「危険」
これまた、ピットブルの代名詞のような単語だ。
ついでにネット辞書を引用。
1 あぶないこと。生命や身体の損害、事故・災害などが生じる可能性のあること。また、そのさま。
2 悪い結果を招く可能性があること。また、そのさま。
とある。
私は、ピットブルは「危険」だとは思う。
愛おしいハヤコさえも「危険」だとは思う。
理由はただ一つ。「力」が強いからだ。
ピットの身体能力、爆発的エネルギーを、人間の持っている身体能力、腕力では抑え込めないからだ。
言い過ぎかもしれないが、「ライオン」や「トラ」だと、大概の人間は力で勝てないから近寄るのは危険と意識している。実際そうだろう。
しかし、ピットは「犬」だ。人間は犬に対してどこかしら個体の存在を無視して「従わせる」意識を持つ傾向があり、人間より弱いものと意識している人も少なくはないかもしれない。
ピットは弱くない。
だから、私はピットブルを安易に飼うのは止した方がいいと思う。
精神的制御不能のピットブルを育ててしまったなら、悪名高く「凶暴」となる。
愚かなる人間が不幸になるのはどうでもいいが、賢いピットが悲しい思いをするのは切ない。
もうひとつ、ついでに。
私は、母にハヤコの首輪もリードも持たさない。
ハヤコが普通に振り返っただけで、母は転倒することが容易に想像できるからだ。
ばあちゃん、ハヤコの力が強いことは知っている。さほど犬好きな母ではないが、とても可愛がってくれる。