「Nさん、豊洲移転に関してのこの八方塞がりの状況をどうすれば改善できるんだよ。東京都民は我慢の限界だ」
Nの仲間が呟いた。
「東京都は東京都民に限らず日本全国いや世界に対して『築地市場移転に関してのアイデア募集』この題目でアイデア募集をしたらいい。それこそ『公募ガイド』この雑誌を使えばいい。ホームページからだけではインパクトが低い」
「いいアイデアが集まるかなあ」
「集まると思うよ。なにしろ築地は『世界の築地で東京名所』こうなっているのだ。数多くの外国人がこの場所を知っている」
Nの言葉は力強い。
「私の『本格的な場所が見つかるまで晴海で昭和二十年代のような建物を立ててセリをショーとして見せる』このアイデアも応募させてもらおう」
Nはニヤリと笑った。そして、
「豊洲にゃ行けないよ」
こう言うのである。
「小池都知事は必ず八方塞がりのこの状態を改善すると思うよ」
こうも言った。