The Society of Helical Carbon ヘリカル炭素学会

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「乳がん」狙い撃つ「粒子線治療装置」、1台100億円でも国内外にセールス

2013-10-24 17:10:55 | がん

 

【ビジネスの裏側】

 米人気女優アンジェリーナ・ジョリーさん(38)が踏み切ったことで話題になった乳がん予防のための乳房の切除・再建手術。しかし、ここにきて強力な放射線で腫瘍を狙い撃ちし、手術せずに完治を目指す「粒子線治療」が脚光を浴びている。放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)が5月下旬、乳がん対象の臨床研究を始めたためだ。粒子線治療装置の“草分け”である三菱電機は、既に国内8カ所に納入済みだが、ビジネスチャンスの到来とみて、国内外で売り込みを強化する。

 ■放射線治療よりも低い副作用、高い効果

 「(安倍晋三政権の経済政策)アベノミクス効果で医療機関が投資に意欲的になるのを期待したい」

 最先端技術の塊である粒子線治療装置の価格は1台100億円程度と医療機器の中でも超高額商品だが、三菱電機の関係者は、好景気は絶好のチャンスと意気込む。

 粒子線治療は、炭素イオンか陽子(水素の原子核)を入射器と呼ぶ加速器で加速して、ビームにして患部に当てる。ピンポイントでがんに照射できるため、従来の放射線(X線、γ線)治療よりも副作用が少なく、手術や化学療法と比べ体への負担が小さいとされる。

 また、従来の放射線治療や手術では難しかった病巣の治療もできるという。放医研が乳がんを対象に臨床試験を始めたのは、炭素イオンを照射する重粒子線治療だ。

 最大手、ベルギーのIBAは陽子線装置にほぼ特化している半面、三菱電機は重粒子線と陽子線いずれも手がける世界でも数少ないメーカー。日本には現在、粒子線治療を行う施設は建設中も含めて10カ所あり、三菱電機は放医研など8施設に納入している。

■新技術も開発中

 三菱電機は新技術の開発にも余念がない。患部に当てる陽子線ビーム量を従来の3倍以上に引き上げ、照射時間を従来の4分の1に短縮できる最新装置を開発。これまでは患部に応じて照射方法を切り換える必要があったが、患部の部位や場所を問わないノズルも採用した。

 粒子線治療装置は、巨大な加速器と一体になっているため広大な敷地が必要だったが、新装置は、構造の見直しなどで従来の4割程度のコンパクト化にも成功。立地面積に制約がある都市部の病院にも売り込みを強化する。

 5月には、最新装置を検証する「検証施設」を神戸市の工場に設置し、報道陣に公開した。同施設は今年3月、税制優遇などの対象となる「関西イノベーション国際戦略総合特区」の認定を受けており、最新装置が医療機器製造販売の承認を早期に取得できるよう、品質・評価検証を進める。

 ■高まる関心。海外展開も視野

 同社が5月末に東京都内で開催した経営戦略説明会では、報道陣の最大の関心事は粒子線治療装置だった。

 国内では、トップメーカーの同社も海外での販売実績はゼロだが、山西健一郎社長は「今後はどんどん海外に売り込んでいく」と強調し、中国とロシア、フランスで具体的な引き合いがあることを明らかにした。日本政府が成長戦略の柱の一つとして、「医療の国際展開」を掲げたことも、海外展開の追い風として期待する。

 会見終了後に山西社長を取り囲んだ報道陣からは、引き続き同装置への質問が集中するなど、“アンジー効果”で、粒子線治療は一躍脚光を浴びている。

 ■対象外のがんも

 大阪府も重粒子線治療施設の整備を進める。府庁本館(大阪市中央区)に隣接する土地に、府立成人病センターが平成28年度に移転するのに合わせ、高度ながん治療の新拠点とする考えだ。

 しかし、粒子線治療も副作用が生じる場合があり、多くの患者への適用拡大には慎重な意見もある。転移したがんのほか、不規則に臓器が動く胃がん、大腸がんといった消化器のがんなどは対象にならない場合が多い。

 また、施設整備費が115億円、年間維持費に5億8千万円もかかることから、「必要とする患者はどれだけいるのか」「大阪市中心部に建てたのでは、将来拡張できない」といった批判は根強い。高額な治療費を払うことができる患者も限られている。

 ただ、日本の最先端のモノづくり技術が詰め込まれた医療装置を世界に売り込む千載一遇の商機がめぐってきたのは事実だ。

 

粒子線がん治療 - Wikipedia

ja.wikipedia.org/wiki/重粒子線がん治療

自分から申し出ないと… 抗がん剤の「やめどき」

2013-10-24 14:26:01 | がん

『胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか?「平穏死」10の条件』が13万部突破のロングセラーとなっている長尾和宏医師。長尾氏の話題の新刊『あなたの治療、延命ですか?縮命ですか?抗がん剤10の「やめどき」』が発売された。

