タンカ 啖呵 ああ短歌

短歌が趣味といってはみるものの、月2首の投稿にもアップアップ!しかし、やめられない!やめたくない!短歌の魅力を探訪!

桜月夜

2006-03-31 22:31:28 | Weblog
今年は寒い冬だったのに桜の開花が早かったですね。
昨夜遅く、千鳥ヶ淵に夜桜を見にいってきました。その予定はなかったのですが、短歌の投稿と先日の歌会の詠草を先輩のお宅へ届けようと車で・・・一人で行くつもりだったのですが、旦那がいっしょに来てくれて・・・それなら、桜を見にいきましょう・・・ということにあいなって・・・(計画性のない夫婦です・・・)
千鳥ヶ淵までいってきました。この時期は九段坂のあたり駐車するところなどまったくありませんが、さすがに夜の11時ごろになりますと、内堀通りから千鳥ヶ淵戦没者墓苑に入る道でようやくちょっとの間駐車をして緑道を歩いてきました。

千鳥ヶ淵の桜の見事さは淵のあちらとこちらの見事の枝ぶりの桜の競演にあります。夜はライトアップがありますがそれも10時まで・・・さすがに向こうの崖の桜までは見ることができませんでしたが、見上げれば視野の限りの桜花・・・圧倒されました。しかししかし・・・寒かったよ・・・・北風がピイピイ吹いて寒かったです・・・・

桜の名歌となるといっぱいありますが・・・
今夜はこの歌から・・・

清水(きよみず)へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき

作者 もちろんご存知ですよね・・・・ 与謝野晶子です・ 22,3歳の頃のものです。
この歌のもつ高揚感!晶子の恋の成就の絶頂の心のままにすべてを美として受け容れる気持ちが格別な春の一夜を場面として明快に語られています。

桜月夜は晶子の造語です。この歌を「駄作」と評した詩人の佐藤春夫もこの言葉の味わいについては評価しています。晶子の優れた言語観が現れた言葉です。
しかし、この歌のもつあでやかさはなんでしょうか・・・もう花酔いしそうです。

私??? 桜の歌は毎年挑戦しあえなく散っております・・・今年ももちろんあふれるのは気持ちばかりで・・・

歯の歌

2006-03-30 21:05:31 | Weblog
幼い頃の写真をみますと私はいわゆる「みそっぱ」で今も苦労してますが・・それを教訓として、子どもたちには歯磨きをうるさくいってきたつもりでした。小学校から「お宅の教育方針は?」という質問に「本読み・早起き・歯磨き」と書いた憶えがあるくらいですので・・・もっと子どもたちが小さい頃はNHKの「おかあさんといっしょ」の「歯磨きの歌」には多いに助かりました。あれは最後の「♪♪仕上げはおかあさーーん♪♪」が傑作ですよね。そのおかげなのか娘たちははたちを超えましたが虫歯にこまっている様子はないようですね。ほかの躾はけっして充分とはいえませんが、そのことだけに関しては満足であります。これからは自分自身でしっかり「歯」を守っていってくだいね・・・おかあさんを反面教師にして・・・

今日は俳句を紹介します。。

万緑の中や吾子の歯生え初むる                 中村草田男

傑作中の傑作です。「万緑」は草田男の造語だという説も聞いたことがあります。万緑に照応するわが子の小さな歯・・・私も母親となって実感としてこの句の圧倒的な幸福感を味わえたものです。 

WBC  ニッポンおめでとう!

2006-03-29 21:53:55 | Weblog
ちょっと世間様からワンテンポ遅れましたが・・・・
王ジャパン 世界制覇おめでとう!!
王監督はわが墨田区が生んだヒーローです。王貞治記念野球場もあるんだよ(少年野球用の・・・・)

で、Baseball を野球と訳した人は誰でしょう???
正岡子規・・・・ ブーーーー
中間・・・なにがしという人なのだそうですが、子規は直球・打者・走者・飛球などの言葉を作った人です。でもベースホールを野球と訳される前から自分の幼名が「昇(のぼる)」といったので「野球」と書いて「のぼーる」読ませるという雅号を使っています。正岡子規は俳句短歌革新運動で近代文学に大きな足跡を残していますが、新しいものを吸収して我が物としてしまう才能はすごいですね。

