初登庁を終えて自宅にもどった小池百合子は、
ゆっくりするまもなく今後の段取りをつくる事に追われていた。
都庁では歓迎するものもいれば、冷たい目を向けるものもいる。
「私は負けない。特に自民都議連には。一票を投じてくれた人達のためにも負けるわけにはいかない」
この思いで一杯だった。
そんな時小池百合子の脳裏には高校生の頃流行ったフォークシンガー岡林信康の友よ」という唄が蘇ってきた。
「友よ夜明け前の闇の中で、友よ戦いの炎を燃やせ」
この歌詞で始まる歌である。
「夜明けは近い、夜明けは近い」
この歌詞のところに来た時、
小池百合子の目には涙が。
「東京の夜明けを私が演出する」
ゆるぎない自信をもっているのだ。