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タンカ 啖呵 ああ短歌

短歌が趣味といってはみるものの、月2首の投稿にもアップアップ!しかし、やめられない!やめたくない!短歌の魅力を探訪!

こどもの短歌 その2

2007-03-21 01:47:00 | こども短歌コンクール
昨日に続いて・・・

第2回しきなみ子ども短歌コンクールより・・・

「子供」というものにとって「母」は永遠に大切なもの・・・

もちろん「父」も大切な存在ですが・・

「母」というのは特別な「絆」があるのではないのでしょうか・・・・

大人でに「母を詠う」ことは生涯のテーマでもあります。


 満月の長い夜どおし勤務する白衣の母を思いつつねる (千葉 女児 小6)

 最優秀作品のひとつ・・・おかあさんは看護師さん、「長い夜通し」という言葉から母親の仕事の厳しさを思っている作者。満月の月明かりが白衣を照らす凛とした美しさが見えます。

 お母さんにはじめてもらったお手紙が何回よんでもゆうきをくれる (愛知 女児 小5) 

 どんなきっかけでもらった手紙なのでしょうか・・温かなおかあさんからの手紙・・・優秀作品から

 学校の話するとき母さんは笑顔でいつもうなづいて聞く (埼玉 女児 小4)

 佳作・・・これを読んだとき、母親の一番の役割ってこれなのかも・・・とつくづく思わされました・・

 お姉ちゃん二人ともいない今日の午後お母さんひとりじめうれしいな (神奈川 女児 小4)

 入選・・・おかあさんをひとりじめ・・・存分に甘えてね!

 おかあさん今日もおふとんほしだでしょもうゆめの中お日さまのにおい (熊本 女児 小3)

 入選・・・おかあさんがおふとんを干してくれていることをしっかりわかっている。感謝のきもちが溢れている。


お気づきかと思いますが、今日は女の子たちの「おかあさん」・・

明日は男の子 の「おかあさん」の歌を・・

やはり「視点」が違います・・・・


こどもの短歌 その1

2007-03-20 00:24:33 | こども短歌コンクール
今週は「しきなみ子ども短歌コンクール」の作品を紹介していきたいと思います。

全国津々浦々の・・という表現はまだできない状態ではありました・・

文部科学省の後援を得て、教育委員会にはお知らせしたものの、全部の学校が取り組むまでにはまだまだ・・・
しきなみ短歌会の会員が近所の小学校に出向き、校長先生に「こうしたコンクールがありますので・・・」とお知らせにいったりもしてくださったのだが・・・

先生たちや地域でかなりの「温度差」があったということでした・・

といっても・・・

応募者  48,408名  76,541首 

の参加がありました・・・

昨年の第1回が 9,732名 16,045首 ということだったのに比べて・・・倍どころか4倍という増え方・・・

昨日も書きましたが「短歌」のもつ「力」が見直されてきたのだと思います。

 最優秀 4首

 優秀 23首

 佳作 66首

 入選 404首


今日はその中から家族を詠った歌を紹介いたします・・


 おにいちゃんとならんで通うのあと少しいろんな朝を二人で見たね (東京 男児 小2) 

 最優秀4首に選ばれたもの、・・兄弟で行く通学路の風景に親しみながら、いろいろなことを聞いたりしたのでしょう・・それが「宝物」のように表現されてますよね。

 にいちゃんが好きとうちゃんも好きじいちゃんも好きといったらじいちゃん泣いた (兵庫 男児 小5)

 優秀作品 おじいちゃん泣くよ! こちらも思わず泣けたよ・・大好きなおじいちゃんへの優しい眼差し・・・

 いたずらでわったガラスをさしだすとだいじょうぶかとだきしめたちち (埼玉 男児 小1)

 優秀作品 いたずらして、怒られるかと思っていたら、・・・・
子どもが「自分の存在の大切さ」を実感した一瞬・

 かわいくない弟なのに弟がいじめられるとなぜかくやしい (埼玉 女児 小6)

 佳作 ・・・うんうんとうなづく大人も多いことでしょう。
けんかしたりして、みんな大きくなっていくんだよ!

 グローブは父さんからのプレゼントエラーしないぞこのグローブは (埼玉 男児 小4)

 入選 ・・・・ この信頼!パパは「大きい」よね!


家族を詠ったものが、やはりとても多かったです。

今日は「おかあさん以外を詠んだ歌を紹介してみました。

ということは  明日は「おかあさん」を詠んだ歌を紹介いたします。

このブログを読んでくださっている皆様・・・

少しは「癒されて」くださいましたでしょうか・・・・

日本は大丈夫!!

2007-03-18 16:09:47 | こども短歌コンクール
しきなみ短歌会

しきなみ短歌会について・・くわしくはこちらのHPから
といいたいところですが、このHPより各個人のHPのほうがくわしい活動報告があります。
改めて、ご紹介したいと思います



第2回しきなみ子ども短歌コンクールの表彰式が今日行われました・・


全国から最優秀賞4名 優秀賞20余名の 表彰が行われました・・

先立って全国各地のしきなみ短歌会の支社ではその地域での入選(佳作等も)者また地域地域で新たに「選」をしての表彰が行われています・・

わが地域でも区内から応募者全員の短歌をもう一度、区内在住の「短歌講師」はじめしきなみに関わっている何人かの選を経て独自で表彰を行いました。

今回はわたしも全国大会の予備選に参加し、区内の選参加させていただきましたが、大人の短歌を選ぶのとはまったくちがう経験をいたしました。。

心が澄んでいくのがわかりました

どの歌もどの歌も 印をつけてしまって、はじめは「選」にならない有様でした・・・

まぶたがじーーんと熱くなることが多くて、「荒んでいる」と言われているけど、なかなかどうして・・・と何回も思いました。

入選した子どもたちの短歌は

1、自分の言葉で

2、素直に

3、写し取っている

短歌は感動する

ことまず「ありき」ですが・・

感動することに敏感な子どもたちならではの新鮮さに 何回もはっ!とさせられ姿勢を正す思いでした。

先週の区内の表彰式では今回のコンクールの後援の文部科学省の指導官のお話、全国大会の表彰式でも文部科学省の社会教育官のお話いただきました・・

戦後60年・・

教育基本法が初めて 改正されました・・

今までの教育がいいのか悪いのか 門外漢である私にはわかりませんが、これからの教育の方向性がこうした「言葉の力」などの「原始的」なものを見直していることは事実のようです。

どの民族も独自の「詩」をもっています。

日本にもいろいろな詩形がありますが、もっとも自然発生的にかつ心のひだに染み入る形は「短歌」だと思います。

短歌が見直されてきたのであれば

日本って案外大丈夫じゃん 

と思った次第であります・・・・

今週はこの「しきなみ子ども短歌コンクール」に応募された歌を紹介していきたいと思っております。



と・・・・その前に

このコンクールに接しての理事長の短歌を紹介しましょう!!
・・・この方は実は短歌はこのごろ始めたばかりなんですよ・・・・・


しきなみの子らの詠む歌晴れやかに春を重ねていのち響(とよ)もす
丸山敏秋