ケセランパサラン読書記 ー私の本棚ー

◆ 『赤ずきん』 バーナティッド・ワッツ 絵 生野幸吉 訳 岩波書店

                        

 グリム兄弟が、『赤ずきん』を再話した言われているアルスフェルトの町に、息子が幼い時、家族で旅行をした思い出がある。
 豆本の『赤ずきん』は、そのアルスフェルトの本屋さんでみつけたもの。

        裏表紙のメモには、1988,12,17とある。 
        ある日、札幌の家の最寄りの地下鉄駅ビルにあった紀伊國屋書店で、アルスフェルトの豆本の翻訳本を見つた!!


 このような偶然、すっごく嬉しくってソッコー、レジに向かったのを思い出す。

 岩波本の裏表紙には、1990,10,13 息子の名前と、その横に5才と記している。

 ああ、あの時、息子はもう5才になっていたのかと、あらためて思う。


 
 で、
 ちょっとだけ、バーナティッド・ワッツの『赤ずきん』を紹介しようかな。
 

     赤ずきんちゃんが、おばあちゃんの家へおかしとワインを届けに行く場面。
                              家の形が、独特です。


         森で狼に会っちゃった。<赤ずきんちゃん、気をつけて>パート1。  

   言葉巧みにあかずきんちゃんをそそのかす狼。
     <赤ずきんちゃん、気をつけて>!パート2。

       
        そのページの原文のセンテンスが長いためか、なんと原作にはないページが岩波本に挿入されている。
        こんなこともあるんだと、ちょっとびっくりだ。 
        このページの赤ずきんちゃんの絵は、森で狼に出会ちゃった赤ずきんちゃんの反転です。これって、いいのかな。
 

         花を摘む赤ずきんちゃん。

  おばあちゃんの家に着きました。でも窓から見えるベッドには…  

           わっ!<赤ずきんちゃん、気をつけて>!!パート3。 


              ようやく狩人がやってきた! 

                         めでたしめでたしの場面。
    

   狼はこんな姿になってしまった。狼のおなかに注目!
 おなかに縫い目があるんだけど、この写真じゃ、わからないか…。

  グリム童話だよね、のセンテンス。
  だけど、なんか、赤ずきんちゃんの狼っていうより、しっぽを見なきゃ、ハーメルンのネズミっぽいかも。




 昨年の12月のドイツ旅行で、赤ずきんちゃんの村、アルスフェルトも訪ねたけれど、幼児の息子と夫と訪ねた30年前と全然、変わっていなかった。


 
 北関東の町から、十数年ぶりに札幌の家に戻ってきて、本棚を眺めていると、ついつい一冊一冊を手に取って読んでしまう。

 開いたページから、ティシュがはらりと、落ちる。
 横着な私はよく、しおり代わりにすぐそばにあるテイッシュを挟んだものだった。
 25年ほど前のティッシュだわ〜。

 
 本棚センチメンタルジャーニーだね。(あははは)


 

 
 

 

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