The Society of Helical Carbon ヘリカル炭素学会

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高貴薬の冬虫夏草、争いや暴力の火種に 中国

2013-10-17 22:10:56 | 日記

貧困にあえぐ中国の町の裏通りにある薄暗い部屋で、冬虫夏草(とうちゅうかそう)を扱うある商人は、170万円相当の冬虫夏草が入った袋を手で丹念に調べながら、この商品が持つ価値がもたらした「災い」を嘆いている──。

 チベット高原(Tibetan Plateau)にだけ分布する冬虫夏草(学名:コルディセプス・シネンシス)は菌類の一種で、宿主であるコウモリガの幼虫の体内で成長し、幼虫を死に至らせ、その頭部を突き破って生え出る。

 しわだらけの黄色い芋虫の端に小枝が付いたような外見の冬虫夏草は、その信奉者にとっては「命の薬」。がんの治療薬や、「ヒマラヤのバイアグラ」とも呼ばれる媚薬の原料とされている。そして、地面に手とひざをつけてこれを集める人々にとっては、死を意味することさえある。

 冬虫夏草は中国伝統薬の中でも特に効能のある薬とされ、重量当たりの価値は黄金にほぼ匹敵する。

「以前は需要がなかったが、皆が価値に気付いてから隣近所で争いが絶えない」。中国北西部・青海(Qinghai)省の奥深くにある町、同仁(Tongren)で、500グラムばかりの冬虫夏草を店に売ったザンデ・ゴンバさんは語った。

 チベット語でレブコン(Rebkong)とも呼ばれる同仁では、採集人の間で冬虫夏草採集をめぐる対立が起こり、2人が死亡した。外国の人権団体がインターネット上に発表した写真には、山刀で武装した少なくとも1人の村人と、大勢の機動隊が写っている。

 こうした事態に、亡命しているチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世までもが、村人たちに冷静を呼び掛け、暴力は仏教の教えに反すると諭した。しかし、ダライ・ラマの写真の下でゴンバさんはこう述べた。「いいことでないのは分かっているが、これには生活がかかっている」

 冬虫夏草を採集するのは主に貧しい農民たちだ。時に氷点下に達する極寒の中、世界で最も起伏の激しい部類の草原をくまなく這いつくばるようにして冬虫夏草を探す。この大変な作業を行うのはたいてい極貧の家庭の少年たちで、1個につき200~300円を稼げる。

 消費者である中国の富裕層の手に届くころには値段はずっと上がり、裕福な晩さん会を飾る高級食材として、栄養価だけではなく、宴の主催者の社会的ステータスを高めるものでもある。主にスープで食されるが、野鳥などの詰め物料理にされることもある。

 数多くの中国人は、医薬効果や媚薬効果を期待して食べる。同仁最大の取引高を誇る店「レブコン文化」を経営するヤン・メンシャンさんは「冬虫夏草を500グラムほど食べて、ほぼ完治した胃がんや乳がんの患者がいる。生殖能力に問題のあった男性たちは、冬虫夏草と一緒に鶏を煮たスープを週1回飲んで精がつき、性生活は豊かになり、子作りも問題なくなった」と語った。

 科学的証明はないが、信奉者は後を絶たない。これまでに1200万円を冬虫夏草に投じてきたという浙江(Zhejiang)省の実業家シェン・トンさん(49)は、「冬虫夏草は腎臓に良い効果をもたらす中国の伝統薬」と説明する。毎日、5個の冬虫夏草を30分ほど煎じて飲んでいる茶の値段は1杯3200円。短期間では効き目はなく、最低3年以上は飲み続ける必要があるという。

「レブコン文化」のヤンさんは、冬虫夏草をめぐる暴力沙汰がもっと増えるのではないかと恐れている。「昔はどれだけ貴重なものなのか皆、気付いていなかったけれど、今はどれだけ高く売れるか知っている。自分の村に(冬虫夏草が)生える草原がなければ、隣の村にまで行く。私自身も争いになったことがありました」

冬虫夏草 - Wikipedia


WHO、水銀体温計・血圧計の全廃を呼び掛け

2013-10-17 16:45:11 | 日記

世界保健機関(World Health OrganisationWHO)は11日、有害な液体金属である水銀の取り扱いを規制する国際条約が前日に採択、署名されたことを受けて、水銀を使用した体温計と血圧計の全廃を目指すと発表した。

