響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

ヘルメスのいる天井

2006-08-01 | 出演!
音楽家が見上げる天井にはヘルメスが居るのだろうか? というのはまるでほしいコードが、次なるメロディへのヒントが、つまり答えが天井に書いてあるかのように、彼らは演奏中、ふいに天井を見上げるからだ。

答えが天井に書いてあると言うと親バカ母が思いだすのはどうしてもYoko Onoの「yes」の個展なのだが、今日の話はオノ・ヨーコさんとは全然なくて、ヒビキが音楽を思いだす時に天井を見るという話。

この癖、実は親バカ父もそうなのである。突然伴奏をしなきゃなんなくなった時なんかに、コードなんかその場だから、ギターを弾きながら、ぎょろっと天井を見るのである(書いてないってば)。でも、たまにビデオクリップなんかでも見るでしょ、この仕草。

ヒビキの場合はいままでそれほど顕著でなかったのだが、先日の発表会でそのぎょろ、が出たのである。譜面は見ながらだったので、天井に訊く必要もなかったのだが、出だしの始まる前に、とりあえずぎょろっと天井を見て、それから先生を見て、でもって演奏が始まったのである。

これは厳密には親バカ父のぎょろとはちょっと違う気もするが、でもたぶん親バカ父ぎょろへスライドしていく前兆と思われる。ちょっとウェットな表現だが「虚空を睨む」というのに近いからである。

先週末はドラムがお休みで、スタンプラリーに突撃。銀座でアップルストアへ。アップルはヒビキのお気に入りの場所のひとつ。画像はU2に釘付けのヒビキ。

G線上のアリアはお好き?

2006-08-01 | バイオリン・レッスン
昨日は、久々のバイオリンレッスン! あんまり練習していかなかったヒビキ、付け焼き刃に早朝練習してから行ったんだけど……まあそれだけでもやっといてよかったよね。

着くと早々に発表会の話を先生にどどどど──と開陳。先生に「次は2つの楽器で出れば」と言われて、イメージがどーんとふくらんでました。というのも元々ヒビキ語で「エルメット」ならぬバッハの「メヌエット第3番」が弾きたかったヒビキ、それが他の生徒さんの発表会曲に入っていて、舞台で弾くのを見学できたのがまずはよかったのだが、バイオリンの先生にそう言われてみると、「じゃあ1番はさ(変化がある曲なので)ダンシング……」と、帰りの道ばたで一回転。どういうことかというと、バイオリン曲をそのままドラムにアレンジしちゃうらしい。

……ええと、わかりにくいかと思いますが、バイオリン曲なんですけど、その譜面でそれをドラムで演奏してしまう……というと先日も小学生の女の子に「ドラムに音程あるの?」と訊かれたのだが、バイオリンにおけるような音階はたしかにドラムにはないんだけど、タムタムとかスネアとかハイハットとかには“音色”があって、その使い分けでメヌエット3番が持っている音楽を出すのである。(ま、主にリズムということにはなるでしょうが。。。)

「で、3番をバイオリンで弾くの?」と訊くと、そうではなくていちばんやりたいのは別の曲なんだと。そのメロをヒビキ、歌ってくれるのだが、それはなんと「G線上のアリア」なのだった。

ヒビキ、好きなものはあんまり変化しないのである。先日もだらだらとたくさん録音してあるMDをかけていて
「これ僕すきなんだよね」
と言うのが、だからこれがふたたびモンクのBye-Ya(よろしかったら「子どもが楽しむジャズの名曲!?」をご参照)なのである。レミソシラ・ラ、レミソシラ・ラ、の次が前に“食う”のが“かっこいんだよね”と言ってるのだそうである(親バカ父によれば)。しぶいねえ。で、バイオリンの譜面では、バッハがhis favorite なんである。

で、ま、発表会の話はいーから、今日はバイオリン、あんまり練習してないでしょ? と親バカ母はかなり心配だったのだが、その盛り上げ気分を壊さず、先生がうまーく軌道に乗せてしまうのを目撃することに。
それに、先生が言うということきいて、親バカ母だと「うるさい」なのはこういうわけなのだ──先生の言うことをきくと、みるみる弾けるのである。

そう、その日はバイオリンの弾き方はすっかり忘れちゃってたのに、ひとつひとつ直していくたびに音がまともになっていくのが、傍目にも明か。(たぶん親バカ母が言ってるのは要するにチェックポイントに過ぎなくて、チェックポイントということならばそりゃ、子どもだってわかるというわけなのだろう)……果たして、バイオリンの先生も子どものとき、家で受ける注意に「うるさい」って言ってたこともあったんだそう。

続いて、譜面はなしで、先生が弾くのをマネして弾いてね、というレッスン。このほうがかえって音程がよかったりする。というかよくならざるを得ない(まるで外国語のスピーキングのレッスンだよね)。

はたまたヒビキの演奏例と正しい演奏例。これはどちらかというとびみょーな違いなんだが、バイオリンで示してくれるというのがまさに最高! 実はヒビキの例だってほんとはもっとひどいんだけどそこをわざとやらないことで逆に違いを際だたせるという綱渡りなんである。元々ヒビキはアタックが強い(ま、ドラムが好きなぐらいなもので)のを、“弓の端から端まで使って弾く”へと矯正するのは大変なんである。……というように親バカ母は感じたのであるが、ヒビキ本人は「わかった!」とか言って、よろこんでやってました。何がわかってたのかなあ~親バカ母とは違うとこでコミュニケーションしてたのかもしれないです。