~ 「ショップ パパゲーノ」 通信 vol.7~
おヒルにスパゲティ・アラビアータを食べて食後の珈琲を
喫むとき、ふとあることに気がつきハカリを持ち出した。
ソーサー付のカップにコーヒーを注ぎ、ミルクも砂糖も入れる。重さを計ったら476グラムあった。
コーヒーを飲み干して計り直したら351グラム。
砂糖が10グラムでミルクが5グラム。
だからコーヒーそのものは110グラムとなる。
カップ+ソーサー+スプーンの総量が351グラムだけど、
これはあえて分析する必要はない。
なぜって、ボクはいま人体構造を考えているから。
飲み干した後の総量を、身体の構造物すなわち骨格・筋肉・
内臓・ヒフ・毛髪・爪・基礎的血液・リンパ液などの不可欠の
構造物質の総量に見立てている。
注がれたコーヒーが飲み干されるように、これは人間が飲んだ
水分が排泄されるまで人体内にとどまっているのと同じ。
痩せたがる人が多い中で、魔法使いによりコーヒーカップ
(ソーサーとスプーン付)に姿を変えさせられた姫も、痩せた
がっている。
先ほどと違って、どうせ使うものだからと砂糖が50グラム、
ミルクも50グラム、ソーサーの上に乗せられて、総量576グラムに増えちゃったから。
コーヒーが注がれた状態で体重?を計り、姫は嘆く。
「イヤだぁ~、576グラムもあるなんて。ワタシは350グラム
ぐらいに痩せたいの」
そこでコーヒーを飲み干し、451グラムになった。
「まだ足りないわ。あと100グラムは痩せなくっちゃ」
ここで姫はどうするか。
スプーンをポイ。カップの取っ手を割って捨てる。
計り直したら、みごと100グラム減量に成功しました。
姫は喜んだが、婆やは額にシワ寄せて
「なんて事をなさるんです。金のスプーンを捨てて、カップ
の取っ手まで壊して、嗚呼」と嘆く。
「余分な砂糖とミルクで100グラム。あれを先ず処理する
べきでしたのに」
巷に氾濫するダイエット方に、愚かな姫のやり方が多い。
サウナで発汗し3キロも痩せたと喜んでいる。そんなもの喉が
渇き生ビールを大ジョッキでぐいぐいやれば、元の木阿弥。
もっと怖いのがカップやソーサーを壊すこと。
処理していいのは余分に蓄えた砂糖とミルクだけ。
人体なら過剰な体内脂肪を取り除くこと。
砂糖とミルクは捨てられる。脂肪は燃やすしかありません。
エステでパラフインをヒフに巻きつけ、熱気を吹きつけ喉が
渇くでしょうが我慢してください。
そしてパラフインについた汗の玉を見せて、体重を計りいかが
でしょう、早くも2キロも痩せました。
そんなんで喜んでる人の多いこと。まぁ本人がよければ
それまでのことだけど。