 WHOのマーガレット・チャン(Margaret Chan)事務局長は声明で、「水銀は公害を引き起こす懸念のある10大化学物質の1つ。生態系に拡散し数世代にわたって残り続ける物質で、暴露された人々に深刻な健康被害と知的障害を引き起こす」と述べた。WHOは2020年までに、医療関係者で構成される国際団体ヘルスケア・ウィズアウトハーム(Health Care Without Harm)とともに、水銀を使用した血圧計と体温計の全廃を目指す。

 10日には熊本県水俣市で、約140の国と地域の代表団が集まり、水銀に関する国際条約が採択、署名された。世界で初めて、猛毒物質である水銀の使用を法的に規制するこの条約は、50か国の批准で発効となるが、国連(UN)は発効までに3~4年を要すると見込んでいる。

 この条約は、体温計など、水銀を含んださまざまな製品の使用を2020年までに段階的に廃止することを定めている。また、各国政府が全ての水銀採掘を禁止するまでに15年間の期限を設けている。

水銀 - Wikipedia


不規則な就寝時刻が子どもの行動障害の原因に、英研究

2013-10-17 16:37:08 | うつ病

不規則な時刻に就寝する子どもは行動障害を起こしやすいという研究報告が14日、米小児科専門誌「ピディアトリクス(Pediatrics)」に掲載された。

 研究によると、生涯にわたる可能性がある行動障害の原因は、幼少期の不規則な就寝時刻にあるという。しかし、幼少期を通して不規則な就寝時刻を維持しない限りは、症状が悪化することはなく、規則的な時刻に就寝することを習慣づけるようになった場合には、症状に明らかな改善がみられるという。

 研究は、不規則な就寝時刻は、体内時計を混乱させ、睡眠不足を招き、脳の発達と一部の行動を制御する能力を低下させると説明している。

 英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(University College LondonUCL)のイボンヌ・ケリー(Yvonne Kelly)氏は「決まった時刻に寝る習慣をもたないと、常に不安定感が伴い、時差ぼけに近い状態を心身に引き起こす」と述べている。

 教師や母親から行動障害があると報告された3歳、5歳、7歳児、あわせて1万人以上の就寝時刻に関するデータを分析したこの研究では、多動性障害、問題行動、友達との関係や感情面での問題などは、就寝時刻が不規則な子どもに、より顕著に表れる症状だったという。


「魚を食べる人」は長生き、米研究

2013-10-17 16:25:36 | 日記

65歳以上で、魚を食べる人は、食べない人と比べて、平均2年ほど寿命が長い──魚介類に多く含まれる「オメガ3脂肪酸」の摂取と死亡率との関係性について書かれた研究論文が、1日の米医学誌「内科年報(Annals of Internal Medicine)」に掲載された。

 オメガ3脂肪酸はサケやマグロ、オヒョウ、イワシ、ニシン、サバなどの魚に多く含まれている。研究によると、オメガ3脂肪酸の血中濃度が高い人は、低い人と比べて全般的な死亡率が27%低く、心臓疾患を原因とする死亡率も35%低かった。

 論文を発表したのは米ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public HealthHSPH)の研究チーム。過去の研究でオメガ3脂肪酸と心臓疾患の発症率低減との間に関連性があることは既に示されていたが、今回の研究では高齢者の死亡率と魚を食べることとの関係性が調査された。

 研究チームは、米国の65歳以上の成人2700人を対象とした16年分のデータを分析した。サプリメントと食事との違いを排除するため、魚の油をサプリメントで摂取している人は対象から除外された。

 研究の結果、オメガ3脂肪酸の血中濃度が高かった人は、低かった人と比べて死亡率が低く、平均で2.2年、長生きしていた。

 研究チームは、ドコサヘキサエン酸(DHA)が心臓発作による死亡率低減と最も関連性が強いことを特定した。研究ではまた、エイコサペンタエン酸(EPA)が死に至らない心臓発作の低減と強く関連し、さらにドコサペンタエン酸(DPA)には脳卒中による死亡率の低減と最も強い関連性がみられた。

 この結果は、被験者の統計学的要因や、生活スタイル、食生活などを考慮・補正した後も変わらなかった。


ω-3脂肪酸 - Wikipedia

ja.wikipedia.org/wiki/Ω-3脂肪酸