パナソニックの社内のビジネスコンテスト(2016年)に、嚥下障がいのある父親に家族と同じ食事を食べさせたいと思った小川恵さんと、「家族の味」を116歳まで食べ続けた祖母を持つ先輩の水野時枝さんがタグを組み取り組んだ。それが、今回のお話。
休みを返上して、圧力鍋を使って食材を崩さず柔らかくする研究を重ねた2人は、見事コンテストを勝ち抜いた! だが、その調理具は商品化にはならなかった。「パナソニック」のブランドで売るには販売量や目新しさが必要で、商品にできなかったのだそうだ。
諦めきれない2人が、パナソニックが出資するファンドの支援を得て 2019年4月京都に作ったのがベンチャー企業(ギフモ)だ。
ギフモの社長には彼女たちが社内で介護に役立つ家電を研究するために立ち上げたサークル(Team Ohana)に加わった技術者・森實(もりざね)さんが就いた。小川さん達はギフモに出向の形で事業に専念できる形で、製品はパナソニックの中国工場でつくる電気圧力鍋を改良し、生産も請け負ってもらえることになった。そして、2020年7月、ついに税別43000円で売り出した。100台が、すぐに売れたという(朝日新聞1月20日夕刊から)
ちょっと読みづらそうなので、詳細知りたい方はココの記事を読でも、様子がよくわかりそうです。
「社内の人材のパワーって本当にすごい。パナソニックの経営理念に『衆知を集める』という言葉があるけど、今まさにその力を実感しています。今でもケア家電の事業化をあきらめないで前向きに進められているのはチームのおかげです」と水野さんは語る。多彩なメンバーが集まり、社会の課題について考える時間を共有することで、Team Ohanaの中からGCカタパルトの第3期、第4期のビジネスコンテストに挑戦するチームも次々と生まれているそうだ。(参照:ココ、会社のサイトはココから)とありました。いいねっ!
小川恵さんが父親の介護から気づいたことから切り開けた「素敵な一歩」とも言えるので、このサイトの「ひとりの1歩」のコーナーに載せてもいいかなとも思いました。ですが、小川さんがパナソニックに働いていて、そこでの商品化はできなかったものの、周囲の社員も協力し会社も協力したことで実現できた~ということで、「平和に貢献する企業」に加えました。厳密にいえば、「平和に貢献する」の「平和」に当たらない?とも思う方もいると思いますが、(世界にいる様々な人たちの幸せを考えていこうとするSDGsの精神」に合致する活動は、平和につながっていく!)と判断しました。
「自分だけ、自分の家族だけ、自分の地域だけ、自分の国だけ・・・」
(そんな狭い発想をしていたらダメだ!)ということは、(今のコロナウィルスが、あっという間に全世界に広がり、互いに国が協力し合わなければ克服できない現実)で、多くの人に理解され、実感できるようになったことでしょう。
狭い発想を捨て去り、私たちはしっかりと、(世界の人が手を繋いで協力しなければ、何事もできないことを。いや逆に、皆で協力すれば、人間は互いに非常に大きな力を発揮し、素晴らしい社会を作れることを)認識し、証明する時がきているのだと、私は強く信じています。
新聞写真の5歳の豊田君は、ギフモの出した「デリソフター」(野菜なら15分、肉なら30分で下や歯茎で潰せるほど柔らかくなる)のお陰で、食事に前向きになり、体重も増え、お母さんは家族の生活の質が上がったと喜んでいるそうだ。
あなたはどんな仕事をしていますか? 自分の職場や生活の中からも、もっと誰かの役に立てる何かが作り出せるかもしれません。そして、企業も、(株主のため、社員のために利益を出す)ということが企業の仕事ではないこと。さらには、(企業が利益を持続して得るためにも)、実はSDGsにそった仕事をしていかないと、戦争や環境破壊で工場が被害にあったり、生産停止になることだってあること。いろいろな場面で、もう分かっている企業は、動きだしていると思います。
パナソニックだって、高齢化社会の波の中で、このデリソフターのような製品を自社ブランドで大量に売る将来が、案外すぐそこに来ているかもしれません。
5年くらい前にくらい前に義母が亡くなりましたが
亡くなる前誤嚥性肺炎が怖いので
ペースト状の料理になり 何が何だか分からないのを食べさせて貰ってました。私もたまに食べさせる時は
これは何だよ!って言いながら食べさせていたけど
食べさせてる私もなにがこうなっているかって分からない物もありました💦そのペースト状に薬を混ぜて食べさせられてるのを見た時は泣きました。でもどーすることも出来なくて 亡くなってしまいました。その時にデリソフターがあれば全然に使わせて貰ってました(^^♪でも本当に凄いと思います!考え出せないから・・・
これからの義母のような方々にも喜んで貰えると思います!本当にありがとうございました┏○ペコ
長らく貴重なコメントを頂きながら気づかずにいました。有り難いのは「ギフモ」のを作った社員の方達ですよね。
気がついた人が立ち上がって1歩でも前に進めていく。そのことが、社会をより平和で幸せにしていく。このブログを始めて、すこしずつ私も平和のつくりかたが見えてきたように思います。
コメントをこんなにしっかり残して頂けて、心から感謝します。