日々あらたに

3/11の大震災以降、数多くの変化が起きています。その変化をとらえ、新しい時代について観察を続けていきます。

アメリカの債務問題(2)

2011年08月04日 | 日記

アメリカの債務問題は、民主党、共和党の妥協でなんとかデフォルト(債務不履行)という最悪の事態は免れた。ただし、あくまで一時的な延命措置がとられただけで、急激な歳出カットが確実に進む(財政再建)とか、新たな産業の進展により、歳入の急増が見込めているわけではない。

8/3の日経によれば、

----------------------------------------------------------------------------------------米債務問題 重圧消えず

米国の連邦債務の上限を巡る問題は2日の期限の間際で米議会が合意に至り、債務不履行と言う最悪の事態は回避した。・・・2008年秋の金融危機後の財政出動で急膨張した米国の過剰債務の重圧は消えていない。米国債格下げの不安もはらみつつ、市場と政治が対峙する険しいみちのりは続く。・・・

・・・格付け会社S&Pは米財政が持続可能な赤字の削減幅を今後10年で4兆ドルとはじく。議会は2兆ドルを超える削減で合意したが、遠く及ばない。上限問題は乗り越えても米国債が最上位の格付けを失うリスクは残る。・・・

・・・より根本的な懸念は、世界的なドル離れの広がりだ。債務上限を巡るごたごたは、世界の金融の中心である米国の政治が機能不全に陥る怖さを市場に刻んだ。米国債の格下げがあれば、海外を中心に投資家が次第に敬遠する契機になりうる。・・・

・・・債務問題に対する市場関係者の不安は決して消えていない。----------------------------------------------------------------------------------------・・・・・・・

・・・とある。

 

円高が急速に進行中の日本の震災復興へどういった形で影響がでてくるのか?米株式相場の急落につれ、日本の株価も急落したが、今後、どう変化してくるのか?(8/3の日経平均は200円超下げ、終値9,637円)

あるいは、ニューヨーク先物市場で何度も最高値を更新している金(きん)等、様々な商品相場等へどう影響がでてくるか?(8/3は一時1トロイオンス1670ドルの最高値を記録した)

はたまた、ギリシャ、スペイン、イタリア等、債務問題を抱えた欧州の国への波及はどうなるのか?

 

様々なモノが連動して動く今の世界経済では、まさか、こんなことが、自分の生活には関係ないはず・・・と思っていたことが、突然、大きな影響を及ぼしてしまうリスクを背負っている。残念ながらこれは、良いとか悪いとかの価値判断以前の問題である。

・・・仕方がない。

そのためには、世界全体の大きな流れや動きは、常にウオッチしながら、想定外を想定し、イザというときの対応策を常に考えておく必要がある。

同時に、デマやウワサに踊らされパニックに陥らないよう、日頃から、信頼のできる情報ルートをいくつかリサーチしておく必要もあろう。

・・・今回の、アメリカの債務問題の動きを見ながら、あらためて色々考えてみた。



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