The Society of Helical Carbon ヘリカル炭素学会

Helical C (CMC), PAT PCT/FDA JP & TH (Food), SM TH FDA (Med)

風呂

2015-06-12 16:47:58 | 健康

「冷えの問題には毛細血管が関係しています。毛細血管は体の末端にまで広がる血管なので、毛細血管の血流が悪いと、体のすみずみまで血液が届きにくくなり、冷え性につながってしまうのです」と、ハーバード大学医学部教授の根来秀行さん。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり世界的に活躍する医学博士である。

ということは、血液循環を良くするには体を温めれば、と思うが、そうとも言いきれないそう。
「じつは、むやみに体を温めても逆効果になってしまいます。
たとえば、寝る直前に熱いお風呂に入ると交感神経が刺激され、毛細血管が収縮して体の中心に血液が集まります。人間は夜になると深部体温が下がって眠くなるように出来ているので、体の中心に熱が集まると寝つきが悪くなってしまいます。睡眠中に行われるべき、血管の内皮細胞の修復作業が滞ってしまうのです」(根来先生)

夜は活動量が少ないため、昼間にフル活動している脳の温度も下がり、深部体温を下げて疲労を回復させるようになっている。
「手足が冷たい冷え性の人の多くは、寝つきが悪い、眠れないと訴えますが、これは睡眠に向かうための体のリズムが乱れているともいえるのです」(根来先生)

そんな人は、寝る1時間前にゆっくりとぬるめのお湯で半身浴をするのがおすすめ。
「副交感神経が刺激され毛細血管がゆるみ、末端にまで血液が行き渡って深部体温が下がり、熟睡できます。昼間に血中に入った栄養分や酸素、睡眠中に分泌されるホルモンが末梢まで行き渡り、体のメンテナンスが十分に行われるのです」(根来先生)

お風呂に炭酸系の入浴剤を入れたり、ジャグジーに入るのもいい、と根来さん。微細な気泡の刺激によって毛細血管の内皮細胞から一酸化窒素が分泌され、血管が拡張してホルモン分泌が活性化されるという。
「体を温める食材も、食事の時間が遅い場合は、交感神経が活性化して寝付きが悪くなってしまう可能性もあるので、夕食は夜9時までにすませるのが理想です」

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150610-00010001-ourage-life


保険診療しかできない場合は「心の緩和ケア」でこの世から退場

2015-06-12 16:47:47 | がん

 緩和ケアは、病気に伴う「体」と「心」の痛みやつらさを和らげるもの。しかし、「心の痛みやつらさ」について、よく分からない人も多い


がん患者の心の医療は非常に重要。気持ちや心がつらいと体にも悪影響が出る。食欲がない、眠れないなど、患者の全般的な生活の質(QOL)が下がる。死にたいという思いにつながる。がんに対する治療意欲を奪う。それは、入院期間の長期化とも関連してくる。

 多くの人が抱く緩和ケアのイメージは、「がん治療の後、余命6カ月と宣告されてからのターミナルケア」だろう。しかし本来の緩和ケアは、「がんと宣告された時から始まるもの」。

がんと診断を受けるまでは、死を自分と距離があるものと考えている。しかし、いざ、がんとなると、生きるための人生が、死に向かうものに変化し、衝撃を受け、一度は否認し、絶望感や怒りがくる。これはどのがん患者でも同じ。つらい心を支えるのが心の緩和ケアで、その割合は最期の時に近づくにつれ大きくなっていきます。患者が亡くなった後、残された遺族の心を支えるのも、重要な緩和ケア。

 心の緩和ケアをよりよいものにするコツ

【1】心のサインを知る

気持ちのつらさは、検査では測れない。日頃から心がつらい時のサインに注意し、知っておく。

【2】だれにでもよいので伝える

不安や心配で心がつらくなるのは、重い病気にかかった人すべてが経験すること。

【3】)睡眠の症状をまず伝える

心のつらさの最も敏感なサイン。すべてのつらさは睡眠障害を伴います。眠れない、何回も起きるなどは、心のつらさの程度を表す。気合で眠るので睡眠薬は不要という患者がいるが、気合では眠れない。

【4】「心配な不安」と「安心できる不安」を知る


“心配な不安”は、理由が思いつかない、表現できない、対処できない、他人に分かってもらえない、1カ月以上続く、生活に支障を来す。一方、“安心できる不安”は、理由が分かる、表現できる、対処できる、他人に分かってもらえる、長く続かない、生活に支障を来さない。どちらの不安であるかを知ることが大事。

 

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/157461/1