現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:日本で誰が最初の女性総理になるか:第一回(フィクション)

2016-08-06 07:41:15 | 日記

 野田聖子は小池百合子の都知事誕生のニュースを聞いて大いに喜んだ。

「日本もこれで変わる。次は私が日本の総理になる番だ」

 だれにもこの思いを漏らす事はなかったが、

「日本で最初に女性総理になるのはこの私だ」

 この自負心を持っている。

「ただ、私は安倍総理にウケが良くないからなあ」

 これが野田聖子の悩みのタネだった。

「冷や飯街道の野田聖子か小池百合子か」

 こう言われていたのだ。

小池百合子が今東京都知事になった今、

野田聖子だけ取り残されるわけにはいかない。

「このまま冷や飯を食い続けたら、稲田朋美や森まさこに追いぬかれてしまう」

 野田聖子はまだ日本で初めて女性総理になる事をあきらめてはいない。

この物語はフィクションです。登場人物は敬称略。