今日の電車の中は暑かった・・・・。
この夏は１５％の電力削減が言われているし、こんなもんじゃないだろう。もっと暑くなるかもしれない。でも、まあ、この夏の電力不足を嘆いても何も始まらない。どうせ、暑くなるのなら、この際だから何がビジネスになるか、うつらうつらしながら考えてみた。
まずは、電車。
ビジネスというからにはお客さんが必要である。電車の場合、幸いなことに集客しなくてもすでに大量の潜在顧客は存在する。しかも、老若男女を問わず、さまざまな人たちが利用するのが電車である。そこで、この人たちの中から新たなビジネスを考えれば良い。ただし、ビジネスというからには提供側も顧客側もWin-Winの関係にならなければならない。
・・・ということは、何かプラスアルファを電車に付加し、それにプラスアルファの料金をもらえば良い。
暑さ対策のプレミア車両
世の中、ペットブームであり、趣味・趣向もさまざまである。そこで、それらの人たちを対象に、この夏、プレミア車両をくっつければ良い。乗客はこれらの電車に乗るときは事前にプレミアムチケットを買うか、定期に加算されることになる。
ワンニャン愛好家専用車両
私はワンちゃん、ネコちゃんどちらもきらいではないが、かわいくて仕方がないというほどではない。でもワンちゃん、ネコちゃん大好きな人にとっては、いっしょにいるだけで、ストレス解消になり、また、暑さも忘れるに違いない。そこで、この車両では、ワンちゃん、ネコちゃんのポスターはもちろん、BGMもネコ語、ワン語である。３０分以上、ネコちゃん、ワンちゃんといっしょにすごし、その結果、暑い電車も快適となる。ちなみに、ワンちゃん、ネコちゃんのどの種類がいいかとか、どういう声がいいとかは、毎日電車でマーケティング調査すれば良い。
AKBおたく専用車両 
これは、ワンニャン車両の進化版である。AKBおたく専用プレミアムチケットを販売し、AKB専用車両で音楽を満喫できる。AKBおたく同士だからお互い秩序正しく他の人に迷惑もかけない。このおたくチケット収益金で、この夏発売予定の業務用蓄電器を購入し、他の車両はこれを使ってクーラーをまわす。そのため節電を気にせず、クーラーを利用できる。おたくハッピー、他の乗客ハッピー。Win-Winである。
怪談サービスつき車両 
別にお化けが同乗してくれるわけではない。夏の深夜限定、できるだけ遅い時間が良い。まず、この車両に乗るときは、事前に手元用ランプをわたす。当然だが、車両は真っ暗である。また、冷房なしなので蒸し暑い。その中で突然四谷怪談が始まる。しゃべるのは、もちろん、人間国宝、一龍斎貞水。この電車はできれば４０～５０分以上の遠距離乗客専用である。講談終了後、その日は、駅に着いたら、一人で帰れない人のために事前契約のタクシーも待っている。節電と暑さ対策の一石二鳥の怪談車両。おまけにタクシーの利用も増える。
修行＆ビール車両 
世の中には、いろいろな趣味をもつ人がいる。何を好んでやるのか、やたらと体力増強、健康増進に力を入れている人たちがいる。これはその人たち専用車両である。そうは言っても、電車には何の芸もいらない。今のままで十分である。必要なのは、ネーミングとサービスだけである。この車両は、“今夏限定、快汗！真夏の修行電車”と名づけ、夏は空調もいっさい入れない。だから、節電効果は抜群。しかも、特典がある。この電車に１０回乗ると、ビール引換券がつくのである。また、３０回乗れば、電鉄系ビヤガーデンで飲み放題の特典もある。また、最後に、発汗王のチャレンジ週を作り、チャンピオンを決める。この間は、もちろん、冷房も送風も電気もいれない。電車に乗るだけで修行にもなるし、その後のビールも飲める。あわよくば、発汗王の称号ももらえる。電力削減、体力増強、ビヤガーデン大繁盛間違いなしのWin×Win×Win。
割引＆割り増しチケット
メタボ対策割引チケット
メタボ系の人々にとっては、なんとか体重は落としたいが長続きしないのが現状である。このチケットはそんな方のために企画された優遇割引チケットである。たとえば、１００キロの人が２０キロ体重を落とせば、定期代は２/３。３０キロ削減で１/３まで大幅ダウン。・・・この企画チケットに対し、世の中のスマートな人たちは差別だ、不公平だと言ってはならない。なぜなら、この人たちの減量のおかげで、占有面積と二酸化炭素の排出量が削減されるのは当然として、それ以上に見るだけで暑苦しい・・・という感情が解消するのである。つまり、お互いにハッピーなのである。
早朝割り増しチケット 
割引ではない。割り増しチケットである。割り増しにより、早朝の快適な時間を独占できる。当然ではあるが、人が少ないほうが、暑苦しくないし、快適である。これからの時代、快適を得るためには、お金をかけないといけない。
新サービス＆駅員の安全対策
小型扇風機貸し出し
扇子でパタパタ扇ぐのはうるさいし、手も疲れる。そこで、この貸し出しチケットを買えば、小型扇風機をかしてくれる。まず、保証金１０００円払う。扇風機を返せばもどってくる。返さなけれが１０００円を没収するだけの話。
アルプスの山々と鳥の声
社内にアルプスの山々を貼りまくり、鳥の清らかな声を流す。・・・クソ暑いと理由もなく、駅員に食ってかかる輩がいる。節電の夏が来ると、余計増える。そのため、駅員に被害が拡大する恐れがある。つまり、これは、できるだけ、そういう輩の感情を沈め、駅員の安全を確保するための防衛策である。どうせ、最近、社内広告はめっきり減ったし、空いてるスペースだらけだから、一層のこと、全車内をアルプス連邦の写真で埋め尽くし、そこに清らかな鳥の声をながせば良い。
まだまだ、とめどなくアイデアは続くが、これ以上電気を使うと節電にならないので、この辺でやめておこう。
