エデュパな日々

受験指導20年のカリスマ講師が
理数系受験個別教室を開設
新たな挑戦が始まる!

太陽いっぱい

2007-09-09 23:23:09 | グルメ
小6のこの時期になると,授業では様々なテクニックの総整理をするようにしている。

「これを知らなければこの問題は解けない」というようなものだけではなく,「知っておけば時間が短縮され,計算の労力が軽減され,結果他の問題に時間を割くことができて得点が上がる」ような問題までも。

では,そのようなテクニックを早めに教えておけば,その生徒の得点力は一層高まるかといえば,必ずしもそうではない。テクニックにおぼれてしまい,典型的な問題のみを暗記だけで解く癖がついてしまい,少し捻っただけで易々と引っかかってしまう受験生になる確率が非常に高いのだ。

このような弊害について保護者会などで「高地のトマト」に喩えて説明させていただくことが多い。


アンデスが原産と云われるトマトは,水分の少ない厳しい環境に置かれると,僅かな水を吸収しようと根をびっしり張り巡らし,結果,糖度が高く実のぎっしり詰まったものと育つ。これに対し,水分養分を十分に与えて育てると,水くさく味も栄養もスカスカのトマトが出来てしまう。

子供の勉強も同じで,豊富すぎるテクニックを与えるとそれに溺れ,どう使うかと考えを巡らせることが出来なくなる。これに対し,少ないテクニックから,試行錯誤・様々な努力を重ねて何とか解答にたどり着く。そういう過程を繰り返して経験した生徒の頭脳は,しっかりと鍛え上げられ,新たなテクニックもどんどん吸収し,また未知の問題に対する対応力も高まる。ということだ。





そんな,勉強の喩え話にも使うトマト。

厳しく育てて糖度が高まったトマトをもとに作られたゼリーを友人からいただきました

ごちそうさまデス