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四つ葉のクローバー

大好きなお花や野菜作り、そして時折繰り広げられる

ずっこけ家族の日常を綴ります。

転ばぬ先の杖・・

2014年11月11日 | 事務所、事件簿



             期せずして数時間違いで来所をされたお客様二人。



             旦那様と名義が半分ずつになっている


             今住んでいる家と土地の名義を自分名義にしたい。

       
             その手続きをしてほしいとの奥様からの依頼。




             ふつう、よくあることなんですが・・


             話を聞いていくうちに・・




             「実は私は後添えなんですけど夫と前妻の間には


              男の子が一人います。


              その子と私は養子縁組をしていません。


              私名義にした家と土地は私が死んだ後


              前妻の子供に相続する権利はありますか?」


             って話なんです。




             今のうちに自分名義にしておいて実の娘に


             全部相続させたい・・・そうなんですが




             他人にはわからない深い確執があったのでしょうけど


             前妻の子供さんと相談にこられた女性の娘さんは


             血の繋がった兄と妹。


             いくら母親が違うとは言え二人がこのことを知ったとき


             どう感じるのでしょう。



             なんとも・・・他人の私がつべこべ言うべきことでは


             ありませんね




             次にこられたお客様。



             先日、旦那様を亡くされたそうで・・・


             銀行の手続き、会社の年金の手続きがやっと終わり


             次は・・・



             「夫が元気な頃からこの手続きはこちらの事務所で


              お願いするようにといつも言っていまして・・」



             と、来て下さったのですが・・・




             旦那様、まだ60代半ばです。



             身体が動けるうちにとあっちこっちにあった


             預金を奥様が困らないように一つの銀行にまとめたり



             家と土地は息子さんに・・娘さんにも了解をもらっているそうで



             精神的には極限の状態だったでしょうに気持ちの強い


             家族想いの旦那様だったんですねぇ。



             私にはとてもまねができません。




             でもねぇ・・この旦那様、おちゃめな方だったようで



             こっそりとへそくりをしていたようで


             最後の最後まで内緒にしていたそうですよ。




             もうこれ以上は無理という段階で


             「実は・・」と言うことで白状したそうですが




             「歩けるうちに解約をしてくるわ~。」


             と言いつつ間に合わなかった・・・



             笑いながら話をされている奥様を見ながら


             心の中はいかばかりかと・・・




             転ばぬ先の杖・・


             残された家族がもめないように困らないように


             準備しておくことも大事ですけどねぇ・・



             まぁ私にはそんな財産もないことだし心配することもないのですが


             ちょっと考えさせられた一日でした。