西の屋の次は熊山町の石蓮寺に向かいました。石蓮寺という名称からてっきり古い由緒ある寺院が現存して
いるものと思い込んでいたのですが、実際はその跡形はなくなっていました。偶々案内の方がおられたのでその
仔細を尋ねたところ、比叡山と同様に僧が力を持つようになりその力を恐れたその時の為政者が僧兵を攻め滅ぼし
寺院も焼き払ったそうです。
但し上の写真を見て頂くと分かるように威風堂々とした石造の13重層の塔は古えの姿をそのままに遺しています。
強い風が吹くと塔が揺れて石の擦れ合う音がすると説明しながら案内の方が実際に揺すってくれました。少しだけ
ゆれたのは分かりましたが、音はあまりしませんでした。それよりも揺らし過ぎて塔が壊れはしないかと心配でしたが、
それは杞憂におわりました。
そして写真をご覧になるとお分かりのように此処はかなり標高の高いところです。係の方の説明によると写真の
一番左奥に写っている頂上が平らになっているのが屋島と言うことです。その他判り辛いのですが金甲山や、遙か
彼方には四国の剣山等が一望できるそうです。展望台も備わっているので皆様もいちどすばらしい景観を味わわれたら
如何でしょうか。