食品スーパーが都市部で新タイプの小型店を本格展開するらしい。
・・・いなげやは生鮮食品をそろえた「100円均一」スーパーの出店を始める。マルエツはCVS並みの超小型店を3年間で30店程度出す。各社とも徒歩5分以内という狭い商圏を想定。高齢化や世帯人口の減少など社会の変化に合わせた店づくりを進め、コンビニなどに対抗する。
・・・広い地域から顧客を集め、大量仕入れ・販売が中心だった量販店の経営モデルが変わりつつある。社会構造の変化を背景に「狭く、小さく、きめ細かく」稼ぐ力を競う時代に入ってきた。
・・・店舗の小型化は時代の流れだが、経営は難しい。ニーズの変化は早く、品ぞろえの絞り込みは顧客離れのリスクを伴う。しかも最近のスーパーに欠かせない惣菜は日持ちせず、小型店でコストに見合った発注をこなすには相当な経験が欠かせない。
採算の合うビジネスモデルを確立できるかどうか。生き残りの新しい目安になる。(3/15 日経)
小売りの変化を見れば時代がわかる
ちょっと大げさな言い方かもしれないが、小売業の変化を見ていると、時代の変化を先読みできるのではないかと思う。少し前までは、百貨店という巨大な商圏を持つ小売りの時代があったが、今やその面影はない。そして、総合スーパー(GMS)の時代、ショッピングセンター、へと続き、コンビニへと主導権が移ってきた。
これらの移り変わりは、まさしく、消費者の世帯構成から収入、価値観、行動パターンなどなど時代の価値観をそのまま反映しているとも言える。
それが、これからは、新型小型スーパー、新型コンビニ、それに加え新たなネットショッピングの時代に入ろうとしている。
高齢化、単身化、・・・安全、安心、・・・なじみ、親しみ・・・
欲しいモノがすぐに手に入る便利さ、それに、安心・安全が一目でわかり、昔あった近所の駄菓子屋的な親しみやすさでなじみになれるところが生き残っていくということか。
ほんの些細なことだが、身近な変化を観察し、そこから時代の流れを読んでいきたい。