ベースボールを詠った連作が残されています。プレイボールからフルベースになっていく様子を9首にまとめています。「写生」という理念の徹底を唱えた子規らしい秀作です。9首というのがまたまた・・・もう洒落て憎いですよね、その中から、

久方のアメリカ人のはじめにしベースボールは見れど飽かぬかも

国人ととつ国人の打ちきそふベースボールはみれどゆゆしも

今やかの三つのベースに人満ちてそぞろに胸の打ち騒ぐかな

これは明治31年の作品ですが・・手に汗して見ている情景は変らないです。
2首目 「とつ国人」はとつくにびと と読みます。外国人と・・・ということです。今回のような場面ですよね。

子規が今回の試合を観戦していたら・・・・どのような短歌を詠むでしょうか?






有機野菜のお店

2006-03-29 18:11:32 | Weblog
お姉の就職お祝いで!
有楽町西武にパンプスを買いにいった帰り道です・・・

有機野菜などの野菜料理がメインの2時間食べ放題のお店です。
何店かあるようなのですが、今夜は丸の内のトキアビル 3階で・・・・

野菜大好き人間のわが家ですので・・うってつけでした!
おいしかったですよ/////


明眸皓歯

2006-03-28 21:35:40 | Weblog
明眸皓歯・・・・美しい瞳と白い歯 美人を形容する言葉 美人のたとえ ・・・

昨日お話した歯医者さんは名称が「プロ矯正歯科」というそのものずばり・・・「居酒屋」という名前の居酒屋がある(これはほんとにあります。東京は錦糸町にあります)のと同じ発想なのでしょうかね???プロと付けるあたりかなりしょってるなああとも思いましたが・・・
このごろは大雑把に「内科」とではなく細分化されて開業されているお医者さんも増えていますよね・・・その場合、はじめの診断はどうすればいいのでしょうか???ちょっと疑問になります。
で、その歯医者さん・・・当たり前ですが矯正の患者さんたちばかりです。私のような患者は少人数なのでしょう・・・仕方なく診てくれていたのかなあ・・とも少し思いましたけどね。
歯を矯正する というのは子どもが多いという認識がありましたが、私が予約して通っていた時間帯が夕方ということもあったのしょうが、20代の女性の患者が多かったです。明眸皓歯・・・これは四字熟語でもありことわざでもあります。それだけこの言葉の成立が古いということになります。何千年も前からこれは美人の条件であるということを知ることができますね。

智恵子抄「檸檬哀歌」トパーズ色の香気を出した高村光太郎夫人智恵子のレモンをがりりと噛んだ歯も詩になりますが、歯といえば・・・・・

白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけれ         若山牧水

これにつきるでしょうか・・・・
これも白玉の・・・であるところが絶妙ですからね。

歯にまつわる短歌・・・まだあります、それはまた明日!



歯医者さん

2006-03-27 23:12:37 | Weblog
前にも書いたことがあったかもしれませんが、今日は歯医者さんの短歌を・・・

私は体はいたって丈夫で(太りすぎなのがビョーキだと言われればそうですが・・・)人間ドックも引っかからないし、内科というところも20年ぐらいかかったことはありません。頭も痛くならないし、まあ時々食べすぎ飲みすぎるぐらいかなああ・・・といって二日酔いというのも経験なし・・・という幸せ者なのですが・・・・でもでも弱いところはいっぱいあるんです。「歯」と「目」です。強度の近眼でして、めがめっ子でーーす。そして「歯」もう歯医者さんとは縁が切れないです・・・・この二つはお金がかかるんですよね・・・しかも一生だから・・・

