*HEAVENLY SHEEP/徒然記*

管理人・伽澄綾の不定期更新日記。ただいま子育て奮闘中のため、更新鈍亀です…^^;

一息

2006年12月23日 23時29分09秒 | 日常
数えてみたら、もう一週間も更新してなかったのですね。
忙しいと本当に、時間の流れは無情なまでに早い。

19日の早朝に、お舅さんが息を引き取りました。
私の夫である次男の誕生日の、まさに生まれたその頃でした。
息子の誕生日、忘れてなんていなかったんだなぁ…。

お姑さんと早くに最悪の場合の死に方を聞いていた所為でずっとその瞬間が怖かったのですが…
これも家族思いだった父の力だったのでしょうか。最後は眠るように、静かに亡くなりました。
お姑さんが「お父さん、息子が生まれた時間だよ、誕生日だよ」と悲痛に呼びかけたときに吸おうとした、最後の呼吸の仕草が忘れられません。
そして、まぶたを閉じてあげた後の優しい顔も。
とても辛かったけど、最期のその瞬間まで側にいて看取ることが出来た私は本当に幸せだと思いました。
とてもとても、辛かったのでしょうに、本当にギリギリのところまで弱音も吐かず、口に出して「辛い、キツイ」と言うこともなかった、本当に強くて優しい父でした。

その後からは親族みんなで集まっててんてこ舞いで、よく憶えていません。
翌日に終祭(=お通夜)、翌々日に告別式・火葬・直会(仏教での精進おとし)とハードスケジュールで睡眠もまともに取れない状態で、みんな満身創痍でしたが、
結果として多くの親戚や同僚、友人の方に囲まれ、笑顔で送り出してくれて、
私には、とても素敵なお葬式になったと思えました。
息子二人が選んでくれた写真と、お舅さんの遺体の笑顔が、参列者のたくさんの方に「本当にいい顔だね」と言っていただけたのがとても嬉しかったです。

17日に容態が悪化し、遺言めいたことをたくさん言われて私は散々泣いてしまって、お舅さんに「泣かないで」って何度も言われて、葬儀のときだけは泣くまいと頑張っていたのだけど、結局葬儀の最中は両日ともに私が一番涙を流してしまいました。
遺体や棺を見るたびに今にでも起きていつもの調子で「おはよう」って言ってくれそうな気がして、声だけは上げなかったけど散々泣いて、火葬が終わってお骨を初めて見て、やっとそこで吹っ切れて涙が止まりました。
もう返らないと理解は出来たけど…
でも、正直今でも側にいるような気がしています。
お姑さんと二人で今日祭壇の前でそんな話をしたけれど、多分これからもずっと、この感覚は続くのかも知れません。
…見守ってくれてるって、勝手に思っちゃっていいかな。

今回悲しみも凄く大きかったけど、その悲しも通り越すぐらいたくさんの暖かさを貰いました。そしてたくさん勉強させてもらいました。

一番嬉しかったのは、旦那さんと二人で、和室に安置したお舅さんに会いに行くたびに、なぜだかその前に行った時より笑っているような気がして、それをお義兄さんに話したら、
「死んだ人と言うのは筋肉が硬直してどんどん固まっていってしまうけど、その過程で多く使って染み付いている形になってくるから、いちばんその人が多くした、一番浮かべていた表情になるんだよ。」
と教えてくれたこと。
それはもしかして、お父さんが生前一番していた顔が、こんな穏やかな笑顔だったんだって事なのかなぁ。
そう思ったら、とても救われる思いがして、同時に自分が亡くなるときはこんな顔になるような人生を送りたいなぁと思いました。

昨日の晩、父が家族に残そうと看護士さんの手を借りて書いてくれた手紙をお姑さんと二人で読みました。
その文面は看護士さんの字だったけど、本当にいつものお父さんの冗談めいた、笑いながら喋る言葉そのままで、また二人でボロボロ泣きながら「こんなの、どんな顔して看護士さんに話したんだろうね」なんて笑いあいました。
お互いの手紙の中身はまだ知りません。
書いている途中で亡くなってしまったため、書き終えていたのは私とお姑さん宛だけで、お義兄さんのは途中で終わり、次男の旦那の分は封筒だけでした。
嫁に来た私の分を2回目に書いてもらって、実の息子二人を差し置いてもらってしまったのが申し訳なくもとても嬉しくて、それと同時に手紙を貰えなかった代わりに本人の口から直接全部伝えてもらえた旦那に、ちょっとだけやきもちを焼いてしまいました。
明日にでも、私の手紙は旦那さんに見せて、その後は一生大事にしまっておいて、私がこの世を去るときに、一緒にしてもらおうと思います。


もう暫くはまだまだ忙しい日々になりそうです。
パソコンも事務に使用する時間しか触れないでいるので更新も休業状態が続くと思います。
お舅さんのパソコンを事務等の関係で扱えるのが私とお義兄さんだけなので、お舅さんからの遺言も引継ぎも在り、私がもらえる事になりました。
お義兄さんから片手間にホームページ製作関係の知識をたんまり教えてもらったので、落ち着いて時間が出来たら滞っていたパソコン版HPの作成も再開したいと思っています。

明日はクリスマス・イブ。
うちは何もしないけど、世間様は幸せいっぱいの2日間が来ます。
どうぞ皆様のクリスマスが、楽しく、良い日でありますように。

それではおやすみなさい。