オレのブログ

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自動車産業の宿命

2015-09-28 19:00:38 | 出来事
 田舎に行っている間、ドイツの有名自動車メーカー、フォルクスワーゲンが排ガスの排出量を誤魔化したのが発覚して、大騒ぎになった事件がニュースで頻繁に聞かれるようになった。

VW技術者「排ガス基準満たさず」11年頃指摘

09月27日 20:53読売新聞

 【ベルリン=井口馨、ロンドン=五十棲忠史】独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を巡り、ドイツの有力紙フランクフルター・アルゲマイネなどは27日、VWで2011年頃に社内の技術者らが、一部のディーゼル車について、排ガス基準を満たしておらず、違法の可能性があると指摘していたと報じた。

 VWは社内で不正が見つかったのに放置して、世界各地で販売を続けていた可能性もある。

 報道によると、技術者らの指摘は、VWが今回の不正発覚後に行った調査で判明した。25日に行われた調査メンバーらの会議でも報告されたという。この指摘が当時、社内でどの程度、共有されていたかは不明だ。VWは、今後の調査で経営幹部も事実を把握していたことが確認されれば、不正を隠して社に損害を与えたとして、関係者に補償を求める可能性もあるという。


 ドイツの自動車メーカーで不正が発覚し、「ドイツの自動車会社がこんなことをやるなんて……。」と失望した人々も数多くいるだろう。
 このニュースで思い出したのが、三菱のリコール隠し事件
 走行中にトラックのタイヤが取れて、母子が死亡した痛ましい事件は今でも覚えているが、この事から日本の自動車メーカーのあり方に疑問が唱えられて、日本車のブランド名に汚点が付いた事件でもある。
 日産も栃木リンチ殺人事件等で思い切り評判を落としたし(被害者のご両親の捜査願いを警察が難癖つけて受理しなかった事で問題になった事件だが、その背景には日産が関わっており、社員同士で殺人事件を起こした事を表沙汰にしたくなかった為に日産に天下った警察OBが現職幹部を唆して事件を封じようとし、責任を全て警察に擦り付けたと言う説も出ている)、トヨタも大規模リコールを食らって日本自動車産業は失墜食らっているが、何処かで日本車の最大の売りが「燃費も良く故障が少なく、何よりも安い」と聞いた。海外のと日本の自動車の比較は詳しくないので、もし詳しい事を知っている人がいれば是非教えて欲しいのですが、価格を最小限に抑え、尚且つ高性能の自動車に仕上げるのが日本車だから(多分)、厳しい条件の下で自動車作りをしなければならないのだから、自動車開発は決して楽ではない。しかも、経済面と一致しない事があるので、必然的に行き詰る。

 今回のフォルクスワーゲン事件で、「あぁ、何処の国でもこう言う事をするんだな」と思った。ドイツ車も厳しい自動車開発の基準と言うのがあって、「故障が少なく、環境にも優しい自動車を作らなければならない」という制限も恐らくあると思う。しかし今回の不正は経済面で行き詰って、排ガス規制。アメリカのゼネラルモーターズもリコール受けて大打撃になったっつーし、

 不正は当然処罰されるべきだし、人が死ぬような欠陥を見過ごすのは許されるべきではない。しかし、「安くて頑丈、環境にも優しい自動車作り」をしなければならないという決まりがある以上、こうした不正は必然的に起こるし、自動車の出来については幾多ものチェックが会社内で行われるだろうが、最終的に判断するのは結局は購買層で、実際に乗って運転しない限り、車の出来は確定することが出来ない(マガジンでトヨタ・プリウスを題材にしたマンガが連載されていたが、テストドライバーの厳しいテストがあり、パスするまでにかなりの時間がかかったそうだがそれほど日本は自動車の安全性に気を入れている事だろう)。

 購買層の指摘や苦情でわかった欠点を克服し、新たな自動車を開発する事が、自動車産業の宿命だと思う(自動車を作るどころか乗ってすらいない俺の意見なんて聞くに値しないだろうが)。
 フォルクスワーゲンも今回の事件を教訓に新たな自動車を作り出していく事を願うばかりだ。


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