オレのブログ

ロックとイラストの大好きな、社会の底辺にいるチンケな一青年のブログです。
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所詮、この世は弱肉強食

2016-12-02 21:57:10 | 出来事


 「生まれがどーのこーのじゃねェ。お前が弱いから悪いんだ

 これは「るろうに剣心」っていうマンガの一部ですが、発言した志々雄 真実は村という村を次々と武力で占領していき、新月村等を地図から消したりとしていました。
 現在ジャンプSQで「明日郎 -前科アリ-」が連載されていますが、主人公の悪太郎は元々志々雄一派で、その一派は当然架空の団体であるが、現実味を帯びていて、何だか本当にあったような感じがします。

 その志々雄のやったような事が、世界各地で行われています。

 特に日本。日本には北方領土問題と言うのがありますが、ロシアは一方的に北方領土を返そうとせず、武力で現在も実効支配を行っています。

岸田外相が露へ出発…プーチン氏に首相の親書

09:02読売新聞

 岸田外相は1日夜、ロシア訪問のため、チャーター機で羽田空港を出発した。

 2日にサンクトペテルブルクでプーチン大統領と会談し、安倍首相の親書を手渡す。3日にはモスクワでラブロフ外相と会談する。15〜16日のプーチン氏来日を控え、北方領土問題を含む平和条約締結交渉に関する協議を進める考えだ。

 日露交渉を巡っては、プーチン氏来日時に領土問題打開に向けた道筋をつけたい日本側と、経済協力を優先するロシア側との間に温度差がある。出発に先立ち、岸田氏は東京都内で記者団に「(プーチン氏には)日本側の考え方を直接伝えたい」と意欲を語った。

 岸田氏はプーチン氏との会談で、経済協力を進めるには領土問題を含む日露関係全体の前進が不可欠との考えを強調するとみられる。ラブロフ外相との会談では、「共同経済活動」や「ビザなし交流」の拡大などについて協議し、プーチン氏来日に向けた「詰めの作業」(岸田氏)を行う見通しだ。


 今月の15日に安部首相とロシアのプーチン大統領が首脳会談を行い、岸田外務大臣がその段取りとしてサンクトペテルブルグに向かったが、メディアは一斉に北方領土が返ってくるような話をしているそうです。
 70年前から日本とロシアは択捉(イトゥルップ)、国後(クナシール)、色丹(シコタン)、歯舞(ハボマイ)諸島の北方領土をめぐって揉めており、かのゴルバチョフ氏ですら北方領土問題を持ちかけられると、「あなた方は取り上げてはいけない問題を取り上げようとしている。すなわちこの問題は国境不可侵の問題に係るものである。これは第2次世界大戦の結果として既に合法性を与えられている問題である」と返し、今でも日本とロシアの対立の種となっています。

 北方領土に住んでいた方に申し訳ございませんが、今回も北方領土が日本に返って来ない。

 その理由を挙げると……

 先ず、「第二次世界大戦で獲得した領土」という既成事実が既に出来上がっています。

 極東密約で対日参戦をルーズベルトから持ちかけられたスターリンは、まだ中立条約が結ばれている日本に対して参戦を渋ったのですが、ルーズベルトはその条件として北方領土四島を含む千島列島全域の領有権と満州鉄道の利権を全てソ連に渡すことで対日参戦を決め、その結果千島列島全域の領土を獲得できた。
 当時ソ連は日本と中立条約を結んでいたため、スターリンは対日参戦を渋っていたが(ソ連が日本に宣戦布告したのは原爆が落とされた後の8月9日だが、ドイツ降伏後すぐに対日参戦を行わなかったのは日本軍を恐れてたからか?)、ドイツも既に降伏し、さらにアメリカのお墨付きをもらった事でソ連は日本に侵攻できるようになり、その戦果として千島列島を手に入れる事ができた。

 次に、ロシアはカルムイキアやチェチェン、タタール等多くの国家を取り込んでいるという事。チェチェン紛争などが有名ですが、チェチェンはロシア支配から脱却しようと武器を手にとって蜂起し、結局鎮圧されて終わったがそうした国々を抱えているため、何時蜂起されるか分からない状態に置かれています。
 ロシアはクリミアを併合しているし、チェチェン紛争と言ったケースもあるので、北方領土の返還は99%無理でしょう。一島でも返還すれば、チェチェンのような蜂起が待っているからです。
 それを抜きにしても、北方四島は冷戦時代から戦略的に重要な役割を担っており、わずか1キロの距離から敵陣営だった日本の様子を伺うことができます。海に隔てられ、しかし敵の様子をすぐに探れる拠点をみすみす手放す国は先ず無いでしょう。

