第84回アカデミー賞は、本命「アーティスト」が作品賞など主要3部門を含む5冠で圧勝。同じ5冠でも「ヒューゴの不思議な発明」は撮影賞など技術・美術系のみの受賞となり、やはり「負けた感」は否めない。
まあ、でもアカデミー賞というのはアカデミー会員の「人気投票」だから、平均年齢60歳以上、白人層がほとんどなど、どうしても「偏った好み」であるのも仕方ない。
「アーティスト」はフランス映画としては初の作品賞受賞ということなのだが、それりも1回目から83回連続でフィルム作品(コダックが現像)だったのが、初のデジタル作品が受賞。って、今回はどれが受賞してもデジタルなんだけど。もうフィルムで撮影している映画なんてないしね(たぶん)。
時代を感じるね。
デジタル化の波に乗り遅れて破綻したコダックだが、司会者が「『コダックシアター』改め『倒産シアター』からお送りします」とブラックジョークをかましていたのも皮肉なものだ。
「ヒューゴの不思議な発明」も面白そうなので、できれば映画館で観たいと思う。
それから、オクタビア・スペンサーが助演女優賞を獲った「ヘルプ 心がつなぐストーリー」も。
そうそう、「人生はビギナーズ」で助演男優賞のクリストファー・プラマーはあの「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐の人なんだね。知らなかった……
アカデミー賞授賞式は観ていても楽しいショーなので好きだ。
ドレスアップした女優陣の中でも、今年は何と言ってもアンジェリーナ・ジョリーだろう。
「どや顔」ならぬ「どや脚」の決めポーズはお見事(笑)