★「ダーウィンの悪夢」

<2007/A10/S6>
川崎チネチッタでは今週から公開のこの作品。
予告編で見た印象は・・・
アフリカ・・ヴィクトリア湖・・ナイルパーチ・・環境破壊・・密輸？？
こんな感じのドキュメンタリーのはず。
それにしても、最近、アフリカが舞台の映画が多くなってきてるね。
23:15からのレイトショウだけど、３０人くらいは入ってたかなっ。
原題も「DARWIN'S NIGHTMARE」。
２００４年製作のドキュメンタリー、１１２分もの。

あらすじ
アフリカ・タンザニアにある、超どでかいヴィクトリア湖。
この湖に約５０年前に外来種であるナイル・パーチという魚が放流された・・・。
このことが悪夢の始まり？？？？

ここからネタバレ注意↓
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外来種のナイル・パーチの繁殖力は強く・・
たちまち湖に広がり・・・在来種を食いつくし・・・
漁をすれば、この魚しか取れなくなる・・・
しかし湖畔の町では、この魚を加工し、海外に輸出する産業が発達・・
もちろん外資で、儲けかるのはごく一部の金持ち・・・
町に人は集まるが・・・貧富の差が大きくなり・・・
町には売春婦・・・子供はストリート・チルドレンに・・・
仕事にあぶれた大人は、弓もって警備員の仕事についたり・・・
恐ろしかったのは、軍人は給料がいいから・・とか、
戦争がおこらないかなぁ・・・なんて、マジで答えてる事。
人を殺してでも生きてかなきゃ・・・という生命力は恐ろしい。
ところで加工したナイル・パーチは主に、ヨーロッパへ輸出していて、日本にも来てるらしい。
加工品は高くて、現地の人には買えない。
しかし、加工し終えた残骸を、洗って・・干して・・焼いて食べる現地の人。
泥まみれになってたり、ウジが湧いてたり・・・
ホントこれ食って大丈夫？？？状態のしろもの。
でも、そんなものでも働いて・・食っていかなければならない現地の人。
超貧しくて・・・悲しい現実。
そしてビックリこくのが、輸送機。
どうも、経済的に考えると、旧ソ連製の輸送機が使われてるようで・・・
積載量が多いけど、積み過ぎて墜落する事がよくあるようで・・・
空港周りには残骸がゴロゴロしてるのが恐いね。
なんか、パイロットが個人的に整備してる姿を見ると、整備不良も有り得るし・・
ちょっと同乗するのには勇気がいるぞっ。
そんな輸送にも疑惑が・・・
こっちからナイル・パーチの加工品を届けるのはいいが・・・
こっちに来るのに、カラで来てるの？？？何か積んでないの？？？
と問いかけるカメラマン。
どうも、来る時には武器を積んで来てる・・・と白状させたそうな展開。
強引にそっちの方向に持っていきたそうな展開はミエミエでした。
このパイロットは首謀者じゃなく、ただの運び屋なのに・・・。
あくまでビジネスだと主張し、しらばっくれてた彼らも・・・。
なんとなーーく、そんなもの運んでた・・・事は最後に認めてましたけど。
そうそう、陽気に「タンザニーア」の歌をカメラの前で歌ってくれてた売春婦・・・
このドキュメンタリーの後半時期に、売春相手の男に殺されちゃったそうです。

ナイル・パーチの産業で儲かってる企業・ヨーロッパ側は、
ビジネスの成功ケースだと思ってるが・・・
その影で、貧富の格差で落ちてった人々をどう救うのか。
ヨーロッパは植民地時代から、今でも・・・
アフリカを食い物にしてる・・・ってコトバがどこかで使われていました。

今年は、まだまだアフリカ関連の映画があるようです。
遠くて知らないアフリカ大陸の事を、
映画を通して、少し知っておくのも大事だなぁ・・・と思います。
ここまでネタバレ注意↑

ひらりん的この映画の関連作は
アフリカ関連の作品は・・・「ナイロビの蜂」では、人体実験疑惑が・・・。

という事で今回は
ドキュメンタリー度・・・
知らない事ばかりで、びっくりする衝撃映像ばかり。
ちょっと、環境破壊連鎖に偏ってる気もするけど・・・
全然知らないより、知ってたほうが、何か考えられるよね・・・
という事で、今度は、アル・ゴアの「不都合な真実」も見てみようかなっ。
ちなみに「ふぞろいな秘密」は、後々映画化されるらしいですがっ。



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