 抗がん剤治療は、自分から「やめます」と申し出ないと、死の直前まで病院は続ける場合があると警鐘を鳴らす長尾氏。がん治療こそ自己決定が大切だという。この発売を記念し、先日都内の書店にて興味深いトークイベントが開催された。お相手は、スキルス性胃がんのステージIVで余命宣告も受けている40代の女性・渡邊こずえさん。彼女は長尾医師の本から影響を受けたこともあり、現在抗がん剤治療をストップしている。そして、え?この人が余命宣告を受けてるの!? と疑ってしまうほどお元気だ。このトークの模様を3回にわたりお届けする。がんになる前に、読んでおきたい情報が満載だ。

■体重が落ちて…最初はラッキー!と思っていた

長尾「抗がん剤治療を受けていた患者さんとして生の声をお聞かせいただきたいと思います。最初はどういう症状があったのでしょうか」

渡邊「私、もともと体格が良くて、体重が68Kgあったんです。それが、2011年2月から体重が落ち始めました。3カ月で10キロも落ちて、当初は仕事のストレスかな、ラッキー!と思っていたのですが、『あれ?胃が痛いぞ』と思い始めて。でも、食欲は旺盛だし、吐いたりすることもありませんでした」

長尾「そこでお医者さんには診てもらわなかったの?」

渡邊「最初は胃潰瘍だと思っていたんです。今まで何度も胃潰瘍になっていたから。でも、体重が55Kgを切ったあたりから、背中が痛くなってきて…。ある日、激痛が走って、とうとう胃カメラをやることに。そして、胃カメラの検査中に、先生の顔色が急に変わったんです。私も一緒に画像を見ていて、真っ黒な部分が見えたので、ああ、これは…と。『先生、私、がんですね?』と聞いたんだけど、『えーと、えーと、胃が縮んで硬くなっているね』とその場ではお茶を濁されました」

長尾「スキルスというのは、胃の粘膜の下をがんが這うタイプなんです。普通は塊を形成するんですが、粘膜の下を這って突き抜けて外へ出たりして、胃がんの中でも一番タチが悪い特殊ながん。芸能人でいうと、堀江しのぶさんとか逸見政孝さんがそうでしたね」

渡邊「それで検査結果が出て『一刻も早く手術しないといけない。全摘は免れません』と言われました。『スキルスですよね?』と訊いたら、『多分そうでしょう』と」

長尾「スキルス胃がんの場合は、開腹しても手術が不可能、あるいは転移が見つかって手術する意味がないからと、すぐに閉じる場合もある。治験開腹と言って、それに終わることがほとんどです。だけど、渡邊さんの場合は、どうせお腹を開けるなら、何がなんでも取ってくれと希望されたとか。病院選びは大事です。そうした希望を叶えてくれるかどうか」

渡邊「はい。そこで大きな病院に紹介状を書いてもらい。もう一度胃カメラをやって、ステージとしてはIIBか、IIIAくらいじゃないかと言われました」

長尾「ステージとは病気の進行度です。手術してみないと最終的にはわからないからね。エコーやCTもやって、肝臓に転移はなかった?」

渡邊「はい、なかったです。CT画像上では腹膜播種もなかったんです。患部が胃の上部だったので全摘するしかないけど、胃さえ取ってしまえばもう大丈夫みたいな言い方をされました。それで今度は外科へ行って、外科の先生ももう手術しかないと。でも混んでいて手術までが1カ月待ちと言われたんですが…キャンセルが出て2週間後の6月初めに手術となりました」

長尾「手術後にステージは変更しましたか?」

渡邊「ステージIVになりました。がんは、胃の壁を突っ切って、外に出ていた。浸潤してましたね」

長尾「腹膜(ふくまく)播種(はしゅ)と言います。すると自動的にステージIVになります。このように、がんの進行は、お腹を開いてみないとわからないところがある。術前のCTスキャンでも、そこは見えないから」

渡邊「術後の検査結果で『残念だけど、ステージIVでスキルス性胃がんです』と言われました」

長尾「胃がんには、組織型というのがあって、高分化型、中分化型、低分化型とある中で彼女は低分化型の腺がん。スキルス性胃がんは中でも一番タチが悪いと言われています。そしてステージは、術前はIIかIIIと言われていたのが、手術してみたら外へ飛び出していて、一番進んだIVであると」

渡邊「手術して1カ月ですぐ抗がん剤治療となりました。でもその頃ダンピングっていうのがあって…」

長尾「胃を全摘しているから、食べた物が直接小腸に入り込みます。それで、小腸がびっくりしてしまい、消化管ホルモンがたくさん分泌されるようになる。冷や汗が出たり、気分が悪くなるんです。胃を全摘した人はみんなそうなりますね」

渡邊「そうなんです、吐いたり、下痢したり、つっかえたりして食べられなくて、体重は手術後、あっという間に48Kgまで落ちました。最初にくらべて20Kg落ちたので、本来なら、体力を奪う抗がん剤治療はやめた方がいいんじゃないか?と考えますよね。でも私は、抗がん剤をやろうと思ったんです」