 歴史的に見て、先に上陸したのが日本だし、元々は日本の領土だと言う事は、ロシアも既にわかりきっています。
 韓国や中国みたいに、出所の怪しい文献を出して「元々はわが国の領土だ!」と訴えているわけですが、ロシアは違い、「元々日本領土だったが第二次世界大戦の結果でわが国の領土となった。」

 11月19日放送のブラタモリで知床が舞台になって、国後島、択捉島と共に活火山の影響で島が構成され、知床と国後/択捉の形が似ている事を示す仮説が出てきました。
 それに乗じて、ツイッターで「知床と同じように国後も択捉もできたんだ。だから日本固有の領土だ。」という論調が出てきました。






 しかし、ロシアは北方領土を返しません。そういう事を持ち出しても、こう返すでしょう。

 歴史、地形がどうこうではない。お前達が戦争で負けたから悪いのである

 日本が降伏した後でもソ連が攻め続け、北方四島まで占領した事で、「国際ルールに違反している!」と叫ぶ論もある。
 しかし、ロシアはそれでもこう返す。

 「では、お前達の友人のイギリスやイスラエルとかにも言ったらどうだ!?」

 ロシアもイスラエルもイギリスも、武力で領土を占領し、武力でもって領土を支配しています。そして、武力が強く、その地の運営も上手くやっている事から、諸外国は誰も口出せず、現在も近隣諸国と対立の種となっています。

 今日、コンビニに行って買ってきた「SAPIO緊急増刊 北方領土、動く!」で、櫻井よしこ女子が「日本は法治国家、中国は人治国家といいますが、ロシアは“力治国家”です。強い力で統治する。外交も強い国の主張には耳を傾けるけれど、そうでない国の主張は聞き入れられないと言うことです」と出ていますが、まさにリアル志々雄一派。
 新月村等を強い力でもって占領・統治し、「所詮この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ」と強い相手の主張には耳を傾けるが、そうでない相手の主張は聞き入れない、そういう集団だった。
 若宮氏が生前に「二島では引き分けにならない」とたずねると、プーチン大統領は「私が大統領になったら、我々の外務省を一方の側に呼び出し、日本外務省をもう一方に据えて、こう号令をかけよう。“始め!”と」と答えた逸話もあるが、ここから既に武力解決のスタンスが見える。

 俺も北海道が地元だし、北方領土問題も始めて聞いたときは怒りを芽生えたのですが、ロシアの歴史を探り、彼らの損得勘定を考えれば、北方領土返還はきわめて難しい問題です。

 そういえば、新しく大統領になる予定のドナルド・トランプさんは、プーチン大統領を支持しているって聞きますよね!?

 発言から武力行使に賛成しているような人物と思われるが、ロシアもイスラエルも、武力で北方四島やゴラン高原を占領・統治しているのですから、占領された方の言い分はおそらく聞かないだろう。

 アメリカ大統領選挙でトランプを応援した日本人もいるらしいけど、選挙期間の間にもプーチン大統領を評価する発言をトランプ氏は行ったんでしょ!?トランプ氏を大統領にするって事は、すなわちプーチン大統領を支持することであり、そして北方領土四島ともロシアに全て差し出すという事になりますよね!?

 トランプ氏が次期大統領になった訳ですが、彼はロシアを友人とし、日本に対する悪感情をぶちまけたのですから、プーチン大統領の味方になって日本の北方領土返還を妨害する人物だと言う事は大統領選挙期間中にすぐに分かります。それも見越して応援したのですよね?

 北方領土の返還を願っている皆様。恨みのならプーチン大統領に加担するだろうと分かっていながらトランプ氏を応援したアホな日本人を恨んでください。

 しかし、安部 晋三首相も、一発の銃弾をも発することなく話し合いだけで解決しようとしている訳ですが、大方無理かもしれない。出来れば奇跡だが……