金利5%でインフレ3%の場合と、金利2%でデフレ2%を比較すると、
実質では前者は2%(5-2)、後者は4%(2+2)となり、後者のほうが得なのだが、
実際の生活では名目の5%と2%を比較して、前者に軍配を上げたくなる。
こういうのを貨幣錯覚という。
外国為替にも似た面がある。
ドルと円は市場で自由に売買ができるのだから、
どっちの通貨(による預金等の運用)を選択しても損得がないように
為替レートで調整されるはずである。
それがわかっていても、金利5%弱のドル、0%の円を並べると、
ドルのほうに食指が動く。
元利が増えるほうが気持ちがいい。
それから、理論的には、高金利の通貨で持っていても、低金利の通貨で
もっていても、同じ価値になるように為替レートが動くのであるが、
実際には、高金利通貨が勝つ可能性が高いそうである。
80年代(プラザ合意があった時期)、超円高により、多額の米ドル債券を
保有していた生命保険会社や銀行などが膨大は為替差損を被ったと
新聞などで報道された。
会社の決算は1年単位なので、時期を区切れば、確かに為替差損が生じ、
それを決算に反映させねばならず、赤字決算に陥った。
しかしながら、トータルでみると、高金利による利息収入の累積が
為替差損を補って余りあったという話しである。
高金利(長期固定金利)のときに長期の債券を買えば、
結局は報われる、ということだろう。
現在、米国では、短期と長期の金利の差が余りなく、短期で5%を割った
水準、長期でも5.5%に満たない。
米国の長期金利の5.5%が高いのであろうか、低いのであろうか?
今後下がってしまうのであれば、今、長期債を買って長期的に年5.5%を
確保したほうがよいし、まだまだ金利が上がるのであれば、
上がってから長期債を買うほうがいい。
所詮、先のことはわからないのだが、悩む。
実質では前者は2%(5-2)、後者は4%(2+2)となり、後者のほうが得なのだが、
実際の生活では名目の5%と2%を比較して、前者に軍配を上げたくなる。
こういうのを貨幣錯覚という。
外国為替にも似た面がある。
ドルと円は市場で自由に売買ができるのだから、
どっちの通貨(による預金等の運用)を選択しても損得がないように
為替レートで調整されるはずである。
それがわかっていても、金利5%弱のドル、0%の円を並べると、
ドルのほうに食指が動く。
元利が増えるほうが気持ちがいい。
それから、理論的には、高金利の通貨で持っていても、低金利の通貨で
もっていても、同じ価値になるように為替レートが動くのであるが、
実際には、高金利通貨が勝つ可能性が高いそうである。
80年代(プラザ合意があった時期)、超円高により、多額の米ドル債券を
保有していた生命保険会社や銀行などが膨大は為替差損を被ったと
新聞などで報道された。
会社の決算は1年単位なので、時期を区切れば、確かに為替差損が生じ、
それを決算に反映させねばならず、赤字決算に陥った。
しかしながら、トータルでみると、高金利による利息収入の累積が
為替差損を補って余りあったという話しである。
高金利(長期固定金利)のときに長期の債券を買えば、
結局は報われる、ということだろう。
現在、米国では、短期と長期の金利の差が余りなく、短期で5%を割った
水準、長期でも5.5%に満たない。
米国の長期金利の5.5%が高いのであろうか、低いのであろうか?
今後下がってしまうのであれば、今、長期債を買って長期的に年5.5%を
確保したほうがよいし、まだまだ金利が上がるのであれば、
上がってから長期債を買うほうがいい。
所詮、先のことはわからないのだが、悩む。