弁当を食べてから職場近くの珈琲専門店で、珈琲を飲みながら読書をするのが、私の昼休みのお楽しみだ。
この店の珈琲は豆が良くて、ベテランのマスターの淹れる珈琲は本当に美味しい。
ストレートはサイフォンで、ブレンドはネルドリップで淹れてくれる。特にネルで落とすブレンドは味がまろやかになって絶品だ。
珈琲好きが1人で来る場合も多いが、当然、二人連れも来る。
そんなお客さんの中で、月に1度くらい来る母娘がいる。おばあさんと50前位のおばさん。
この娘の方のおばさんがともかく声がでかい。市場の店頭で客を呼び込むような声でしゃべる。実際にそういう仕事をしている人なのかもしれない。
で、その時は、もう読書どころでない。声が通るので、会話が気になって本に集中出来ないのだ。そういう店では少し声を落としてしゃべるというのが、私にとっての「常識」なのだが、そのおばさんは意に介していない。
まあ、母と娘が楽しくおしゃべりしてるんだし、月に1度くらいのことなので我慢している。
今日はその二人に加えて、後から輪をかけてデカイ声のおっちゃん二人組がやって来た。
普段は静かな店内におっちゃん、おばさんの大声が響きわたる。今日はもう1ページも読み進めないな、と思っていたら、
大きな声の会話が一つだけだと、その内容に気がいってしまうけど、会話が二つだと話の内容が聞き取れないので、不思議と平気で読書が出来てしまうのだ。
新しい発見だった。