日々あらたに

3/11の大震災以降、数多くの変化が起きています。その変化をとらえ、新しい時代について観察を続けていきます。

これからの資源・エネルギー問題

2011年05月11日 | 日記

原子力の問題でますます脚光をあびている代替エネルギーだが、その可能性と現状の開発動向はどうなっているのだろうか?これは、自分たちの世代だけでなく、子供たちあるいは孫の世代以降にもわたる重要な問題であり、自らがその動向をつかみ、客観的情報を常に仕入れる努力が必要である。

その中でも特に、最近メタンハイドレートというものについて聞く機会が増えてきた。日本のエネルギー問題を一気に解決してくれそうなバラ色?の資源という触れ込みだが、実態はどうなっているのだろうか?少し調べてみた。 

詳細は、“海洋権益と新たな資源開発の動向”(三井物産戦略研究所_2010.12.24)を読んで頂きたいが、

それによると、

日本の領海・EEZ(排他的経済水域)は、メタンガス(天然ガス)はもとより、金、銀、銅を含め様々な資源の宝庫になっており、その埋蔵量は、日本の天然ガス消費量の42年分、銀、鉛180年分、亜鉛240年分、その他、金も含めた地金価値は180兆円(2007年実績換算)にもなるらしい。

まだ、推計レベルだが、もし近似値が期待できるのであれば、電力問題はもとより、現状の国債累積赤字の解消も含め、未来に対し非常に明るい話題になる。法的、技術的には2009年に海洋基本計画に基づく資源開発計画が承認され、今年から数えると、8年後の2019年頃までには商業利用できるようにすることが目標となっている。特に技術レベルは日本がトップを走っているとのこと。

ただ、問題はこの海洋権益をめぐる国際的な駆け引き、特に中国の進出が大いなる脅威になりそうなことである。

そうすると、結局は、日本のアキレス腱である政治がどう対応できるか。つまり、ここ数年以内に強いリーダーシップと海外との交渉力を兼ね備えた新しい政治家がでてくるかどうかが次の世代を担う子供たちの運命も握っているということになる。

同時に、これは、われわれ日本人個々人の問題でもある。



最新の画像もっと見る