チェンマイひとり暮らし

物価の安いタイのチェンマイで貧乏暮らしをしています。
先物取引でリッチになって、日本に復帰したい。

万葉集、約700首暗記。

2008-03-11 23:31:00 | Weblog
海外でひとりで生活していて一番の関心事は健康である。
おカネももちろん大事だが、あえて優先順位をつけるなら、
健康こそ一番だと思う。

健康には体の健康と精神の健康があり、これは優先順位はつけられず、
両方そろって「健康」というしかない。

そして、まともな頭脳というのは、精神の健康に入るのだろうか、
まあそんな分類はどうでもいいのだが、
テレビで痴呆を扱っている番組を見てやはり不安になった。

そういえば最近物忘れがひどいなと思うにつき、どんどん不安は増してくる。

そこで、まず始めたのは簡単な計算と音読。
その後、自分の記憶力を確かめたくなり、万葉集の暗記に取り組んだ。

というのも、音読で「万葉の秀歌」という本を使っていたのだが、
ひととおり読んだあと、適当なページを開いてみるとそこに載っている歌が
まったく記憶に残っていない、ということがよくあったからである。

万葉集は約4500の歌があるが、おぼえるべき、あぼえたい、という歌に
印をつけていった。

その数は700首を越えていた。
こんなに覚えられるか、覚えられるとしてどのくらいの時間がかかるのだろう、
はたして根気は続くだろうか、
などと思いながらも毎日続けていった。

最初のころはどんどん新しい歌を覚えていったが、復習しないと忘れていく一方
なので、復習に割く割合がどんどん増えていって、新たに覚える歌は
減るばかり。
復習だけを数日続ける、ということもあった。

そのうちに、思わぬ効用があるのがわかった。
スポーツジムで単調な運動をしているとき、カフーでサバを焼いてもらっている
とき、メーサイに行くときのバスの中、などで暗誦の復習をしていると
気がまぎれ時間を潰せるということ。

とくに、運動を長く続けられるようになったのが一番の副産物で、
カロリーを気にせずにビールを安心して飲めるようになった。
(肝臓への負担増はこの際考えないようにしよう。)

そして、なんとか目標とした700首をすべて覚えた。

一字一句完璧というわけではなく、こまかい助詞の違いなどは
すぐ混同してしまう。
まあ、700もあるのだからしかたない。

同年代での標準がどのようなものかはわからないものの、
数か月でこれだけ暗記できたのだから、現時点では脳はとりあえず
機能している、と思っていいのだろう。

さてと、
目標を達成してみると、

同じ覚えるなら英単語やタイ語のほうが実用的だったなと
思わないこともない。
万葉集なんか覚えても何の役にも立たない。

次は英語にするか。