つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

石川町駅のホームにて

2015-04-25 08:33:51 | 弁護士のお仕事

某日。

横浜家庭裁判所の申立人控室で3歳の男の子と遊ぶ。

そばにいた母親に聞いたら、夫のDVに耐えかねて離婚調停を申し立てたという。

 

「パパはお仕事で忙しいんだよ。」と無邪気に語る男の子の笑顔に胸が締めつけられて苦しかった。

「そっか~。早くパパ帰って来るといいね。」という自分の言葉が母親の心を抉(えぐ)ったことに気づいて更に辛くなった。

 

帰り途。石川町駅の反対側ホームに立っている母親と男の子を偶然、見つけた。

こちらに気付いた母親が少し嬉しそうに頭を下げた。

再び、胸が締め付けられた。

母親と男の子は、今夜、「優しいパパ」の夢を一緒に見るんだろうか。