<T897/2008/A202/S123>
今週の平日休みは「109シネマズ川崎」で2本。
年末あたりになると、シネマ会員の付与ポイントが倍になるって特典があったので、
ちょっとラッキーな気分。
スマップの中居正広主演で、TBSの製作なので、ばんばんプロモーションかけてたね。
ひらりん、中居君のラジオもたまに耳にしてたので、
撮影期間中の減量話とかも聞いてたけど、
オファーがあったから、出演しました・・・位の軽い気持ちで仕事こなしてる・・・
って聞こえちゃうんだよね・・・。
でも、今まで以上に厳しい現場だったらしく、公開時には神妙になってたので、
一応観てみる事に・・・。
2008年製作の犯罪系戦争・ドラマ、139分。
あらすじ・・・今回はAllcinemaさんから引用させてもらいました。
高知の漁港で理髪店を営む清水豊松(中居正広)は、愛する妻・房江(仲間由紀恵)と一人息子・健一とともにつましくも温かな家庭を築いていた。そんな彼のもとにもついに赤紙(召集令状)が届き、本土防衛のための中部軍の部隊へと送られる。やがて終戦を迎え、ようやく家族との再会を果たした豊松。そして2人目の子どもを授かった矢先、今度はMP(ミリタリー・ポリス)がやって来て、戦犯容疑をかけられた豊松は再び愛する家族と引き離されてしまう。絶対服従の上官命令に従っただけの豊松は無実を主張するが、そんな彼に過酷な判決が下る。
ここからひらりん的レビューのネタバレ注意↓
(反転モード・・・左クリックのままマウスを動かしてね)
1.召集令状(赤紙)を持ってきたのは「赤いきつね」の赤繋がりで武田鉄矢でした。
元々足の悪かった豊松・・・
同僚でメタボな滝田二等兵(荒川良々)ともども軍隊ではお荷物・・・
立石上等兵(六平直政)にたっぷり絞られてたのね。
2.戦火は厳しく関西にも連日のように空襲が・・・
その墜落した米機の兵士を捕獲すべく現地へ部隊を派遣。
ダメ兵士の豊松と滝田に処刑を命じたのね。
でも結果、へっぴり腰でまともに銃剣で刺せず、棒にくくり付けられた時点で死んでたらしい・・・。
3.そんなこんながあって、戦後・・・戦犯容疑でMPに捕まっちゃった豊松・・・
もちろん、上司もその上も・・連帯責任で逮捕。
ホント軍隊の階級はわかりづらいが、
上司の上司の上司あたりにデスラー総統の声だった伊武雅刀が。
4.一番の上司は関西方面司令長官クラスの矢野中将(石坂浩二)・・・
石坂浩二の演技はちょっとクサくて、ひらりん好みじゃないけど、
本作の演技はなかなか良かったね。
一番の責任者なので、もちろん有罪・・・絞死刑。
責任は自分だけだと、部下全員の無罪を嘆願したりして、存在感を出してたね。
5.豊松の上司らは、有罪だけど、有期刑・・・しかし、実行犯の豊松は極系=死刑。
何で・どうして・・・、上司の命令は天皇陛下の命令と思え・・・が日本軍の常識。
何度、法廷で外人に話しても、判ってもらえず有罪・・・巣鴨プリズンに収監。
6.同部屋になったのがスマップの同僚・草なぎ剛演じる大西・・・
しかし翌日、死刑執行で素早い別れ。
7.次に同部屋になったのが笑福亭鶴瓶演じる西沢・・・
英語が堪能で、自ら英語で大統領あてに嘆願書を書いちゃう、頼もしいルームメイト。
8.矢野中将が処刑前に、敵軍の無差別爆撃を国際法上違法だとか抗議したシーンは印象的。
この執行後・・・しばらくは刑の執行が行われず、プリズン内も和やかな雰囲気に・・・。
ところでこの作品、演技も歌も苦手な中居君に「よさこい節」を三回くらい歌わせてたね。
9.プリズン内に勤務する小宮という教誨師が妻・房江に連絡して、上京・・・
初めて面会に来るのね・・・
しかし、高知から東京まで2日くらいかかったのかな・・・
東京は超混雑してるし、大変ね。
そこで初めて、豊松の刑が死刑と知るが、助命の嘆願書を集めればなんとかなる・・・って事で、
田舎に帰り、署名集めに奔走する房江。
高知県なのに、山岳部は雪が積もりすぎでは???と思うくらい豪雪の中を、
赤ん坊背負って粘り続ける妻は内助の功・・・