さてその歯医者さん。去年の夏旧盆の世の中は夏休みというとき、仕事中に前歯の差し歯がとれてしまったんです・・・おおおお
もうなさけない口元・・・ もうだましだまし差し歯をいれながら仕事してましたがすぐに いきつけの歯医者さんに電話したのですが・・・・おーまいごっど!夏休みで休診!今度は自宅に電話!やはり仕事が休みの旦那にSOS!区の休日当番の歯科医を探して、予約をお願いしたところ・・・旧盆は日曜祝日ではないので当番医はないとのことなんですね・・・でもさすがに医者の開業状況は把握してるんですね、区役所というところは・・夏休みをとっていなくて自宅から近いところを紹介してくれました。
行ったところが、看板に「矯正歯科」を掲げているとこだったので、ああ救急に診てくれるだけなんだなああ と思っていたのですが・・まあ診てくださった先生がかわいらしいボクで・・ちょっと頼りないかなあと感じていたのですがこれもひとつの縁だし、しかも前通っていた歯医者さんは先生が変られてしまっていたので、どうせ変るなら、このさわやか若者に頼ってみてもよいかな・・・と
そして決定的なこと、
翌週予約の日、親戚に不幸があり急遽そちらにいくこととあいなり、予約の変更の電話をいれなければと思いつつ忙しさに忘れてしまって・・・夜、家に帰り着いたら・・・電話あり・「今日はどうなさいましたか?」と歯医者の事務員が架けてきたのではなくその先生本人が電話をかけてきたんですよ・・・・おどろいたのなんのって・・・これでもう 患者ひとりゲットですね・・
旦那は「今は歯医者も大変な時代だね。」といってましたが・・・
そしてイソイソ 半年!こんなにまじめに通うの初めてかもでした。今までは歯医者さんは「こわい」「いたい」という思い出しかなかったのですが、説明なども落ち着いてきくことができました。自分のほうが年上になったというのもありますが、それより今の男の子は「やさしい」しコミュニュケーションを取るのが上手ということなのでしょうか・・・

「もう終わりますからね」と言って二十分青年歯科医のまつげのふるえ

日曜日、講師として行った歌会でその後のお茶の時間で「さかな」にされたもの。
歯医者さんってみんな美男美女にみえるよねえ・・と誰かがいったら顔の半分マスクで隠しているからねええ という意見がでました。ほんとうに美男美女の歯医者の先生失礼ばかりいってすみません・・・

柚子チューハイ

2006-03-25 21:55:48 | Weblog
明日の歌会の添削終わった('-'*)エヘ。敷いてある広告はマット代わりです。(しみじみと主婦です)新発売の柚子チューハイでお疲れ様です・・と思っていたら旦那がさっさと、飲み初めているよ(~-~;)ヾ(-_-;)アララちょっと待ってておくれ。それは私のだよ・・・・・

梅の香り

2006-03-24 22:28:25 | Weblog
今夜はしきなみ短歌会の本舎歌会でした。これは通常の各地で定例に行われるものとはまた違い、有志が集まって催しているものでして、一番の魅力はしきなみ短歌会を代表する歌人の清水先生を中心としてお勉強できるということでしょうか!
辛辣ながらも的確な評と江戸っ子のべらんめんの中にあるあたたかなまなざしに励まされつつ毎月のこのこ通っております。今夜は定例メンバーがそれぞれ都合が悪いとかで少人数の歌会でしたが、そうなるとなお清水先生のお話が長くなって、私としてはとてもラッキーな夜でした。
さて、今夜の私のうたは失敗作でした。どこがそうなのでしょうか・・・・

原作 白梅がほのと匂えばライトつけ携帯電話のレンズにさがす

痛烈な評を他の方から受けた歌です。それを聞いたときほんと自分の未熟さをしみじみと思い知らされました。
これは初心者の方などがよくやってしまうことなのでよく注意しましょう!!

おかしいところお判りになりましたか???

そうです。 白梅です。
ほのと匂って携帯のカメラで探しているのですよ・・・ライトをつけたということで夜であることはわかりますよね。
探しているのに どうして梅が白梅とわかったのでしょうか? おかしいですよね・・
現代は夜といっても「ぬばたまの闇夜」ではありません。もう携帯のカメラを向けている時から、香っているのは白梅であるみたいという予測もでき、そしてカメラに収めた時ははっきりと梅の色は「白」と断定できてから、その印象のまま歌をつくったからこうなってしまうのです。冷静な写生ができていないからこうなってしまうのです。

歌会に出席する利点はまずここにあります。自分の作品は自分ではわからない、こんな簡単なことでもやはり気づかないものなのです。こうやって人様の目にさらされてただ公開するだけでなく合評することでようやっとひとつの歌が完成されていくのだと思います。
全国のしきなみ歌友のみなさん!また、他の結社で短歌を嗜んでいらっしゃる皆様!できるだけ歌会には出席しましょう!!そしてこれから短歌をつくってみたいなあと思っているみなさん!自分の歌を外出させてくだいな、「かわいい子には旅をさせろ!」というではありませんか!