タンカ 啖呵 ああ短歌

短歌が趣味といってはみるものの、月2首の投稿にもアップアップ!しかし、やめられない!やめたくない!短歌の魅力を探訪!

短歌の力

2007-05-12 20:29:26 | Weblog
今日は悲しい発見をした。

以前から、訪問させていただいたブログ「渋田川あたり」の「享子」さんがお亡くなりになって、先月の末に納骨も終了した・・ということを知った。

短歌をメインにしているブログとかホームページはあまり多くなく、あっても万葉古今新古今の学問サイトやすごくふっとんた実験的短歌を標榜するサイトなどが多く、「今」のサイトがなかなか見つからない・・・

その中で知ったこのブログの管理人さんは闘病されながら、その日その日の思いを歌っておられて・・心がうたれていた。

勇気を振り絞って、コメントを1回だけお送りしたが、そのときの返信に
「・・・元気な歌に励まされておりますよ・・」とあり、コメントしてよかったと思ったものでした。

毎日「訪問」することにしていたが、入院とうで更新が一ヶ月もないときもあり、今回も更新がないのもそうしたことだろうと思っていました。
しかし、去年の11月あたりの歌などから・・

まさかまさか・・・と心配はしていたのだが・・

その心配があたってしまった。

亡くなられてすぐ、ご夫君や弟さまが記事ではなく「コメント」欄でお知らせしてくれていたようだが、それを見落としてしまっていたのが悔やまれてならない。

今日、ご家族が納骨が終わったこと、これまでも感謝のお言葉と多くの歌友の追悼歌掲載の記事をあげられて、初めて知ることができました。

「短歌を詠む時、私は私らしく生きていると実感します・・」ともうペンがもてなくて、ご夫君に代筆を頼んでそう書いておられたのは一月ごろの記事と記憶しております。

病院でのこまごました出来事や、ご家族への思い、あそこが痛いとか、注射がへただ!というようなことも、正直に詠っておられたが、読者がおもわず笑ったり微笑んだりしてしまうのは、やはり彼女のお人柄でしょう。
もちろん、お会いしたこともないし、メールのコメントを1回だけお互い交わしただけで、何処に住まわれて、何歳(だいたいは想像できても)かもわからない、お方ではあるが、まったく知らない人、とは思えません、

それも、毎回「短歌・・・心の実(じつ)」を読ませていただいていたからではないでしょうか?


最後まで、短歌に力をもらっていたのではなかっただろうか・・・と思っております。

ここで、何首が紹介いたします

長き長き夏なりされど過ぎ去れば瞬の日々なり残生数うる 

何処までも落ち行く心もてあまし銀杏に寄れば幹温かし

針しごく仕草が知らず手に甦り頭髪あらぬ不便またもや

夫の干した吾の下着が揺れている隠し切れない濃き涙かな


俵万智氏の言葉を借りていいましょう!

生きることがうたうことだから。うたうことが生きることだから

「享子」さまのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

ここで、ご紹介したことがご供養になれば、と思っております。



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