ここの一年

　　　あの、ここが、やってきて1年が過ぎました。


　　　　　


　　　あの日の事を思い出します。（笑）


　　　　　


　　　賑やかななきごえは今も続いていますが、
　　　1年でとっても可愛い犬になりました。

　　　　　
　　　　　


　　　スリッパを咥えて遊んだり、どこからか靴下を
　　　咥えてきて、「遊ぼう～」と誘ったり、
　　　「こらっ！」と叱る事は、多いのですが、
　　　その時の見上げる顔は、くったくのない
　　　本当に可愛い瞳になりました。

　　　
　　　　　


　　　今日も散歩で子供たちに、撫でられて
　　　おじさんに「可愛いな」と撫でられると
　　　唸ってばかりいたあのここは、すっかり
　　　消えて、嬉しそうに傍へ行っていました。

　　　1年・・・早かったけれど、ここは、沢山
　　　勉強してくれました。

　　　「1匹の犬を救うだけでは、
　　　　世の中は変わらないが
　　　　救われた犬にとっては、
　　　　全く新しい世界が
　　　　始まると言うこと」

　　　　　　　　　カレン・デ―ヴィソン


　　　　　

　　　ここにとっての新しい世界が、
　　　幸せな世界であるように、頑張っていこうと思います。

お布団の中、たまと

　　　朝、夕は何だか凄く寒くなりました。
　　　たまは、私のお布団の中に入ってきて、
　　　暖かく、柔らかい体をくっつけて眠ります。

　　　“可愛い～”

　　　そんなたまは、昨日又歯茎に丸いものを
　　　見つけてしまいました。

　　　先生と相談の結果、3回も続けて切除手術したから
　　　少し様子をみて、考えようと決めました。

　　　猫に詳しい友人が、
　　　「エイズを持っている猫は、手術しない方が良いよ
　　　すると免疫不全だから、必ず又できるから」
　　　そう言っていたのを思い出しました。

　　　でもあの状態の時は、してやらなければ、
　　　ご飯が食べれなくなると思っていました。

　　　今の元気で何の変わりもないたまを見ていると、
　　　あれで良かったと思っていますが。

　　　これからの不安は、大きく膨らみますが、
　　　どうか、大きくなりませんように・・・
　　　癌ではありませんように・・・
　　　そう願うしかない毎日です。

　　　そんな不安を抱えながらも、楽しそうな犬の散歩
　　　まりの顔が、

　　　　　


　　　しんな顔が、


　　　　　


　　　嬉しそうで楽しそうで
　　　私の気持ちを、少し明るくしてくれます。


　　　　　


　　　寒さを感じるような夜、いつの間にか
　　　なつに、しんに、まりに、はちに
　　　4匹がくっついて眠っていました。

たまに励まされて

　　　たまの顎の辺りに、小さい丸いものを見つけてしまいました。


　　　　　



　　　腫瘍なのか、何なのか・・・
　　　判らないけれど、この前と同じなら、きっと
　　　早い速度で、大きくなるかもしれないと、
　　　先生と相談して、再びの手術です。

　　　7月・8月・そして9月30日、3度目となりました。
　　　「毎月、こんなにして大丈夫かな」
　　　そんな心配をものともせずに、たまは元気でした。

　　　小さいと思っていた腫瘍は、やはり奥へと広がっていて
　　　切除したら、かなり大きいものでした。

　　　幸いな事は、骨にくっついていない事と
　　　太い血管が2本あるのに、そこへも
　　　くっついていない事でした。

　　　たぶん同じ脂腺腺癌だと思われます。
　　　そして、上の歯茎の一番奥にも、気になる
　　　しこりがあったとのこと、
　　　レントゲンでは、心臓に少し白い影が見えると。
　　　まだ何とも言えないので、様子を見ていきましょう
　　　と、不安な事ばかりでした。


　　　　　


　　　でもたまは、
　　　朝、連れて行って、夕方迎えに行くと
　　　「にゃ～にゃ～」いつもの顔です。

　　　「今回は、ちょっと怒っていました」
　　　「そりゃ、3回も続けて痛い事ばっかりだもんね」
　　　そんな会話で、和みながら
　　　帰ると、「ご飯！ご飯頂戴！」と
　　　私の傍で、賑やかなたまでした。

　　　すっかり甘えん坊になってしまったたま。
　　　今は、直ぐにくっついてきます。

　　　そんなたまに励まされて、このままたまの
　　　したいように、させていこうと思うのです。

　　　或る人が、猫は犬に比べて、きりきりまで
　　　我慢すると聞きました。

　　　痛そうでもなく、元気そうないつものたまを
　　　見ていると、癌と患っているなんて、
　　　思えませんが、しっかり様子を見ていかないと、
　　　そう心に強く刻みました。