涼しくなってくると汗をかかなくなってエレンタールを飲むペースが落ちてしまいますね。
暑いときは1日5本は余裕だったんですが、今は4本飲むのが限界のペースになってます。
入院までの経過を書いていきたいと思います。
2014年9月ごろから炎症が強くなった感じがありました。
トイレ回数が多くなって、粘液便も増えたという感じでした。
薬としては、漢方を飲んでいましたが、プレドニンも15mgほど飲んでました。
プレドニンは自己判断で量を30mgまで増やして落ち着いたら、徐々に減らす
ということをやってました。今思うと、医者の指示通りでなく、危険でしたね。
指示通りにしなかった理由としては、副作用がいやだったからです。
このころには総量がとっくに10000mgを超えていて、骨密度が低くなって、
大腿骨頭壊死などになってしまう、と恐ろしい想像をしていました。
11月を過ぎたころになると、就寝中にガスとともに粘液が漏れるようになり、
寝ているときは、お尻にトイレットペーパーをたたんで置いておくように
なりました。
毎朝起きると粘液で下着が汚れてしまっていることが多くなり、少し落ち込むと
同時に、面倒な状態になっていやだなと、朝から不機嫌なことがありました。
1月になると、排便後にしばらくしてから便が漏れてくるという症状に変わりました。
ことのきも、まだ直腸の炎症が強くなっているのだと考えて、広島漢方の先生にも相談し、
漢方を増量してみましたが、あまり効果はありませんでした。
そのうち、2月、3月と時間が経つにつれて、排便後すぐには痛みがないが、3時間を
過ぎるころまで粘液と少量の便が意識せずに漏れてしまうというようになりました。
このころには、いつ漏れてくるかわからないため、常にお尻にトイレットペーパーを置いた
状態になっていました。
主治医にこのような症状を伝えても、ボステリザン軟膏が渡されるだけで、あまり効果的な
対処がされなかったので、肛門科の他の先生に診てもらったところ、直腸が狭くなっていて、
早急に入院することを勧められました。また、その先生から主治医に症状について伝えてもらった
ところ、緊急で内視鏡で状態を確認することになりました。
検査中は鎮静剤で痛みはなかったのですが、肛門近くの直腸が5mmほどに狭くなっていたので、
バルーンで1.5cmほどに拡げたとのことでした。確かに検査後は結構出血がありました。
直腸狭窄と炎症が内視鏡によって確認されたのですが、入院して対処しましょうという
ことしか言ってもらえず、すぐには入院できないということを伝えると、エレンタールを
1日4本しっかり飲んでください、ということでひとまず経過をみることにしました。
それからもあまり状態は良くなりませんでした。排便するまでは直腸の痛みなどはないのですが、
排便から4~5時間の間は、痛み・便意があり、粘液のようなものが漏れるという状態でした。
漢方も注腸で入れるようにしましたが、あまり変化はありませんでした。
そして、5月下旬に温泉に旅行に行ったときに、大浴場の椅子に座ると、なにか肛門付近が
盛り上がっているような感覚がありました。肛門が炎症によって腫れあがっているのだろうと
考えて、またボステリザン軟膏を注入しましたが、今考えれば、直腸の奥のほうの問題だったので
まったく効果はありませんでした。
6月上旬のある朝、目が覚めると体全体が熱いという感じがしました。計ってみると38度5分もありました。
これは何かおかしいと思い、病院に行くと、血液検査を受けました。その結果、白血球が20000を
超えていて、感染症が起こっている可能性が高いと言われました。
その日は抗生剤の点滴を受けて、熱は下がりましたが、ここはしっかり治さないとどうにもならない
と考えて、ようやく入院を決めました。
入院して、CTの検査をしてみると、直腸の右側に5㎝ほどの膿瘍がたまっているのが確認されました。
肛門近くの直腸狭窄によって直腸上部に圧力がかかり、ろう孔ができ、そこに便が入って、膿が徐々に
たまっていったのだと思います。
便漏れや排便後の痛みはろう孔に入った便が炎症を起こし、その穴から膿が出てくるため、便や粘液
(実際には膿)が漏れる状態になっていたわけです。
ろう孔はふさがってからは、便が漏れるということもなくなり、お尻にトイレットペーパーをあてること
もなくなりました。クローン病の炎症は潰瘍性大腸炎よりも深い部分にまで及ぶと聞いたことがありますが、
今回の症状も、深い部分まで炎症が起こったからでしょうね。
とりとめもなく書きましたが、入院した時に便漏れの症状の原因がはっきりして良かったと思います。