ。近未来には五割を超えるかも」

「うわあ、日本滅亡だ」

「そうならないために小池百合子東京都知事にがんばってもらわないと」

 Nは小池百合子の能力を高く買っている。

「小池百合子を日本の総理に」

 Nは本気である。