以前も生活くらぶの配布冊子「生活と自治」からここに記事を転載したことがあるが、今年の3月号に最近読んだ「教育と愛国」の著者の文があり、是非、多くの人に読んでほしくなった。
まずは、下の「戦争を遠ざける社会にするために小さな行動を」を読んでほしい。
皆が「私は、私のままでいいのだ」と思える社会。「おかしいことを、おかしい」といえる社会。競ったりするのでなく、自分らしいままに、互いを認め合って「生き合える」世界。いいですね。
そして、そういう社会にするにはどうしたらよいか。誰かを排除するのでなく、自分が誰かのやっていることを「いいことだな」と思ったら、そのよいことをしている人に声をかける。悪い番組を批判するより、いい番組を評価し電話やメールで感想を送る。
毎日放送で忖度抜きに人に伝えたい番組作りを提案、数々のドキュメンタリー番組を作ったディレクターが、自らの経験でいっている言葉だから、「番組や報道に応援メールをするだけの小さな行動でも有効」だということに、間違いはない。
現在、ネトウヨとか自民党の出資を疑われているDappi などが、フェイクのニュースを流すと、それが拡散され、信じられ、フェイクであっても信じられてしまう傾向がある。あとで、ファクトを言って誤解を解こうとしても、「悪貨は良貨を駆逐する」ごとく、悲しいことによいことの方は、簡単には広まらない。
忖度が広がっている報道・マスコミは、購読料や企業宣伝に支えられているので、読者や広告主の声に弱い。いいと思った時の背中を押す「メッセージ」で、続けてほしい番組、報道を応援する大切さ、肝に銘じよう。
そして、何が正しいか考えながら、「小さい行動でも、継続的に行動できる人が増やす」ことができれば、そのように声をあげることが苦手そうな人でもどんどんあげやすくなるだろう。声が力をもち、尊重される社会であり続けられるだろう。
戦争へ向かいそうな世界の情勢のなか、小さくても戦争を遠ざける社会をめざしたい。