ときどき覗いているタイ中央銀行のHP。
見るのはもっぱらインフレ率。
インフレ率は経済の体温と言われることがあるように経済の変化を
敏感に反映する。
もちろん、GDP統計のほうが経済の状況が詳しくわかるが、集計に時間がかかる。
その点、インフレ率は毎月集計され、発表されるのも速い。
前月1月のインフレ率は、総合でプラス4.3%。コアで1.2%であった。
総合指数の伸びは著しい。
昨年8月はプラス1.1%であったのが、9月に2.1%に跳ね、その後も月を追って
プラス幅が大きくなり、そして1月は12月から一段と高くなった。
一方、コア指数であるが、上がり方は実にマイルド。
そして、1月のプラス1.2%は前月12月と同じ数字、横ばいである。
水準としても1%ちょっとというのは、低インフレである。
これは何を意味するのだろう?
総合指数が上昇率を加速させているのは、原油高のせいである。
クルマやバイクを運転している人なら実感としてすぐわかる。
日常生活での必需品が値上がりしたら、給料が一定なら他の出費を
控えるようにするであろう。
財布の口を締める、という。
消費者が節約するようになったのが、総合指数の上昇の割りには、コア指数は
上昇しない理由であると思われる。
コア指数があまり上昇しないということは、生産者が困っているという
ことだろう。
農家は生産のために石油類は不可欠だし、物流にとっても同様。
消費者の財布の紐た固いから最終商品の値が上がらず、石油の値上がり分を
転化できず、利益を削るしかない。
それはやがて労働者の賃金に跳ね返るだろう。
私には、タイの経済の先行きは暗いものと思われる。
見るのはもっぱらインフレ率。
インフレ率は経済の体温と言われることがあるように経済の変化を
敏感に反映する。
もちろん、GDP統計のほうが経済の状況が詳しくわかるが、集計に時間がかかる。
その点、インフレ率は毎月集計され、発表されるのも速い。
前月1月のインフレ率は、総合でプラス4.3%。コアで1.2%であった。
総合指数の伸びは著しい。
昨年8月はプラス1.1%であったのが、9月に2.1%に跳ね、その後も月を追って
プラス幅が大きくなり、そして1月は12月から一段と高くなった。
一方、コア指数であるが、上がり方は実にマイルド。
そして、1月のプラス1.2%は前月12月と同じ数字、横ばいである。
水準としても1%ちょっとというのは、低インフレである。
これは何を意味するのだろう?
総合指数が上昇率を加速させているのは、原油高のせいである。
クルマやバイクを運転している人なら実感としてすぐわかる。
日常生活での必需品が値上がりしたら、給料が一定なら他の出費を
控えるようにするであろう。
財布の口を締める、という。
消費者が節約するようになったのが、総合指数の上昇の割りには、コア指数は
上昇しない理由であると思われる。
コア指数があまり上昇しないということは、生産者が困っているという
ことだろう。
農家は生産のために石油類は不可欠だし、物流にとっても同様。
消費者の財布の紐た固いから最終商品の値が上がらず、石油の値上がり分を
転化できず、利益を削るしかない。
それはやがて労働者の賃金に跳ね返るだろう。
私には、タイの経済の先行きは暗いものと思われる。