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京都walker

「京都」の街を歩いて、歴史・文化を楽しむBLOGです。

W・M・ヴォーリズ展

2008-03-29 01:26:35 | 建築(京都~)

ヴォーリズ建築事務所開業100年記念・・・心潤うヴォーリズ建築の足跡をたどる展覧会。

1905年、一人の米国人青年が滋賀県八幡駅のホームに降り立ちました。
青年の名前はウィリアム・メレル・ヴォーリズ。英語教師、実業家、医療活動など
様々な分野で活躍しますが、特に建築家としての足跡は今もその機能性、デザイン性
、人に優しい設計思想などで注目されており、全国に建てられた建築は各地の
風景を彩っています。(私もこの1月に雪の軽井沢で幾つか観てきました!)

今回の展示会は、1922年に建てられた軽井沢の「浮田山荘:旧ヴォーリズ山荘」
の一部を再現したり、設計図、模型、写真、映像でヴォーリズ建築の空気を体で
感じさせる展示になっています。たまたま13時から開始の館内説明ツアーに参加
させていただき、詳しく話を聴かせていただきました。

■滋賀県立近代美術館 企画展示室1・2
  大津市瀬田南大萱町1740-1 TEL.077-543-2111
  会期 2008年 2月9日(土) ~3月30日(日)
※行かれる方はお急ぎ下さいよ!・・桜もあるし、忙しい春です!

Russian

2008-03-15 00:46:14 | 建築(京都~)

ロシア人街 in 大連・・・異国情緒漂う空間です!

帝政ロシアが満洲里~綏芬河間に敷設した東清鉄道の子会社として、当時ダーリニ
と呼ばれた大連から中国各地への定期航路を経営した東清鉄道汽船会社の社屋。
 周囲には当時の東清鉄道の社員ため、ロシア風、ドイツ風、北欧風などの外観の
社宅が建てられ、ダーリニの中心地となりました。
 現在は俄露斯風情一条街として、整備されています。

■大連芸術展覧館 (旧東清鉄道汽船会社)

City Hall

2008-03-13 00:01:09 | 建築(京都~)

京都と大連がつながる建築・・・

1906年、日本政府は租借地となった関東州を支配する機関として、関東都督府と
呼ばれる国家機関を設立。1920年には、大連の市制導入にともなって、市役所の
建物を完成させました。
 全体は洋風でありながら、中央の塔には京都・祇園祭りの山車にモチーフを
とるなど和の意匠へのこだわりが特徴です。というのも、設計者が、あの京都の
府庁、ハリストス教会も設計した松室重光さん。京都での設計の仕事の後、ここ
大連を新たな仕事の場に選んだ彼の望郷の念がそのデザインを呼び起こしたんだろな~

■中国工商銀行大連市分行 (旧大連市役所) 設計:松室重光・都督府営繕課長
 1920年竣工。

BANK

2008-03-10 00:02:37 | 建築(京都~)

大連の中山広場でひときわ華やかに輝く銀行建築・・・

前々回の記事の正面の建築を青空を背景にしてアップしてみました。
ちょうど前出の大連賓館とは広場をはさんで向かい合う位置関係。バロック様式の
ドームを載せた本格的な洋風建築です。
 明治時代の日本を代表する建築家、妻木頼黄と満鉄きっての天才と評された建築
技師・太田毅の共同設計。

■中国銀行遼寧省分行 (旧横浜正金銀行大連支店) 設計:妻木頼黄、太田毅
  1909年竣工。

HOTEL

2008-03-09 14:24:08 | 建築(京都~)

遠い昔の夢を奏でるホテル建築・・・今宵の舞踏会の会場ですか?

日露戦争の勝利後、中国東北地方における鉄道経営を主な目的として、1906年に
設立された南満洲鉄道株式会社(略称・満鉄)は、1907年、本社を東京から大連
に移転しました。
ここはその満鉄の直営ホテルで、4年を費やしたした大工事で地上4階、地下1階、
客室数115室の当時としては巨大な規模が完成しました。
満鉄建築の頂点といわれる空間はいまも大連指折りのホテルであり続けており、
煉瓦の深い色合いやその超重量級の質感には、歴史の重さを感じます・・・。

■大連賓館 (旧大連ヤマトホテル) 設計:満鉄技師、太田毅
  1914年竣工。

好刻庵

2008-02-23 01:23:00 | 建築(京都~)

あっと息をのむ茶席のデザイン・・・さすが重森三玲様。

重森三玲庭園美術館の書院の奥にある茶席。重森三玲=庭園家と思っていましたが
元々は日本画、いけばな、茶道のスペシャリストとの事。
ここの茶室・・・欄間や襖の取っ手に至るまでディテールまでこだわった重森
三玲のデザインが息づいています。またここから眺める書院前庭も絶景です。

重森三玲庭園美術館 茶室「好刻庵」 1969年築


集会堂

2008-02-09 18:55:15 | 建築(京都~)

軽井沢発展に貢献したヴォーリズの建築・・・3軒目のご紹介。
集会堂では、避暑来ている人の為に夏の間には映画を上映したそうです。
文字通り、みんなが集う交流の場ですね。

今回ご紹介した(私が見つけた)ヴォーリズ建築以外にも、軽井沢に
残した彼の作品はたくさんあるようです。寒々とした雪景色の中に
木のぬくもりを感じる建築を見てほっとしました。

【軽井沢会 集会堂】1926(大正15)年  設計:W.M.ヴォーリズ

突発ででかけた出張で立ち寄った冬の軽井沢シリーズでした。
なかなか出逢えない冬景色の中、結構歩いて楽しかったです^^;

軽井沢ユニオン教会

2008-02-05 01:55:00 | 建築(京都~)

あの、ヴォーリズさんの建築に出逢いました。

近江八幡の近代建築群、京都の同志社アーモスト館、神戸の旧居留地38番館
など、当blogでも紹介しましたヴォーリズ建築・・・軽井沢はヴォーリズを
語る上で、欠かすことの出来ない場所です。1912年に軽井沢ヴォーリズ
建築事務所を開設し、夏の拠点をこの軽井沢に置きました。

この教会・・・左右シンメトリで木の香りがするシンプルな建築です
・・・雪の中で静かに佇んでいました。

 【軽井沢ユニオン教会】 1918年築 設計:W.M.ヴォーリズ

聖パウロカトリック教会

2008-02-03 01:37:39 | 建築(京都~)

旧軽井沢には教会建築がよく似合います・・・

日本の近代建築に大きな足跡を残した、アントニン・レーモンドの建築。
チェコスロバキア風の牧歌的なデザインが評価され米国建築学会賞を受賞。
名建築として軽井沢の中でも代表的な教会で、傾斜の強い三角屋根、大きな尖塔
が特徴です。
堀辰雄の小説「木の十字架」にも登場し、「聖パウロ教会で結婚すると多くの人
たちから祝福される」との言葉を残しています。
その他、「風立ちぬ」(堀辰雄)、「掌の小説」(川端康成)等多くの小説に
登場しています。

聖パウロカトリック教会 1935年築