■長尾和宏(ながお・かずひろ) 1958年香川県生まれ。1984年東京医科大学卒業、大阪大学第二内科に入局。1995年兵庫県尼崎市で「長尾クリニック」を開業。複数医師による365日年中無休の外来診療と24時間体制での在宅医療に従事。昨年『胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか? 「平穏死」10の条件』がベストセラーとなり、本業の傍ら終末期の在り方についてのオピニオンリーダーとして各メディアで活躍中。医学博士、日本尊厳死協会副理事長、関西国際大学客員教授、日本慢性期医療協会理事、日本ホスピス在宅ケア研究会理事、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本禁煙学会専門医、日本在宅医学会専門医、日本内科学会認定医。

 


韓国産“毒食”リスト 深刻な食品汚染…「中国産より危険度高い」

2013-10-24 11:09:06 | 在日朝鮮人

東京電力福島第1原発の汚染水問題で福島など日本の水産物を輸入禁止にする韓国だが、自国の足元もしっかり見つめたほうがいいようだ。軽油に金属片にカエルの死骸。食品への異物混入騒動が次々と起き、食中毒も続発している。深刻化する食品汚染は、実は日本にも影響を及ぼしているというから穏やかではない。知られざる韓国毒食品の実態とは-。

 福島第1原発の汚染水問題を受けて、日本の水産物をヒステリックに拒絶する韓国だが、それどころではない事態が昨年から今年にかけて国内で相次いだ。

 昨年末、ソウル市内などの4つの高校で集団食中毒が発生。食品医薬品安全庁による調査で、安東農協・豊山キムチ工場で生産されたキムチなどがノロウイルスに汚染されていた疑いが判明し、出荷された751トンに回収命令が出た。

 今年3月には、飲食店で提供された焼酎「チャミスル」から軽油成分が検出され、6~7月に実施された飲食店や大型スーパーの食品検査では、冷麺などの食品が大腸菌に汚染されていたことが発覚。在韓日本大使館が、ホームページ(HP)で「食中毒に注意」と異例の注意喚起を行う事態となった。

 ほかにも、大手食品の粉ミルクからカエルの死骸が見つかったり、鍋料理などで使われる乾燥麺から金属片(0・4ミリ)が発見されたり。食の不安が収まらない。

 

実は、この食汚染、他人事では済まされそうにない。

 厚生労働省が公表する「輸入届出における代表的な食品衛生法違反事例」をもとに、韓国輸入食品のうち、禁止されている農薬や食品添加物、病原体に汚染されていたケースをまとめたのが表だ。

 大腸菌や麻痺性貝毒は読んで字のごとくだが、「乾燥ワカメ」に多量残存していた二酸化硫黄も毒性が高い。

 食糧問題研究家の小倉正行氏は「食料品の見た目をきれいにするために使われる漂白剤に含まれる物質。基準値を超えて摂取すると、気管支の障害やアレルギー性の異常過敏反応などを引き起こす危険性がある」と説明する。

 「生鮮きゅうり」から検出されたジクロルボスは有機リン系の殺虫剤で、2008年1月に発覚した「中国製冷凍毒ギョーザ事件」で取り沙汰されたのが記憶に新しい。「摂取すれば、頭痛や下痢、吐き気をもよおし、最悪死に至ることもある」と小倉氏。実際、この事件では、10人が中毒症状を訴え、1人が一時重体となった。

 「生鮮マッシュルーム」に入っていたシペルメトリン、「生鮮青とうがらし」のエトプロホスも人体に有害な殺虫剤の一種。「焼き肉のタレ」に大量に残存していたポリソルベートは、過剰摂取すると免疫系などの異常を引き起こす研究報告があり、「冷凍豚肉」から出たスルファジミジンは国内で使用禁止の合成抗菌剤…。調べるほどに恐ろしくなる。

 『大ウソだらけの食品表示』(講談社)などの著書がある食品表示アドバイザーの垣田達哉氏は、「輸入量をみると、韓国産食品は中国産に比べて少なく、目立っていないだけで、危険度は中国産より高いかもしれない」とし、こう続ける。

 「毒ギョーザ事件以降、中国では輸出基準が厳しくなった。日本向けは、政府公認の工場で作ったものしか出荷できず、状況はいくらか改善されている。だが、韓国は、中国ほど輸出基準が厳格ではなく、業者の質も玉石混交。生産者の中には、少ないコストで利潤を上げるために衛生管理をずさんにし、不正を働く者もいる。不良品をチェックする態勢も満足に整っていない」

 日本は外国産食品を輸入する際、事前に検疫検査が課され、クロと判断されれば廃棄か送り返す措置を取っている。

 水際で防御する態勢は整っているが、「検査が行われるのは全輸入量の10%で、残りの90%は検疫をスルーする。チェックから漏れた中に問題のある食品が混ざっている可能性は多分にある」(厚労省関係者)というから不気味だ。

 危険な「メード・イン・コリア」にさらされる日本の食卓。健康を損なってからでは遅いだけに、注意してもしすぎることはない。

 

食の安全 : 韓国情報

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