平和のつくりかた

「戦争のつくりかた」という絵本を読み(今の平和を守るためには、何かをしなければ!)とこのブログを始めることにした。 

8月6日、広島市長の言葉をかみしめる

2017年08月06日 10時33分30秒 | 平和のつくりかた

  今日は、72年前に世界で初めて原爆が投下された日。1945年8時15分。
  テレビの広島の式典に合わせ、黙とうを捧げた。

  そして、松井・広島市長のあいさつに耳を傾けた。
  あいさつの中で、

  <広島が会長都市となって世界の7400を超える都市で構成する平和首長会議は、市民社会において世界中の為政者が、核兵器廃絶に向け、「良心」に基づき国家の枠を超えた「誠実」な対応を行えるような環境づくりを後押ししていきます。
 今年7月、国連では、核保有国や核の傘の下にある国々を除く122カ国の賛同を得て、核兵器禁止条約を採択し、核兵器廃絶に向かう明確な決意が示されました。こうした中、各国政府は、「核兵器のない世界」に向けた取り組みを更に前進させなければなりません。
 特に、日本政府には、「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う」と明記している日本国憲法が掲げる平和主義を体現するためにも、核兵器禁止条約の締結促進を目指して核保有国と非核保有国との橋渡しに本気で取り組んでいただきたい>

  と市長は語った。

  平和首長会議。現在162か国7417都市が加盟。その中で日本での参加都市は、1682都市。 

   
  
  平和首長会議の加盟都市をクリックして、加盟分布図を上記のように開いてアジアの日本をクリックすれば、各県が出て、さらに自分の居住地域の長が加盟したかどうかが確認できる。
  残念ながら、私が住んでいる市の市長は加盟していない。加盟を働きかけていきたいと思う。
  
      イラン(967市)、イラク(141市)やイスラエル(56市)に加盟都市が多いこと、中国にも7市の加盟があることも、上記の表でわかる。

  そして、大きな話題を呼んだ核兵器禁止条約。
  唯一の核被爆国である日本が、不参加という中で採択されたことを、大変残念に思う。日本が本来なら1番中心となって、この条約の締結のために働きかける国であるべきなのに・・・・。

  日本は、不参加の理由を「北朝鮮の脅威といった現実の安全保障問題の解決に結びつくとは思えない」と表明し、5つの核保有国*(アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国)などと歩調を合わせて、会議への出席すらもしなかった。

          *現在核保有国とみなされているのは、この他にもインド、パキスタン、北朝鮮があり。さらに、疑いがあるとされている国も、イスラエル、イラン、シリア、ミャンマーなどがあるという。

  ただ、日本不参加は無念ではあるが、この採択は被爆者や平和を求める人々の悲願であり、国連でのこの会議参加国124国のうちの122国の賛同を得て採択された意味は大きい。

  この条約のために尽力したサーロー節子さんのこの採択後の演説がyoutubeの ココ にアップされている。ぜひ、より多くの人にこの動画をみてほしいと思う。英語の演説に日本語字幕が付いている。こういう演説を学校で教材などに取り上げて、子供たちに平和な世界を手渡すために頑張る大人がいること、この強い大人の思いを伝えてほしいと思う。

  サーローさんをはじめ多くの被爆者の方たちが、この核兵器禁止条約のために尽力されたことに、心から敬意を表する。
  国連事務次長としてこの会議を大きく支えた中満泉さんのこと<NHKのクローズアップ現代で紹介・ココからみられる>も忘れてはならないだろう。また、他にもネットでみるとNGO法人をはじめ、いろいろな団体の支えがあったことも調べてみるとわかる。

  こうしたひとりひとりの強い平和への思いが、大きな力を生んで、平和を作り上げるような運動を進めていく。
  ひとつ、またひとつ。平和はたゆまぬ努力の中で作られていくのだ。

  松井市長はさらに続けた。

  日本政府には、「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う」と明記している日本国憲法が掲げる平和主義を体現するためにも、核兵器禁止条約の締結促進を目指して核保有国と非核保有国との橋渡しに本気で取り組んでいただきたい  

  松井市長と、私も同じ思いだ。

    条約の全文をここに掲載するのは大変すぎるので、前文のみをここに転載したい。

     

 

     


  ビートルズのジョン・レノンの"You may say I'm a dreamer. But, not I'm the only one."を思い出した。
  ジョン・レノン Imagin の歌詞。詳細思い出したい方は、ココに和訳がありました。

  兵器とは何か。
  核兵器は、平和をもたらすものだと、誰がどうして言えるのか。
  すべての人が、しっかり自分の胸に問うてほしい。
  そのような兵器を開発したり作る費用を、もっと本当の平和構築のために使う知恵。
  それが、人間の理性というものだろうと私は思う。

  松井市長の後の安倍首相のあいさつに、この松井市長への返答はなかった。

*核兵器禁止条約の会議で、空席の日本のテーブルの上には #Wish you were here  #nuclearban (#あなたがここにいてくれたらよかった #核兵器禁止)と書かれた白い折鶴がおかれていたという。

 

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