現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない第3回:(フィクション)

2016-08-29 06:11:09 | 日記

 地方行政が専門の大学院生町田春樹は小池百合子の手腕に期待していた。

「この人は素晴らしい都市外交をしてくれる。ただ、一匹狼で支えてくれる国会議員の数が少ない」

 町田はこの事が心配のタネだった。

「どうすればいいのだ」

 いつも夜が明けるまでこの事を考えている。

「そうだまず影響力のある有名人の小池百合子サポーター組織をつくろう。それには最初に若者の小池百合子サポーターをつくろう」

 町田は大学生の小池百合子サポーターをつくる事にした。

「小池百合子をひとりで歩かせない会」

 これをつくる事にしたのだ。

「でも都知事になったとたんに築地移転などという難しい問題をさばかないといけないんだもんなあ」

 町田は大きくため息をついた。