オレのブログ

ロックとイラストの大好きな、社会の底辺にいるチンケな一青年のブログです。
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はだしのゲンを読んだが……

2014-12-09 18:14:05 | マンガ

 いきなり政治色の強い作品をレビューしてスマンが……念のために言っておこう。オレは左とか右とかと言った思想の偏りは持っていない。欠点や美点は何処にだってあるし、あれが正しい、これが正しいという偏った思想は持たないようにしている。

 今日、なぜか「はだしのゲン」と言うマンガを思い出した。

Hiroshima Pelicula -Hadashi no Gen (en castellano) Pelicula

 

 レンタルビデオ屋にゲンのアニメを見て知ったし、オレの通ってた学校の図書室にも置いてあったんで、興味本位で読んで見た。

 正直、内容が過激で足がくすんだ。

 

 まだ11かそこらの子供だったオレは、この描写に恐怖を覚え、吐き気すらした。

 「はだしのゲン」は原爆の事を描いた作品でも有名だし、原爆投下直後の被爆者の姿には恐怖すら覚えた。

 「原子爆弾」の名前は子供の頃、トモダチから初めて聞き、すごい威力のある爆弾というイメージを抱いたが、ここまでとは……

 「はだしのゲン」は暫くハマった。戦時中の日本がどれだけ冷酷で暗かったかを把握した。正直、暗いイメージが十分に浸透したし、日本をナチスドイツと同等の悪の国家と軽蔑すらしていた。

 しかし、小学校を卒業し、「はだしのゲン」から遠ざかったオレは、「日本だけが悪か?!」と言う疑問も芽生えた。手塚 治虫やThe Clash、プラトーンと言ったものの影響だったのかもしれない。

 少なくとも、イラク戦争で「日本だけが悪ではなかった」と思った。日本軍が大陸でやった悪事を、アメリカだってやったんだし……

 その後、ヴェトナム戦争とかを調べて見たが、アメリカも敵味方の区別の付かないゲリラ戦に悩まされた挙句、一般市民にまで手を上げてしまうハメになってしまったのである(ソンミ村事件はかなり有名)。

 このビデオを見てみると、ヴェトナム戦争と良く似ているのが解かる。

Vietnam War Music -Revolution (The Beatles)

 アメリカの場合は世論が戦争反対に回ってデモやストライキ等が頻発した事から73年か74年に撤退する事になったが、それでもヴェトナム戦争を起こしたリンドン・ジョンソン大統領の評判は悪く、余り好かれていないらしい。

 話をゲンに戻すと……

 ゲンは戦時中、酷い扱いを受けた事から戦後、日本と言う国を憎悪し、その憎悪は「今上裕仁」と呼び捨てまでして天皇にまで向けるようになった。

 戦災孤児の仲間も、やりきれない憎悪を天皇にぶつけた。

 そういや、主人公の中岡ゲンの家族は戦争に反対したことから「非国民」と呼ばれて、蔑まれたり阻害されたりと言う仕打ちを受けるが、これが原因でゲンは日本を憎むようになり、軍部や天皇を「最高の殺人者」と呼んで忌み嫌うようになったが……

 何だか他の国でも「はだしのゲン」のような排外があったな。アメリカでも戦争に敗退する人を「テロリスト」とか「共産主義者」と呼んで蔑まれた人がいたらしいし、中国でも政府に反対する人が「反逆者」と呼ばれて阻害されたりされた人がいるというし……アメリカか中国辺りで第二の「はだしのゲン」が出そうな感じがする。

 戦争を起こして負けた(ヴェトナム戦争の場合は撤退した訳だが、世間では「負けた」と見なされている)以上、憎悪される事になる。

 アメリカでもヴェトナム戦争を指導したリンドン・ジョンソンを「最高の殺人者」と憎んでいる人もいるし、ブッシュに至っては今でも毛嫌いされている。ロシアでも戦争こそ起こしてないものの、ソビエト連邦を解体して国力を下げてしまった事からゴルバチョフを毛嫌いする人も多い。

 今、衆議院選挙で盛り上がっているが、安部首相の政策に反対する人も多い。オレとしても集団的自衛権の閣議決定はやりすぎだと思う。人を殺すのは嫌だし、戦争なんてオレはゴメンだ。戦争なんて言う弱い物イジメなんて、オレはやりたくない。

 首脳の座に就いた者なら誰しも成しえる茨の道であるが、安部首相が「最高の殺人者」とならない事を願うばかりだ。



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