Maki's Room

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サイトウキネンフェスティバル松本

2009-08-28 10:12:48 | diary


小沢さんもいつまで現役でいられるか分かりませんし、
どうせ松本近郊在住ならばいつか、いつかは行ってみたいと思っておりました。


サイトウキネンフェスティバル@松本に

行ってきました!ついに!キャホーイ

姉が追加発売になったチケットを購入してくれまして。
昨日8月27日19:00開演

ブリテン:「戦争レクイエム」



松本駅まで車で行き、姉と待ち合わせてタクシーで会場の県松本文化会館へ。
ぞくぞくと人が集まる様子を見て、気分が盛り上がっていきまして。
途中退場はできませんので、先にトイレを。人をかき分けるように出てきたところでふと振り返るとエレベーターに乗り込んだその人は、どこかで見たような白い鳥の巣頭。


小沢征爾さん!




だったと思います。首からパス下げていたし。お付きの人もいたし。
でも周りの人たち、ほとんど気付いてないような。。。感じでした。
小柄な人だと思いました。
会場に入る前のコーナーでは、ワインサービスもありまして。
ニクイ!


肝心の演目の内容ですが、公式HPからご本人のお話を抜粋。


『ブリテンの「戦争レクイエム」は第二次世界大戦に最も密接に関係のあるレクイエム(鎮魂歌)です。設定は、教会を代表するカトリックの音楽がコーラスと女性のソプラノ。テノールとバリトンは敵対する2人の兵士で、テノールが米英仏側を代表するイギリスの兵士で、バリトンがドイツの兵士、つまり独伊日側を代表しています。そして大きなオーケストラがカトリックの音楽の伴奏をし、室内オーケストラが2人の兵士の伴奏をします。2人の兵士、つまりバリトンとテノールの歌は、歌と言うより、むしろ語りに近く、最高潮の所は特にそうです。子どものコーラスは天使の声を表していて、敵対する兵士のやりとりの後に、天使の合唱に始まるカトリックのコーラスで、最後は祈りで終わります。』


1時間20分という時間、短く感じました。
演奏もすばらしいですが、合唱とソプラノ、テノール、バリトンそれぞれの独唱もものすごい迫力で圧倒され。。
小沢さんの指揮は、言葉では言い表せないものがありました。
あの小柄な体のどこに?そんなエネルギーを秘めているのか。
皆大変でしょうが、体力的によく持つなあ。。なんて感心しちゃいました。
感動して泣く人もいると聞いていましたが、事実姉も隣の女性も泣いていましたねー。私は、じわーっときたんですが我慢。(^^

ひたひたと迫りくる不安な感じや怒り、悲しみ、神に救いを求めて祈る様子。。
全てが凄かったです。
最後に合唱の「アーメン」で終わるのですが、静かにフェードアウトしていくのを聴いていて、鳥肌がたつようでした。
そして会場が一瞬無音になり、後は割れんばかりの拍手。
早々に席を立つ人もいましたけれど、袖に引っ込んでは登場する小沢さんたちに大勢の観客がまさに「惜しみない拍手」を送っていました。


『 今年の松本ではオーディションで選ばれた子供たちのコーラスが参加してくれます。サイトウ・キネン・フェスティバル松本では過去にも何回か子供たちのコーラスが参加してくれていますが、今年は今までより歌い甲斐のある作品だと思います。空の上から聞こえる天使の声のように、子供たちが声高らかに歌ってくれることを楽しみにしています。』

私たちは2階席の最後列だったのですが、途中「この歌声はどこから?」ときょろきょろしていました。右上から聴こえますが、姿は見えない。
本当に天使の声のように、天上から聴こえるんですよね。この演出もニクイ。

最後はその子供たちも姿を見せ。
最後の最後の1人まで拍手を送り、やっと席を立ちました。

20分ほど待って乗り込んだタクシーの運転手さんに「どうでしたか?」と聞かれ、姉は熱心に感想を語っておりました。
その運転手さん、つい先日ソプラノとテノールの2人を乗せた話をしてくれました。


8月は終戦記念日もあり、この時期にこういう演目を聴くのは大変意義のあることです。
私はキリスト教徒じゃないけれど、宗教の垣根を超えて
あの1時間20分という時間で、救われた魂があるんじゃないかと本気で思いました。



実は会場に着いてから知ったのですが、なんと当日券があったんです!
ああ。。いっちゃんとひなこも来れたじゃん。。残念!
今度は全員で聴きにいきたいなあ。

絶対に行こう。




以上、この夏一番のイベント報告でした。