内助の功・・と言えば、
妻役の仲間由紀恵と教誨師役の上川隆也はNHK大河ドラマ「功名が辻」繋がり。
10.そしてとうとう、豊松に部屋替えのお呼びが・・・
減刑で、部屋が変わるのかと思ってみんなに挨拶して出て行くが、
死刑の執行が決まったので、呼び出されただけでした。
教誨師と最後の晩餐・・で、ワインがぶ飲みする豊松・・・
死の直前に、家族に向けて書いた手紙・・・
生まれ変わるなら、人間にはなりたくない・・・
馬や牛になっても、また人間にこき使われる・・・
そうだ、深い海の底にいる貝になろう・・・
人にとやかく言われないし、家族に心配かける事もない・・・
そんなような事を手紙に書いて、死刑台に消えていった豊松でした。
●この作品・・・フランキー堺が白黒の時代、映画とテレビで映像化したのは、
再再再放送くらいで観た記憶があるし、
90年代には所ジョージが主演でテレビドラマにもなってたみたい。
●人懐っこい一般市民が戦争に取られ、運命を狂わされていく・・って設定は、
昔のものと変わってないのね。
●海や空や・・・映像が奇麗な分、随分爽やかに見えてしまって・・・
主人公のキャラは、皆に親しまれるお人よしでもいいけど、
全体的に、どんより・重苦しい雰囲気がこういう作品のキモだと思ったんだけど。
ここまでネタバレ注意↑
ひらりん的この映画の関連作は・・・
鶴瓶も出てた吉永小百合主演の「母べえ」は戦時中の戦争犯罪もの。
「私~」系の作品は、スカちゃん主演の「私がクマにキレた理由」。
という事で今回は・・・
不条理度・・・
戦争犯罪人になってしまった一般人の不条理さ・・・
深刻で重苦しいテーマのわりには、爽やか過ぎかな。
●文末にブログランキングの宣伝を・・・・・・・・・・・
最近下位に低迷してるブログランキング・・・
気にしちゃいないが・・・上位が映画とは無関係の韓流系やYouTube系ブログばかりで、
ちょっと悔しい・・・ので・・・、
この映画を観て、ひらりん同様「手動バリカンの散髪シーン、痛そうだったね」・・と思ったあなた・・・
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でも、今まで以上に厳しい現場だったらしく、公開時には神妙になってたので、
一応観てみる事に・・・。
2008年製作の犯罪系戦争・ドラマ、139分。
あらすじ・・・今回はAllcinemaさんから引用させてもらいました。
高知の漁港で理髪店を営む清水豊松(中居正広)は、愛する妻・房江(仲間由紀恵)と一人息子・健一とともにつましくも温かな家庭を築いていた。そんな彼のもとにもついに赤紙(召集令状)が届き、本土防衛のための中部軍の部隊へと送られる。やがて終戦を迎え、ようやく家族との再会を果たした豊松。そして2人目の子どもを授かった矢先、今度はMP(ミリタリー・ポリス)がやって来て、戦犯容疑をかけられた豊松は再び愛する家族と引き離されてしまう。絶対服従の上官命令に従っただけの豊松は無実を主張するが、そんな彼に過酷な判決が下る。
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元々足の悪かった豊松・・・
同僚でメタボな滝田二等兵(荒川良々)ともども軍隊ではお荷物・・・
立石上等兵(六平直政)にたっぷり絞られてたのね。
2.戦火は厳しく関西にも連日のように空襲が・・・
その墜落した米機の兵士を捕獲すべく現地へ部隊を派遣。
ダメ兵士の豊松と滝田に処刑を命じたのね。
でも結果、へっぴり腰でまともに銃剣で刺せず、棒にくくり付けられた時点で死んでたらしい・・・。
3.そんなこんながあって、戦後・・・戦犯容疑でMPに捕まっちゃった豊松・・・
もちろん、上司もその上も・・連帯責任で逮捕。
ホント軍隊の階級はわかりづらいが、
上司の上司の上司あたりにデスラー総統の声だった伊武雅刀が。
4.一番の上司は関西方面司令長官クラスの矢野中将(石坂浩二)・・・
石坂浩二の演技はちょっとクサくて、ひらりん好みじゃないけど、
本作の演技はなかなか良かったね。
