The Society of Helical Carbon ヘリカル炭素学会

Helical C (CMC), PAT PCT/FDA JP & TH (Food), SM TH FDA (Med)

肺がん 放置した方が長生き

2015-06-08 23:34:53 | がん

日本人の死因のトップは、がんである。 現在、厚労省は罹患者が多いがんのうち、がん検診を受けることで死亡率が20~60%も減少することが科学的に示されているとして、5つのがん検診(肺、大腸、胃、乳、子宮頸)を推奨している。厚労省のアンケートによると、過去1年間に何らかのがん検診を受けた人がいる世帯は現状20~30%程度だ。今年度中に受診率50%にすることが目標だという。

 しかし、世界を見渡すと、この5つのがん検診すべてを実施している国は少ない。大腸がんは国際的にも根拠が認められて多くの国が検診を実施しているが、胃と肺の検診に関しては、日本以外で胃は韓国だけ、肺もハンガリーだけというのが現状だ。

 厚労省は、これら5つのがん検診すべてに効果を示す証拠があるというが、海外では、実証研究によって「効果なし」と指摘しているケースが少なくない。

 医療の有効性を証明する方法としてもっとも信頼度が高い検証方法は「無作為化比較試験(RCT)」だ。海外ではがん検診もこの方法で検証され、有効性が疑問視される結果が相次いでいる。

 研究対象となる人々を無作為に選び、検診群と放置群の2つの集団に分け、罹患率や死亡率などを比較する。検診群は定期健診でがんが見つかるが、一方の放置群はがんが進行して症状が出ないと見つけられない。というと、日本人の“常識”なら前者のほうが死亡率は低いと考えるのが普通なのだが……。『患者よ、がんと闘うな』(文春文庫)などの著書がある、慶應義塾大学医学部放射線科講師の近藤誠氏が解説する。

「まず、肺がんに関しては、1986年に9000人を対象に行なわれたアメリカのメイヨークリニックの検証が有名です。結果は、発見された肺がんの数は検診群が勝りましたが、肺がんによる死亡数は放置群のほうが少なかった。1990年にチェコスロバキアでも6300人の喫煙男性に対して検証がされ、同様の結果が得られました。なお、肺がんによる死亡数は放置群が47人だったのに対し、検診群は64人でした。

 死亡数が増えた理由は、手術の後遺症で亡くなった、健康という検診結果に安心してタバコを余計に吸ってしまった、などが考えられます。いずれにせよ、無症状ならば放置していても問題ないということです」
http://www.news-postseven.com/archives/20121203_158121.html


がんになりやすい食べ物

2015-06-08 04:18:47 | がん

がんと食べ物には深いかかわりがあることが分かっています。国や地域によって羅患しやすいがんの種類が違うのは、地域性や体質の違いだけでなく、食生活も関係しているのです。例えば、体質的には同じ日本人でも、海外に移住した日系人は現地の羅患傾向に近くなることがわかっています。とはいえ、特定の食品ががんを引き起こす、というよりも、食生活の傾向によってなりやすいがんが異なる、ということです。がんの予防という点では特定の食品を避けるよりは、バランスのよい食生活を心がけることが大切でしょう。

 

日本人の食生活とがん

日本人は世界的に見ても胃がんになりやすいことがわかっていますが、これも食べ物が関係しており、塩分の多い食事がその原因だと考えられています。地域的なデータでも、塩蔵魚や漬物などを多く消費する地域は胃がんの羅患率が高いのです。
確かに日本は醤油や漬物など塩分の高い食品が多く、ヘルシーだと言われる和食にしても、塩分だけはかなり摂取してしまいます。
また近年は、がんを抑制すると言われる新鮮な野菜や果物を食べる習慣が減っていることも、がんの羅患率や死亡率が上昇している原因なのかもしれません。
最近では醤油や味噌なども減塩商品が多数販売されているので、がんの予防のためには塩分を控えてしっかり緑黄色野菜をとることが大切です。

 

がんになりやすい食品とは?

どこの地域であっても、お酒、つまりアルコールの摂取量が多いところは食道がんになる確率が高くなっています。食道がんになるリスクは、毎日の酒量が増えれば増えるほど高くなっており、さらにタバコを吸う人は確率が高くなるため注意が必要です。また、熱い飲み物をよく飲むことも食道がんの羅患リスクを高めているという説があります。
日本人の死因として、胃がん以上に多い肺がんの場合は、タバコの影響は無視できません。タバコのニコチン自体ががんの発生を促すだけでなく、タバコを吸うことでがんの抑制要因であるビタミンCを破壊してしまいます。それもまたがんになる要因です。
また、万病のもとである肥満も、がんとは切り離せません。肥満は乳がん、大腸がんなどさまざまながんを誘発します。極端なダイエットは必要ありませんが、日ごろからバランスのよい体作りを心がけましょう。
また、国立がん研究センター・がん予防検診研究センターによると、大腸がんでは、赤肉と加工肉のとりすぎがリスクになるというのが、最近の研究結果で報告されています。野菜や魚などをとりまぜた、バランスのよい食事をとることが大切です。

http://mocosuku.com/201412045417/