つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

葛飾区

2019-05-06 23:19:00 | 晴れた日は仕事を休んで
6回は葛飾区。
 
葛飾区といえば、フーテンの寅さん(男はつらいよ)か両さん(こちら葛飾区亀有公園前派出所)だろう。
この昭和〜平成の2大スーパースターが活躍する舞台がいずれも葛飾区である(寅さんは日本各地を放浪しているわけだけど、妹さくらやおいちゃんたちが暮らしている柴又が毎作、描かれている)。
 
・・・葛飾区って、スゴいかも。
 
年齢的には私は「こち亀」世代である。
んが。しかし。
今回、日帰りツーリングの目的地に選んだのは寅さんがいる柴又だ。
 
4年前に他界した親父は寅さんの大ファンだった。
通夜・葬儀でお世話になったティア新瀬戸のKさんの心遣いで、棺の中の親父は寅さんの歴代の映画ポスターに全身を包まれて旅立って行った。
出棺のときのBGMは「男はつらいよのテーマ」だった。
そして親父は、このブログの更新をいつも楽しみにしていた。
親父、天国でもちゃんとこのブログ読んでるよな。
 
というわけで柴又。
さて、柴又といえば、寅さんが産湯をつかったという柴又帝釈天
 
入るだけなら無料だ。境内にある庭園や文化財を見るのは有料だが、今回はパス。
いや、お金がないんじゃないぞ。山門横に停めといたバイクが心配だったからだ。
それでも見応え十分
 
ちょっと足を延ばすと京成金町線の柴又駅(というより、駅までずっと参道が続いてるのだが)。
 
駅前には旅立つ寅さんと、それを見送る妹さくらの像が
 
それにしても、東京日帰りツーリングでは毎回、バイクを停めておく場所を探すのが一苦労である。
よくあるコインパーキングはほとんどが「バイク駐車不可」
今回もなかなかバイクOKの駐車場・駐輪場が見つからなかったので、柴又駅近くの裏路地にコソッと停めて、ダッシュで駅まで走り、速攻で写メ撮って、ダッシュでバイクに戻る。
 
と、我が愛車ボルティをしげしげと見ている外人さんが。
「やべっ。無断駐車で怒られるかな。」
とビビりまくり、
「すいません、今すぐ動かします!」
と駆け寄ると、
「ブラックモイイデスネ。何年前ノデスカ?」
と外人さん。
私:中古で買ったんですが、型は2014年です。
外人さん:私モ同ジバイク乗ッテマス。色違イ。私ノボルトハグレー。バイクハ、トテモ、楽シイ。
 
あー、ホントだ!
 
写メ撮らせて頂いて、握手してもらって、帰ってきた。
お名前も伺っていないが、もうマブダチだ。
 
おんなじバイクに乗ってて、言葉を交わして握手したら、名前なんかどーでもいい。
 
 
私なんかより遥かにBOLTに似合う方だったのが少し悔しいといえば悔しい。
男はいい年の取り方をして、いいバイクに乗ってると、こういうカッコいいオヤジになるんだろう
 
帰り道、親父の好きだった寅さんのあの懐かしい口上が何処からか聞こえた気がした。
 
「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。
帝釈天で産湯をつかい、姓は車、名は寅次郎。
人呼んでフーテンの寅と発します。」