平和のつくりかた

「戦争のつくりかた」という絵本を読み(今の平和を守るためには、何かをしなければ!)とこのブログを始めることにした。 

自前電気のみで暮らす?電気代0円の生活!!!

2017年06月05日 23時53分34秒 | 平和のつくりかた

   私は、「生活クラブ」という安全食品の宅配を利用している。
   生産者の安定した生活を保障して、良いものを正当な価格で買い取る。消費者も安全・安心な商品を手に入れる。

   そんなフェアトレードの精神をコンセプトにした生協のような組織だ。この生活クラブについての話はまたいづれ書くとして・・・
   
   今日の話は、その生活クラブの機関紙「生活と自治」5月号に掲載されて私が衝撃を受けた<自前の電気で暮らしているご家族の話>について書くことにする。

   電力会社の送電網のことを一般的に「グリッド(grid)」というそうで、浜松駅から車で20分の下澤嶽・未希さんご夫妻の家が「オフグリッド住宅」を2015年に建てて暮らしているという。

   生活と自治さん、すみません下記に転載させていただきました。

        


       



   ちょっと読みにくいでしょうか?
   読みづらくて困った方のために、大まかな内容を拾ってみると

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   下澤さんご夫妻はちょうど家の建て替えを考えていたので、震災をきっかけに「これだけ重大な事故が起きているのに、今まで通り何もせずにいていいのだろうか」と過去を反省していたこともあり、思い切って<電力会社と契約せず、240万円で発電設備を購入して、2015年からオフグリッド生活をする決意>をした。

   国が原発の再稼働を始めているが、(子供たちのためにも、持続可能な社会を!)と思いがあったからだ。

   ご夫妻ともバングラデッシュに住んだ経験があるので、電気のない生活体験があること。未希さんがもともと省エネの生活をしていて、使用電気が少なかったこともあり、不安はなかったようだが、周囲の人には無理だろうといわれた。

   ところが、実際生活を始めてみたら、心配に反して意外と順調。屋根に取り付けた太陽光パネル(写真で見ると4枚?)と電力をためる再生鉛バッテリーだけだが、天気のよい時は掃除機や洗濯機も使える。オフグリッドにしたら使えないだろうと思って1度しまった炊飯器も電気ポットも取り出して、今は活用しているようだ。 電気が余るような天気のいい日に、オーブンでパンを焼いたり、長時間の煮物に挑戦したりもできる。そんな生活を送っている。

   下澤さんは「まずは一人でも多くの人にオフグリッドを知ってもらいたい」といろいろ考えている。
   すでに賛同して始めた家族も2件ある。

   初期費用とか修理代を考えると、電気代よりは今の計算してみると高くなるが、もし多くの人の賛同を得て本格的に太陽光パネルによる自前電気で暮らす人が増えたら、初期費用のコストダウンが可能にきっとなるだろうと将来の予想図も描く。

   オフグリッドの家が増えていくこと。それが安全な電気を手にしていく近道かもしれない。 


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   あ~、この記事を読んで、なんだか私は自然と対話して生きているご夫妻の生活の豊かさを羨ましく感じた。
   人は、昔そうやって生きてきたのだ。今だって、技術の発展でさらに安全で豊かな心がやすらぐ平和な暮らしができるんだ!

   先日、「原発その4年後」というDVDを見た。河合弁護士が「日本と原発」の続編として作った映画だ。
   その中で元キャスター・木元教子さんが「今の電気を使う生活をあきらめられますか」というような発言をしていた。

   反原発を願う人に対し、彼女と同じような言葉を投げかけて、疑問を呈するひとは多い。

   <今の現状の豊かな生活をあきらめられるなら反原発もいいが、あきらめられないだろう。だから電気の安定供給のために原発は仕方がない。不可欠だろう>や<電気の節約といっても、いまさらクーラーや、洗濯機、明るい夜の生活をやめられない。後戻りはできない。産業の発展のためには、やむを得ない>という見方だ。

   本当にそうだろうか???

   このご夫妻のような生活こそ、豊かな暮らしなのではないか。
   外に熱い空気を吹き出して、部屋を涼しくしてひざ掛けを必要とするような冷房の中にいる生活が豊かと考えられるのだろうか。
   (窓をあけられないような高層ビルは別として・・・)

   
   日本が第2次戦争の泥沼で獲得を目指していたのは資源・石油。
   もう戦争を起こさないようにするには、自前で暮らせる能力をみんなが育てていくことはとても大事なことだろう。
   人々は屋根の下に暮らしているのだから、屋根に太陽パネルをつけるのはすごく単純でいいアイデアだろう。

   ひとり、ひとりが自分のできることからスタートしていくという姿勢も素晴らしい。
   (太陽パネルは集合住宅に住んでいる家では、簡単にはいかないだろうが・・・)

   ところで、そんな下澤夫妻とはどんな方なのかと思って、「バングラデッシュに暮らした経験」ということから検索で調べてみたら、記事にはその紹介はまったくなかったが、どうやら下記のようなご経歴のご主人とわかった。そうか、フェアトレードにもつながる考えと思っていたら、まさにそのような国際協力に携わっていた方だったのだ。

     *下澤嶽さん:日本青年奉仕協会、世田谷ボランティア協会を経て、1988年にはシャプラニール(市民による海外協力の会)の駐在としてバングラデシュへ。1998年より同会事務局長。2002年に退職し、平和構築 NGO ジュマ・ネット代表を務める傍ら、2006年からは国際協力 NGO センター (JANIC) 事務局長を務めた。2010年4月より静岡文化芸術大学文化政策学部国際文化学科准教授に就任。(wikiのココから転載)

    大震災で、電気の送電線の先で電気を私たちに供給してくれていた人々の故郷を奪ってしまった電気について、深く考えたご夫妻の生活の在り方。非常に納得でき、共感しました。残念ながら、すぐに我が家が実行に移すことは集合住宅で難しいのですが・・・・。

    幸せのかたちは人それぞれ。
   「原発反対って、それじゃ今の電気のある生活をあなたは捨てられるの!?」そういいつのる人より、私は下澤さんご夫妻の生活にこそ豊かさを感じました。

    私としては、まず電気をできるだけ少なく使い、電気会社の選択を考えてみることにした。
    原発の電気を使わない電力供給をしてくれるところの説明会があるので、そこに行ってみますぅ!
    
    自分の幸せのかたちを考えて、ひとりひとりが自分の生活を考えること。
    ここにも、平和のつくりかたの大事なメッセージがあると気づきました。

    あなたは、自分の生活でどう考え、どう暮らしているでしょうか。
    私が受け取ったように、あなたにも下澤ご夫妻のメッセージが届きますように!

      
    
   

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