一番の責任者なので、もちろん有罪・・・絞死刑。
責任は自分だけだと、部下全員の無罪を嘆願したりして、存在感を出してたね。
5.豊松の上司らは、有罪だけど、有期刑・・・しかし、実行犯の豊松は極系=死刑。
何で・どうして・・・、上司の命令は天皇陛下の命令と思え・・・が日本軍の常識。
何度、法廷で外人に話しても、判ってもらえず有罪・・・巣鴨プリズンに収監。
6.同部屋になったのがスマップの同僚・草なぎ剛演じる大西・・・
しかし翌日、死刑執行で素早い別れ。
7.次に同部屋になったのが笑福亭鶴瓶演じる西沢・・・
英語が堪能で、自ら英語で大統領あてに嘆願書を書いちゃう、頼もしいルームメイト。
8.矢野中将が処刑前に、敵軍の無差別爆撃を国際法上違法だとか抗議したシーンは印象的。
この執行後・・・しばらくは刑の執行が行われず、プリズン内も和やかな雰囲気に・・・。
ところでこの作品、演技も歌も苦手な中居君に「よさこい節」を三回くらい歌わせてたね。
9.プリズン内に勤務する小宮という教誨師が妻・房江に連絡して、上京・・・
初めて面会に来るのね・・・
しかし、高知から東京まで2日くらいかかったのかな・・・
東京は超混雑してるし、大変ね。
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田舎に帰り、署名集めに奔走する房江。
高知県なのに、山岳部は雪が積もりすぎでは???と思うくらい豪雪の中を、
赤ん坊背負って粘り続ける妻は内助の功・・・
内助の功・・と言えば、
妻役の仲間由紀恵と教誨師役の上川隆也はNHK大河ドラマ「功名が辻」繋がり。
10.そしてとうとう、豊松に部屋替えのお呼びが・・・
減刑で、部屋が変わるのかと思ってみんなに挨拶して出て行くが、
死刑の執行が決まったので、呼び出されただけでした。
教誨師と最後の晩餐・・で、ワインがぶ飲みする豊松・・・
死の直前に、家族に向けて書いた手紙・・・
生まれ変わるなら、人間にはなりたくない・・・
馬や牛になっても、また人間にこき使われる・・・
そうだ、深い海の底にいる貝になろう・・・
人にとやかく言われないし、家族に心配かける事もない・・・
そんなような事を手紙に書いて、死刑台に消えていった豊松でした。
●この作品・・・フランキー堺が白黒の時代、映画とテレビで映像化したのは、
再再再放送くらいで観た記憶があるし、
90年代には所ジョージが主演でテレビドラマにもなってたみたい。
●人懐っこい一般市民が戦争に取られ、運命を狂わされていく・・って設定は、
昔のものと変わってないのね。
●海や空や・・・映像が奇麗な分、随分爽やかに見えてしまって・・・
主人公のキャラは、皆に親しまれるお人よしでもいいけど、
全体的に、どんより・重苦しい雰囲気がこういう作品のキモだと思ったんだけど。
ここまでネタバレ注意↑
ひらりん的この映画の関連作は・・・
鶴瓶も出てた吉永小百合主演の「母べえ」は戦時中の戦争犯罪もの。
「私~」系の作品は、スカちゃん主演の「私がクマにキレた理由」。
という事で今回は・・・
不条理度・・・
戦争犯罪人になってしまった一般人の不条理さ・・・
深刻で重苦しいテーマのわりには、爽やか過ぎかな。
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やはり「さわやか過ぎ?」とは思いましたね。
モノクロがカラーになり,絶景ともいえる美しい景色や
仲間さんのような綺麗な奥さん・・・
でも,訴えたい反戦のテーマはよく伝わってきたからいいかな?
主題歌だけはちょっとミスマッチな気もしましたが・・・いい歌なんですが明るすぎ。
中居と鶴瓶もバラエティ繋がりだけど、仲間と上川は大河ドラマ繋がりだったんですね。『巧名が辻』を見ていなかったので分かりませんでした(汗
戦争や反戦を題材にした作品は確かに見終わった後重い気持ちにさせるものが多いですけど、その反面自分のような戦争を知らない者にはタメになる部分もあるんですよね。身近に語る人がいないので、色々と学ぶ所があります